食の再生屋と伝説のスープの行方!
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「あ~~……肝心のスープはないし、踏んだり蹴ったり……」
「大丈夫ですか? まさかティナさんまでここに来ていたなんて……」
「私がこんな大スクープ追わないわけないでしょ!? カーネル氏がマスコミ嫌いだから変装して紛れて他の……」
〈クルッポー〉
「てか、ホントはトリコに付いてくはずだったのに……キャスター人生最大の失敗だわ!」
「まあまあ、無事にここに辿り着けただけで結果オーライだよ」
私たちに付いて来たら確実に美食會の餌食になっていただろうし、危険もたっぷりあったしね…。
ティナさんを宥めながら未だにノッキングで動けないゾンゲを見る。
「かっ……くっ……」
「ゾンゲ様ー! この終わり方でも私は同行できて幸せですー! てか、兄ちゃん!」
「ん?」
「いい加減にこの金縛りの呪いを解いてくれよー!」
「いや、呪いじゃねぇよ、ノッキングだよ。どこまでRPGなんだよ」
白川の悲鳴じみた声に坂巻がツッコミを入れると、ノッキングをした本人の鉄平は『当分溶けない』と書かれたノートを見せた。
「だからもう口でしゃべっても……」
「当分解けない」
「イッ!?」
ノートと同じ言葉を口にした鉄平に坂巻は驚いた顔をした。鉄平はさらに言葉を続ける。
「割としっかり打ち込んだし」
「今の状況で考えてみればノッキングした意味ある?」
「アハハハ~」
私がジト目で見れば鉄平は遠くを見つめるように目線を逸らした、大声で叫ぼうとしたゾンゲの言葉を防ぐためにノッキングしたのはいいけど、代わりにノッキングした本人がしゃべっちゃ世話ないよ。私って割と根に持つタイプだからね。
「あ、あの~……」
「ん?」
「指でノッキングなんてトリコさんにしかできないと思ってました。あなたはいったい、何者ですか?」
…………。
「お、れ、の、名、は――」
「あの、口で言いながら書かなくていいです」
「どうせカーネル会長は帰ったんだから盗聴器も意味ないし、向こうも電源を切っているだろうしね」
「ああ、スマン」
ていうか、口で言っているのに書いたって意味ないでしょ。
「俺の名は鉄平。食の再生屋だ」
「えっ!?」
「ええ~~!?」
「「〈食の再生屋/クポポックッポッポ!?〉」」
鉄平の職業を知って小松さんとティナさんとクルッポーは驚いた声を上げ、鉄平はニッコリと笑う。
「うん。そっ、よろしくね」
「正直、あまりよろしくしたくない」
「いくらなんでも手厳しくない!?」
「瑞貴さんがいつも以上に冷たい……」
鉄平が声を上げたり小松さんが驚いていたけど、こいつは最初のトリコのように敬語を使う必要性が感じられなくなった。重要人物の一人と言っても知らないよ。
……その際、グルメショーウィンドーから一滴落ちたことは誰も気づかなかった。
「大丈夫ですか? まさかティナさんまでここに来ていたなんて……」
「私がこんな大スクープ追わないわけないでしょ!? カーネル氏がマスコミ嫌いだから変装して紛れて他の……」
〈クルッポー〉
「てか、ホントはトリコに付いてくはずだったのに……キャスター人生最大の失敗だわ!」
「まあまあ、無事にここに辿り着けただけで結果オーライだよ」
私たちに付いて来たら確実に美食會の餌食になっていただろうし、危険もたっぷりあったしね…。
ティナさんを宥めながら未だにノッキングで動けないゾンゲを見る。
「かっ……くっ……」
「ゾンゲ様ー! この終わり方でも私は同行できて幸せですー! てか、兄ちゃん!」
「ん?」
「いい加減にこの金縛りの呪いを解いてくれよー!」
「いや、呪いじゃねぇよ、ノッキングだよ。どこまでRPGなんだよ」
白川の悲鳴じみた声に坂巻がツッコミを入れると、ノッキングをした本人の鉄平は『当分溶けない』と書かれたノートを見せた。
「だからもう口でしゃべっても……」
「当分解けない」
「イッ!?」
ノートと同じ言葉を口にした鉄平に坂巻は驚いた顔をした。鉄平はさらに言葉を続ける。
「割としっかり打ち込んだし」
「今の状況で考えてみればノッキングした意味ある?」
「アハハハ~」
私がジト目で見れば鉄平は遠くを見つめるように目線を逸らした、大声で叫ぼうとしたゾンゲの言葉を防ぐためにノッキングしたのはいいけど、代わりにノッキングした本人がしゃべっちゃ世話ないよ。私って割と根に持つタイプだからね。
「あ、あの~……」
「ん?」
「指でノッキングなんてトリコさんにしかできないと思ってました。あなたはいったい、何者ですか?」
…………。
「お、れ、の、名、は――」
「あの、口で言いながら書かなくていいです」
「どうせカーネル会長は帰ったんだから盗聴器も意味ないし、向こうも電源を切っているだろうしね」
「ああ、スマン」
ていうか、口で言っているのに書いたって意味ないでしょ。
「俺の名は鉄平。食の再生屋だ」
「えっ!?」
「ええ~~!?」
「「〈食の再生屋/クポポックッポッポ!?〉」」
鉄平の職業を知って小松さんとティナさんとクルッポーは驚いた声を上げ、鉄平はニッコリと笑う。
「うん。そっ、よろしくね」
「正直、あまりよろしくしたくない」
「いくらなんでも手厳しくない!?」
「瑞貴さんがいつも以上に冷たい……」
鉄平が声を上げたり小松さんが驚いていたけど、こいつは最初のトリコのように敬語を使う必要性が感じられなくなった。重要人物の一人と言っても知らないよ。
……その際、グルメショーウィンドーから一滴落ちたことは誰も気づかなかった。