さばけ猛毒フグ鯨! 四天王ココ登場!
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「……フッ、何年ぶりになるかな。美食屋の仕事」
「じゃあ!」
「同行するよ」
「おっしゃあ! さすがココ!」
「よろしくお願いします!」
ココさんが同行を決めたので小松さんは嬉しそうに声を上げ、トリコはガッツポーズし、私は深々と頭を下げた。
「やりましたね、トリコさん!」
「オウッ! 報酬はホテルグルメのレストラン、一生食べ放題はどうだ?」
「ダメに決まってるでしょ!」
「なんで僕のレストランが出てくるんですかぁ!?」
自分が経営しているレストランでもないのに何言ってんだこいつは!
(死相か……。マズいな…彼にハッキリと見える……彼の命は……。それに瑞貴ちゃんに死相は見えないが……彼女が本当に僕の運命を変えてくれるのか……?)
「そろよりもフグ鯨漁、楽しみですね!」
「まずはデビル大蛇を倒さなくちゃいけないけどね」
……フグ鯨漁に胸を躍らせてトリコと話す小松と瑞貴を、ココはジッと見ていた。
☆☆☆☆☆
ココさんも体に長いロープを巻き付けて道具が入ったウェストポーチを腰に付け、私たちも準備を終えて目的地の洞窟へと向かう。何人か美食屋らしき人も見かけたけど、目的は同じなんだろうな。
「ねぇ、瑞貴ちゃん」
「なんですか?」
「瑞貴ちゃんってどこかのお姫様なの?」
「はいぃ!? とんでもございません!」
突拍子のない質問に私は思いっきり首を横に振った。ちょっとココさん、いきなり何を言ってんですか!?
「姫ぇ? こいつが姫ってガラじゃねぇだろ」
なんだろう……確かにそんなガラじゃないって自覚しても他に言われるとムカつく。特にトリコに!
「でも瑞貴さんは『舞獣姫』って別名がありますから、間違いじゃないと思いますよ」
「舞獣姫? 聞いたことあるけど君がそうなの?」
「えっと……まあ、一応」
このメンバーなら正体がバレても悪いようにしないから大丈夫だと思って答えた。……というかココさんまで知っていたなんて、どんだけ噂広がってんの!?
「――トリコ! やっぱり来ると思ってた!」
洞窟が見えてくる頃、探検服を着たティナさんが駆け寄って来た。肩にはクルッポーが乗っている。
「ん? 四天王・ココ!? トリコとココのツーショットなんて、てんこ盛りのスクープ!」
「やめてくれないか」
「えっ」
「すまないね。あまり撮られるのは好きじゃなくて……」
カメラを向けたティナさんをココさんが制して顔を背けた。
「ティナさん、また一人で撮影ですか?」
「まあね。十年に一度のチャンス山盛りだってのに、スタッフは怖がって誰も来やしないんだから」
「そんな中でティナさんはたった一人で……違った、クルッポーと一緒に取材なんでスゴい勇気がありますね!」
「ありがとう!」
〈クーポ!〉
今までティナさんの肩に乗っていたクルッポーが私に近づいて来たので、指を差し出したら留まってくれた。伝書風船鳩だからかあまり重くないな。
「本当に可愛い! 私、瑞貴。よろしくね!」
〈クーポ、クポー!〉
挨拶したらクルッポーは羽を上げて返してくれた。
「あなた、虹の実のときもいたわよね? トロルコングをノッキングするところ見たわ」
「はい。美食屋の瑞貴です。よろしくお願いします」
「改めて私はティナ。敬語使わなくていいわよ。クルッポーみたいに普通に話して」
〈クルッポー!〉
「はい! あっ、うん!」
ニコッと笑ったティナさんの肩にクルッポーが帰る。この世界がアニメ編じゃなかったら、ティナさんとこうして接することはできなかったかも。
「それにしても確かに、不穏な空気が……」
「美食屋が捕獲したフグ鯨を横取りしようっていう連中だろう」
「洞窟から戻れても危険なんですね……」
「デビル大蛇に比べたら可愛いモンだと思うけど」
(ほぼ全員に死相が見える……)
私たちは洞窟の入口前に来たけど、奥は暗くて何も見えなかった。
「ヒエ――ッ!? やっぱり怖い――っ!!」
「小松さん、しっかり! ここまで来たら腹を括ろう!」
(この洞窟にいる何かに、命を取られるというのか?)
「さーて、出発するとすっか!」
「「はい/うん!」」
「幻の魚・フグ鯨……」
「あ?」
「「「えっ?」」」
やる気満々のトリコに私と小松さんが返事をさたら、突然ティナさんが真剣を帯びた口調で言ったので全員注目する。
「どんな食材か知りたい……! 私が知りたいんだから、世界のみんなが知りたいはずよ。この私がフグ鯨のおいしいニュースを世界に教えてあげるの! だから、私も一緒に行くわ!」
「そう言われてもだね……」
「付いて来たいんなら好きにしろ。思い立ったが吉日、その日以降は全て凶日だ!」
ココさんは反対しようとしたけど、トリコはティナさんの覚悟が気に入ったのか同行を許可した……って、おい!
「じゃあ!」
「同行するよ」
「おっしゃあ! さすがココ!」
「よろしくお願いします!」
ココさんが同行を決めたので小松さんは嬉しそうに声を上げ、トリコはガッツポーズし、私は深々と頭を下げた。
「やりましたね、トリコさん!」
「オウッ! 報酬はホテルグルメのレストラン、一生食べ放題はどうだ?」
「ダメに決まってるでしょ!」
「なんで僕のレストランが出てくるんですかぁ!?」
自分が経営しているレストランでもないのに何言ってんだこいつは!
(死相か……。マズいな…彼にハッキリと見える……彼の命は……。それに瑞貴ちゃんに死相は見えないが……彼女が本当に僕の運命を変えてくれるのか……?)
「そろよりもフグ鯨漁、楽しみですね!」
「まずはデビル大蛇を倒さなくちゃいけないけどね」
……フグ鯨漁に胸を躍らせてトリコと話す小松と瑞貴を、ココはジッと見ていた。
☆☆☆☆☆
ココさんも体に長いロープを巻き付けて道具が入ったウェストポーチを腰に付け、私たちも準備を終えて目的地の洞窟へと向かう。何人か美食屋らしき人も見かけたけど、目的は同じなんだろうな。
「ねぇ、瑞貴ちゃん」
「なんですか?」
「瑞貴ちゃんってどこかのお姫様なの?」
「はいぃ!? とんでもございません!」
突拍子のない質問に私は思いっきり首を横に振った。ちょっとココさん、いきなり何を言ってんですか!?
「姫ぇ? こいつが姫ってガラじゃねぇだろ」
なんだろう……確かにそんなガラじゃないって自覚しても他に言われるとムカつく。特にトリコに!
「でも瑞貴さんは『舞獣姫』って別名がありますから、間違いじゃないと思いますよ」
「舞獣姫? 聞いたことあるけど君がそうなの?」
「えっと……まあ、一応」
このメンバーなら正体がバレても悪いようにしないから大丈夫だと思って答えた。……というかココさんまで知っていたなんて、どんだけ噂広がってんの!?
「――トリコ! やっぱり来ると思ってた!」
洞窟が見えてくる頃、探検服を着たティナさんが駆け寄って来た。肩にはクルッポーが乗っている。
「ん? 四天王・ココ!? トリコとココのツーショットなんて、てんこ盛りのスクープ!」
「やめてくれないか」
「えっ」
「すまないね。あまり撮られるのは好きじゃなくて……」
カメラを向けたティナさんをココさんが制して顔を背けた。
「ティナさん、また一人で撮影ですか?」
「まあね。十年に一度のチャンス山盛りだってのに、スタッフは怖がって誰も来やしないんだから」
「そんな中でティナさんはたった一人で……違った、クルッポーと一緒に取材なんでスゴい勇気がありますね!」
「ありがとう!」
〈クーポ!〉
今までティナさんの肩に乗っていたクルッポーが私に近づいて来たので、指を差し出したら留まってくれた。伝書風船鳩だからかあまり重くないな。
「本当に可愛い! 私、瑞貴。よろしくね!」
〈クーポ、クポー!〉
挨拶したらクルッポーは羽を上げて返してくれた。
「あなた、虹の実のときもいたわよね? トロルコングをノッキングするところ見たわ」
「はい。美食屋の瑞貴です。よろしくお願いします」
「改めて私はティナ。敬語使わなくていいわよ。クルッポーみたいに普通に話して」
〈クルッポー!〉
「はい! あっ、うん!」
ニコッと笑ったティナさんの肩にクルッポーが帰る。この世界がアニメ編じゃなかったら、ティナさんとこうして接することはできなかったかも。
「それにしても確かに、不穏な空気が……」
「美食屋が捕獲したフグ鯨を横取りしようっていう連中だろう」
「洞窟から戻れても危険なんですね……」
「デビル大蛇に比べたら可愛いモンだと思うけど」
(ほぼ全員に死相が見える……)
私たちは洞窟の入口前に来たけど、奥は暗くて何も見えなかった。
「ヒエ――ッ!? やっぱり怖い――っ!!」
「小松さん、しっかり! ここまで来たら腹を括ろう!」
(この洞窟にいる何かに、命を取られるというのか?)
「さーて、出発するとすっか!」
「「はい/うん!」」
「幻の魚・フグ鯨……」
「あ?」
「「「えっ?」」」
やる気満々のトリコに私と小松さんが返事をさたら、突然ティナさんが真剣を帯びた口調で言ったので全員注目する。
「どんな食材か知りたい……! 私が知りたいんだから、世界のみんなが知りたいはずよ。この私がフグ鯨のおいしいニュースを世界に教えてあげるの! だから、私も一緒に行くわ!」
「そう言われてもだね……」
「付いて来たいんなら好きにしろ。思い立ったが吉日、その日以降は全て凶日だ!」
ココさんは反対しようとしたけど、トリコはティナさんの覚悟が気に入ったのか同行を許可した……って、おい!