真っ向勝負! 激闘トリコ対トミーロッド!

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……百年に一度姿を現すという伝説のセンチュリースープ。トリコは美食會の副料理長・トミーロッドとスープの捕獲を賭け、死闘を続ける。

一方、スープ確保に走った瑞貴と小松は、再生屋と名乗る男・鉄平と遭遇。だが、目指した場所にはスープは一滴もなかった。あとから到着したティナやゾンゲもその事実を前に愕然とする。

そして、カーネルはスープがないと知るや、瑞貴やトリコたちを置き去りにしたままアイスヘルから退去してしまう。その頃ココは、瑞貴やトリコたちに危機が迫っているという占いの結果を節乃に告げていた。

死力を尽くしたマッチと滝丸。そんな仲間の労をトリコは優しく労ったとき、不思議な感覚がその場を包み込んだ。そんな中、自らの手を汚さず虫を操り攻撃を続けるトミーロッド。トリコはシバリングで凄まじい熱を放出、トミーロッドへのトリコの怒りが炸裂する!



☆☆☆☆☆


「やっとお前に近づけるぜ! トミーロッド!!」


……トミーロッドは両腕を組んだままだが、隙を見せようが見せまいがこの機をトリコが逃すはずがない。


「くらえ! 10連釘パンチ!!」


トリコが釘パンチを放とうとしたとき、トミーロッドは大きく口を開けた。その中にはボギーウッズやバリーガモンが特に恐れて、トミーロッド自身も『危険』と判断した虫の顔だった。

トリコはトミーロッドの手前に着地したあとバック転で距離を取る。


「フライングフォーク!!」


トリコがフライングフォークを放つのを対象に、トミーロッドは口の中からバタフライワームを出してフライングフォークとぶつけた。その衝撃でバタフライワームは地に落ちる。


「いったい、何匹の寄生昆虫を体内に宿してやがる!?」

「フッフッフッフッ。その幼稚なシバリング、あと何分続くかな~トリコ?」

「クッ!」


通常シバリングの持続時間は二時間が限界。それを超えると筋肉の震えは止まり、たちまち体温は下がり始め、やがて死に至る。


「恐らく数万ワットのエネルギーに値するシバリングが、二時間も続かないことは明白!」

「そっちこそ、昆虫を無尽蔵に産めるわけじゃねぇだろ。お前にも限界があるはずだ!」

「僕が体内に宿している寄生昆虫の卵は――およそ一万個。無論その全てを一度に産み出せるわけではない」


トミーロッドが虫の卵を食道で孵し産み出す瞬間、体内では大量のエネルギーを消費する。その量、一匹約1500キロカロリー……体重60キロの人間がマラソンで25キロ走ったときのカロリーと同じである。
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