最後の滴! センチュリースープは誰の手に!?
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「飲みてぇ!!」
「飲ませろぉ!!」
「やっぱりか!」
「ええっ!?」
野獣の如くスープを飲もうと襲い掛かる二人に、私は叫びながらスープと驚く小松さんを守るように構えると――。
ガシッ!
「冷静になれよ、二人共」
「「!」」
鉄平に手首をつかまれた二人は我に返った。よかったね、鉄平が止めてくれて。じゃなきゃ私は手加減ナシで回し蹴りをくらわしていたよ。
「最後のふた滴を誰が飲むか……正気を失っては決めらんねぇだろ?」
「えっ?」
「四天王トリコか、グルメ騎士(ナイト)か、マフィアか、テレビ屋か」
「わ、私も!?」
「そして再生屋(オレ)か……」
「「おめぇも入ってんのか!」」
ちゃっかり自分を入れたから思わずトリコとツッコミを入れちゃったじゃない!
「あと、ペンギンか鳩か?」
〈クポ?〉
「そいつらはよくね?」
〈ユン?〉
マッチさん、さり気にクルッポーとユンちゃんを除外しないでください。それにしてもキョトンとしている天使たちはなんて可愛らしいの!
「ウー! ウガガガッ!」
「『俺もいるぞー!』と、ゾンゲ様はおっしゃってる!」
「そして、俺たち二人もな!」
「あいつら、まだ帰ってなかったんだな」
「すっかり忘れてた」
「だー!」
必死に訴えるゾンゲを通訳する白川と自分たちの存在を認識させる坂巻。彼らを記憶の彼方に飛んでいたのかトリコと鉄平がそう言った。ちなみに私も忘れてた、ごめん。
「僕は、もちろん遠慮します」
「滝丸くん!?」
「ふた滴もあるとはいえ最後のをくださいなんて、言えるザマじゃありません。命があっただけでお腹いっぱいです」
「俺の目的は自分で飲むためじゃねぇが……かと言って、そんな少量を持ち帰った所でなぁ……」
この量じゃ目的金にもならないし自分が飲むのはおこがましいと思ったのか、滝丸くんは遠慮した。マッチさんもネルグ街にいる子供たちのことを考えれば少な過ぎるだろう。
「わ、私は、スクープさえいただければ…ジュル。の、飲まなくても……ジュル。1グラムも問題ナシ!」
「相当ムリしてるな、しかもスクープ撮れてねぇだろ」
〈クポー!〉
見たら飲みたくなるのか背を向けるティナさんにマッチさんの鋭い指摘が入る。クルッポーも「でしょ!」と言わんばかりにマッチさんに同意していた。
私もこの場でスープを飲まない。私だって美食屋でもあるけど一介の料理人として完成させたい気持ちもある。……だけど、私の技術は小松さんに遠く及ばないから、その意思を伝えなくちゃ。
「私は――」
「ぼ、僕たちに……――僕たちに飲ませてください!」
「「「「「!?」」」」」
私の言葉をさえぎって、震えたと思ったらしっかり叫んだ小松さんに、全員が顔を向けた。ん? 僕『たち』……?
「飲ませろぉ!!」
「やっぱりか!」
「ええっ!?」
野獣の如くスープを飲もうと襲い掛かる二人に、私は叫びながらスープと驚く小松さんを守るように構えると――。
ガシッ!
「冷静になれよ、二人共」
「「!」」
鉄平に手首をつかまれた二人は我に返った。よかったね、鉄平が止めてくれて。じゃなきゃ私は手加減ナシで回し蹴りをくらわしていたよ。
「最後のふた滴を誰が飲むか……正気を失っては決めらんねぇだろ?」
「えっ?」
「四天王トリコか、グルメ騎士(ナイト)か、マフィアか、テレビ屋か」
「わ、私も!?」
「そして再生屋(オレ)か……」
「「おめぇも入ってんのか!」」
ちゃっかり自分を入れたから思わずトリコとツッコミを入れちゃったじゃない!
「あと、ペンギンか鳩か?」
〈クポ?〉
「そいつらはよくね?」
〈ユン?〉
マッチさん、さり気にクルッポーとユンちゃんを除外しないでください。それにしてもキョトンとしている天使たちはなんて可愛らしいの!
「ウー! ウガガガッ!」
「『俺もいるぞー!』と、ゾンゲ様はおっしゃってる!」
「そして、俺たち二人もな!」
「あいつら、まだ帰ってなかったんだな」
「すっかり忘れてた」
「だー!」
必死に訴えるゾンゲを通訳する白川と自分たちの存在を認識させる坂巻。彼らを記憶の彼方に飛んでいたのかトリコと鉄平がそう言った。ちなみに私も忘れてた、ごめん。
「僕は、もちろん遠慮します」
「滝丸くん!?」
「ふた滴もあるとはいえ最後のをくださいなんて、言えるザマじゃありません。命があっただけでお腹いっぱいです」
「俺の目的は自分で飲むためじゃねぇが……かと言って、そんな少量を持ち帰った所でなぁ……」
この量じゃ目的金にもならないし自分が飲むのはおこがましいと思ったのか、滝丸くんは遠慮した。マッチさんもネルグ街にいる子供たちのことを考えれば少な過ぎるだろう。
「わ、私は、スクープさえいただければ…ジュル。の、飲まなくても……ジュル。1グラムも問題ナシ!」
「相当ムリしてるな、しかもスクープ撮れてねぇだろ」
〈クポー!〉
見たら飲みたくなるのか背を向けるティナさんにマッチさんの鋭い指摘が入る。クルッポーも「でしょ!」と言わんばかりにマッチさんに同意していた。
私もこの場でスープを飲まない。私だって美食屋でもあるけど一介の料理人として完成させたい気持ちもある。……だけど、私の技術は小松さんに遠く及ばないから、その意思を伝えなくちゃ。
「私は――」
「ぼ、僕たちに……――僕たちに飲ませてください!」
「「「「「!?」」」」」
私の言葉をさえぎって、震えたと思ったらしっかり叫んだ小松さんに、全員が顔を向けた。ん? 僕『たち』……?