絶体絶命都市! トミーロッド、本気モード炸裂!
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ぷっつん――。
「ムシャクシャしてんだよ……お前は連れて行くつもりだったが……――もうここで死んじゃいなよ!」
トミーロッドが何か言って近づいてくる気配がする。でも、私は――理性を失ってしまった。
『姫が我らを解き放とうとしている』
『だが、そのキッカケはあのトリコかという男たちを守ろうとしているからだ』
『なら我らはその願いを叶えるまで』
『この環境ならば我が出よう』
玄武…白虎…朱雀……ありがとう。力を貸して、青龍!!
パアアァァアアア――……!!
「何っ!?」
「うっ!」
……瑞貴の全身が輝き出すと薙刀がブレスレットになり、光は大きくなる一方でトミーロッドとマッチは片腕で顔を覆った。
そして光が治まったのを感じ、腕を除けるとツンドラドラゴンとは比べ物にならない大きさで、瑞貴のブレスレットと同じ物を足首に付ける青龍がそこにいた。その迫力にマッチは目を見開く。
「な、なんだこれは!?」
〈名乗るのも煩わしい……。我らの姫の心を傷つけた代償、その命で払ってもらおう〉
「ハアッ!? 何言ってんだよ、このトカゲがぁ!!」
〈愚かな〉
トミーロッドは重傷にも関わらず物凄いスピードで襲い掛かるが、青龍は息を吐くだけで台風同様の爆風が起き、トミーロッドが吹き飛ばされた。
「ぐっ……! なんなんだ、こいつは……!?」
〈まさか我が人間界で出るとはな。姫はよほど、この男が大事なのか〉
青龍が振り向いた先には気を失っているトリコ。瑞貴と意志疎通できているとはいえ気持ちまでは完全に理解できていない。自分を含め瑞貴の体に宿る四神にとって瑞貴以外はどうでもいい存在なのだから。
するとトリコは地面から現れたプロテクトツリーに守られるように巻き付かれた。
「なんだこれは!? 木!?」
プロテクトツリーはトリコだけでなくグルメショーウィンドー全体を包んだ。力強く、だが優しく守るように。
「何!? こ、これは……!」
〈あのおしゃべり男の蔓か。まあいい、我はこいつを排除すればいいだけのこと〉
再びトミーロッドに顔を向けた青龍は口を開くと、その中心に集まるように絶対零度を思わせる冷たさが集まる……。
「――ちょっと待ってくれよ」
「「!?」」
〈お前か〉
第三者の声にマッチとトミーロッドは驚いたが、青龍は瑞貴を通じて知っているので攻撃を溜めるのをやめて目を見据えた。こちらに向かって歩いて来たのは遅れて到着した――鉄平だった。
「いずれは、『グルメ世界遺産』に認定されるかもしれねぇ……。そんな世界の宝・グルメショーウィンドーを壊すんじゃねぇよ。――美食會」