さらばアイスヘル! セツ婆の秘めた力!
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「あっ、じゃあ瑞貴がもう一回あの龍に変身して送ってもらうのはどうだ?」
「そうすれば確実に鉄平は置いてかれるよ。船がない状況を生み出した張本人だし。――私だって憂さ晴らしにあんたをぶっ飛ばしたいくらいだからね」
「あー……」
「どちらもやめて、お願い……」
トリコの提案は残念ながら却下だ。四神と私は繋がっているからか感情も伝わっている。青龍も鉄平のことメチャクチャ気に入らないって様子だったし。
〈ア゙ア゙ー!〉
「えっ?」
聞き覚えのある鳴き声に空を見上げると、大きなカラスがこちらに向かって来る。そしてその背に乗っているのは――!
「みんな! 待たせたね!」
「ココさん!」
「キッスも!」
ココさんとキッスの登場に小松さんと私は声を上げた。どうしてこの人はピンチのときに駆け付けてくれるんだろう……本当にヒーローだよ!
「ココ!」
「トリコ……!やはり、相当キツい戦いだったんだな……」
トリコのなくなった左腕を見てココさんが呟いたのを私は聞き取った。そっか、ココさんは占いで美食會と戦ったことを知ってたんだね。あっ、こっち見た。
(瑞貴ちゃん……無事でよかった……!)
……マンサムの報告と占いの結果でココは気が気じゃなく、瑞貴の姿を見て安堵していた。
「また一人、四天王が……!? って、なんだありゃ!?」
〈〈クポポッ/ユユユン!〉〉
ココさんと初対面のマッチさんが驚いて見上げた先は、キッスのうしろにあるデッカいクラゲだった。それを見ながらクルッポーとユンちゃんが羽根をバタつかせているのが可愛い!
「まさか! リ、リムジンクラゲ……!」
「鉄平、知ってんの?」
「ま、まあね……」
思いっきり歯切れ悪いぞ。いつものおしゃべりはどこ行った。
それにしても中が透き通っているから部屋みたいのが見えるし、窓から誰かが……って、あの人は!
「おーい! 迎えに来たじょー!」
「セツ婆!」
「あっ! ひょっとして、美食人間国宝の!?」
「うん! その節乃さんだよ!」
「また一人、大物かよ……!」
ティナさんがもしかしてという声で言ったので私は返した。マッチさんもココさんに続いての登場で驚いている。
まさか節乃さんが迎えに来てくれるなんて思ってもみなかった! 原作忘れてたから本気でどうしようと思ってたんだよね。するとプカプカ浮きながらこちらに来るリムジンクラゲが、階段になっている足の一つを私たちの前に置いた。
「変なとこから出て来よるの。ココの占いがなかったら見つからんとこだったわ。ホレ、さっさと乗んなさい。みんなお腹空いとるじゃろ、おいしいごちそうがたくさんあるじょ」
「「「わあー!」」」
〈〈クルッポー/ユーン!〉〉
「マジでか!? メシだー!」
「早っ! 待ってよー!」
滝丸くんを背負うトリコ、小松さんとティナさん、クルッポーとユンちゃんは一目散に階段を上がって行ったので私も急いで追いかけた。
「ちょちょちょ、コラー! いきなりなんだ!? あのばあさんは!」
「いいからウチらも早く乗りましょ。置いてかれますよ」
「おおー! 『渡りにクラゲ』たぁ、このことだぜ!」
「いや、『渡りに船』ですよ、ゾンゲ様!」
……白川に促されて坂巻にツッコミされながら、ゾンゲたちも階段を上がり始めた。
「初めてお目にかかるな……表社会のこんな超大物に……」
「まいったなぁ……」
……マッチは美食人間国宝と呼ばれる人物に会えたことに驚いたが、鉄平だけは気まずそうにして、二人共みんなと同じように階段を上がった。
全員リムジンクラゲに入ると、小松さんが面白そうに床を指でつついていた。プニプニしてるもんね。
「スゴーい! この感触!」
「これって生きてるの?」
「さあな。こんな生き物、見たことねぇよ」
ティナさんが不思議そうに言うと、トリコさんは滝丸くんを担ぎながら梯子を器用に片手で節乃さんがいる上の階へ上がりだす。
「そうすれば確実に鉄平は置いてかれるよ。船がない状況を生み出した張本人だし。――私だって憂さ晴らしにあんたをぶっ飛ばしたいくらいだからね」
「あー……」
「どちらもやめて、お願い……」
トリコの提案は残念ながら却下だ。四神と私は繋がっているからか感情も伝わっている。青龍も鉄平のことメチャクチャ気に入らないって様子だったし。
〈ア゙ア゙ー!〉
「えっ?」
聞き覚えのある鳴き声に空を見上げると、大きなカラスがこちらに向かって来る。そしてその背に乗っているのは――!
「みんな! 待たせたね!」
「ココさん!」
「キッスも!」
ココさんとキッスの登場に小松さんと私は声を上げた。どうしてこの人はピンチのときに駆け付けてくれるんだろう……本当にヒーローだよ!
「ココ!」
「トリコ……!やはり、相当キツい戦いだったんだな……」
トリコのなくなった左腕を見てココさんが呟いたのを私は聞き取った。そっか、ココさんは占いで美食會と戦ったことを知ってたんだね。あっ、こっち見た。
(瑞貴ちゃん……無事でよかった……!)
……マンサムの報告と占いの結果でココは気が気じゃなく、瑞貴の姿を見て安堵していた。
「また一人、四天王が……!? って、なんだありゃ!?」
〈〈クポポッ/ユユユン!〉〉
ココさんと初対面のマッチさんが驚いて見上げた先は、キッスのうしろにあるデッカいクラゲだった。それを見ながらクルッポーとユンちゃんが羽根をバタつかせているのが可愛い!
「まさか! リ、リムジンクラゲ……!」
「鉄平、知ってんの?」
「ま、まあね……」
思いっきり歯切れ悪いぞ。いつものおしゃべりはどこ行った。
それにしても中が透き通っているから部屋みたいのが見えるし、窓から誰かが……って、あの人は!
「おーい! 迎えに来たじょー!」
「セツ婆!」
「あっ! ひょっとして、美食人間国宝の!?」
「うん! その節乃さんだよ!」
「また一人、大物かよ……!」
ティナさんがもしかしてという声で言ったので私は返した。マッチさんもココさんに続いての登場で驚いている。
まさか節乃さんが迎えに来てくれるなんて思ってもみなかった! 原作忘れてたから本気でどうしようと思ってたんだよね。するとプカプカ浮きながらこちらに来るリムジンクラゲが、階段になっている足の一つを私たちの前に置いた。
「変なとこから出て来よるの。ココの占いがなかったら見つからんとこだったわ。ホレ、さっさと乗んなさい。みんなお腹空いとるじゃろ、おいしいごちそうがたくさんあるじょ」
「「「わあー!」」」
〈〈クルッポー/ユーン!〉〉
「マジでか!? メシだー!」
「早っ! 待ってよー!」
滝丸くんを背負うトリコ、小松さんとティナさん、クルッポーとユンちゃんは一目散に階段を上がって行ったので私も急いで追いかけた。
「ちょちょちょ、コラー! いきなりなんだ!? あのばあさんは!」
「いいからウチらも早く乗りましょ。置いてかれますよ」
「おおー! 『渡りにクラゲ』たぁ、このことだぜ!」
「いや、『渡りに船』ですよ、ゾンゲ様!」
……白川に促されて坂巻にツッコミされながら、ゾンゲたちも階段を上がり始めた。
「初めてお目にかかるな……表社会のこんな超大物に……」
「まいったなぁ……」
……マッチは美食人間国宝と呼ばれる人物に会えたことに驚いたが、鉄平だけは気まずそうにして、二人共みんなと同じように階段を上がった。
全員リムジンクラゲに入ると、小松さんが面白そうに床を指でつついていた。プニプニしてるもんね。
「スゴーい! この感触!」
「これって生きてるの?」
「さあな。こんな生き物、見たことねぇよ」
ティナさんが不思議そうに言うと、トリコさんは滝丸くんを担ぎながら梯子を器用に片手で節乃さんがいる上の階へ上がりだす。