絶体絶命都市! トミーロッド、本気モード炸裂!
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……上へ戻る瑞貴と鉄平と別れた小松は、落ちてくる瓦礫の中でもセンチュリースープの捕獲へと向かっている。ティナとクルッポーとユンもそれに付いて行く。
「ねぇ、小松くん。瑞貴の守護結界があるとはいえ、勝手に動いちゃって大丈夫なの?」
「センチュリースープを見つけないと……! トリコさんと瑞貴さんと約束したんです! オーロラ……スープが出すオーロラさえ見つければ!」
ガシャン!!
〈ユユーン!〉
「危ない!」
氷の柱が崩れてしまい大きな瓦礫となって落ちていく。小松はユンを抱きかかえ、ティナとクルッポーは反対側に逃げるが落下の衝撃でティナは滑り転んでしまった。
地震が治まるとティナとクルッポーの目の前には崩れた瓦礫が大きな壁となっていた。
〈クーポ。クポクポ、クポー……〉
「あっ……――っ! 小松くん!?」
「大丈夫です!」
壁越しからの声で小松は無事だったことがわかったティナはホッとする。しかしこの壁を乗り越えるのは難しそうだ。
「通れるとこ探すから、ちょっと待ってね!」
「わかりました! ハァ~……危なかったな……」
〈ユ? ユーン! ユーン!〉
「ん?」
何かに気づいたユンが羽根をバタバタさせたので小松も同じ方向を見ると、地面の穴に向けてオーロラが現れた。
〈ユンユーン! ユン!〉
「あっ」
〈ユーン、ユーン、ユーン……ユンユンユーン!〉
小松の腕から離れたユンは穴に向かうと手前でこちらに振り向き、体を動かして喜びを表した。まるでこの下に目的の物があると教えているかのように。
「オーロラだー! センチュリースープがあった――っ!!」
「えっ!? マジ!?」
〈クポポ!?〉
「はい! マジです!」
目尻に涙を浮かべた小松は、すぐにグルメケースを構え直して穴に向かって走り出す。
「トリコさん! 瑞貴さん! やりました! センチュリースープ見つけましたよー!」
〈ユーン! ユーン! ユーン!〉
ユンも穴の前で嬉しそうに鳴きながら踊り出す。これで目的達成――かと思いきや。
ブーン!
「!」
小松の前に行く手を遮るようにハエが現れる。しかしその背には小さいし色は違うが確かに見覚えのある――GTロボがいた。
GTロボに吹っ飛ばされた小松は氷の壁に叩きつけられた。瑞貴の守護結界のおかげで無傷だが、ぶつかったショックで気を失ってしまう。
壁の向こうで呼びかけるティナや、そばで鳴いているユンの声が響き渡るが、小松は目を覚まさなかった。