絶体絶命都市! トミーロッド、本気モード炸裂!

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「ポポポポッ!!」


虫の卵を撃ったのでトリコは左腕で防ごうとするが、代わりに肩まで失ってしまった。


「もっとだ! 13連釘パンチ!!」


トリコの13連釘パンチがトミーロッドの左頬に当たるが、ただで受けるわけにはいかないと言わんばかりに、トミーロッドはトリコの右腕をつかんで共にぶっ飛ばされる。そのままグルメショーウィンドーに当たってしまった。


「トリコ!」


マッチが叫ぶ中、グルメショーウィンドーに埋め込まれたのはトリコだけで、トミーロッドはトリコの腕をつかんだまま残りの衝撃を受けていた。しかもつかんだ腕を通してトリコも衝撃が繋がっている。



☆☆☆☆☆


天井から伝わる戦いが大規模なのは、崩れる天井とグルメショーウィンドーから伝わっている。瓦礫に当たらないように私は全員の頭上に守護壁を出した。もちろん、ゾンゲたちも守れるように流星守護壁でね。


「グルメショーウィンドーが崩れる!」

〈クルッポー!〉

「いったい上で何が起きてるってわけ!?」

〈ユユユユーン!〉

「全員、守護壁の下から動かないで!」


幸い落ちてくるのは大小構わずにただの氷だ。猛獣の攻撃に比べたら守護壁で充分防げる。


「ゾンゲ様ー! どうしましょー!?」

「うごっ…ううおおお……」

「えっ? 『俺はノッキングされて動けないから、俺に構わずお前たちで逃げろ』ですって!? さすが! なんて男気ー!」

「いや、たぶん……『俺を担いで逃げろ』って言ってんだと思う」

「おおおっ……」

「だから動くな!!」


絶体に白川より坂巻の通訳が正解だろう。だけどゾンゲを担いで逃げるなんて、この二人じゃ危ない。ヘタすれば氷に潰されるのがオチだぞ。


「マズい……!」

「て、鉄平さん……?」


急に鉄平がライタースーツを脱ぎ捨てて黄緑のジャージ姿になった。彼はもともとライタースーツナシで行動できる人だったっけ。


「それは……?」


鉄平が胸ポケットにある三つのケースの内から一つから緑色の種を取り出したので、ティナさんが尋ねると、彼は書き込み済みのノートを見せる。


「『営林の種』……?」

「いや、もう普通にしゃべっていいですって……」

「読み仮名まで字ぃヘタ過ぎ」


相も変わらずの筆談に小松さんと私は半目になりながらツッコミを入れた。
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