食の再生屋と伝説のスープの行方!
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でも私はずっと胸騒ぎがする。さっきから少しずつしていたけど、爆発音が聞こえてからはもっと不安になってきた。――ダメダメ! 今は小松さんとスープ捕獲だけを考えなくちゃ!
「瑞貴さん! あそこ!」
「えっ?」
小松さんに言われて顔を上げると、その先は輝く氷の大地だった。ここが最下層らしい。
「着いたー!」
「ここにセンチュリースープが!」
私たちはすぐさま駆け出し、中心が窪んで湖のようになっている氷の大地が見渡せる場所まで来たんだけど……。
「あ……ああ……」
「えっ……」
もう少し近づいて天井を見ると、氷の先端が見えた。ここは間違いなく最下層でセンチュリースープが生み出される場所なのに……。
「スープが……!」
「位置的にも、あれはグルメショーウィンドーの一番下なのに……」
(なのに、なんで……なんでオーロラが全然見えないんだ!?)
「っ、風舞!!」
私は体を浮かせて氷の先端をよく見ると、かすかに漂う食材の匂いと影……確かにグルメショーウィンドーだ。小松さんに向かって間違いないというように頷くと、彼は大きく目を見開いて窪みに向かって手を伸ばす。
(いや、センチュリースープは透明度が高いから見えないだけ……――っ!)
……しかし液体の音すら聞こえなかった。小松が触っているのは氷の大地だけ。
「嘘だ……!」
「小松さん……」
私は小松さんの隣に降りると、彼は悔しさと悲しさで体を震わせていた。
(そんな……こんな仕打ちってヒド過ぎじゃないですか……! みんな…みんな死ぬ思いでここまで来たっていうのに……!)
「っ!」
「スープなんてどこにも――!」
「小松さん!」
うしろから現れた鉄平に気配で気づいたもなこの、私を上回るスピードで小松さんの口を塞いだ。
「シー……」
「「えっ?」」
静かにするようにと小松さんと私な向けて合図を出すと、『静かに』と書かれたノートを取り出したが……。
(字ぃ汚っ!? 全然読めない!)
何この独創的でかろうじて読めるけど、一見じゃ読めないほどの字の汚さは! 絶対小松さんも同じ気持ちだよ!
(もっと字ぃ汚っ!?)
次に別のページを私たちに見せた。えーっと『そのスーツには盗聴器が仕組まれている』――盗聴器だぁ!?
もう騒がないと判断したのか鉄平は小松さんを離してくれた。だけど念のために私は小松さんを背にかばうけど……何もしゃべらないぞ、こいつ!
(えー!? 何これ、無視!?)
「口は災いの元だ……」
「「ああ…なるほど……」」
黙った理由を納得すると、鉄平は新しいページにまた何か書いて見せてくれた。えっと……『盗聴器は依頼人のモンロー=ヤッコリ氏が仕掛けたものだ』――だから字ぃ汚いって!
(依頼人の名前間違ってるって! カーネル=モッコイだ…って……。でも…でもこれって……)
同じことを思っているだろう、小松さんと顔を見合わせる。依頼人のカーネル会長が私たちの会話を常に聞いていたってこと?
「瑞貴さん! あそこ!」
「えっ?」
小松さんに言われて顔を上げると、その先は輝く氷の大地だった。ここが最下層らしい。
「着いたー!」
「ここにセンチュリースープが!」
私たちはすぐさま駆け出し、中心が窪んで湖のようになっている氷の大地が見渡せる場所まで来たんだけど……。
「あ……ああ……」
「えっ……」
もう少し近づいて天井を見ると、氷の先端が見えた。ここは間違いなく最下層でセンチュリースープが生み出される場所なのに……。
「スープが……!」
「位置的にも、あれはグルメショーウィンドーの一番下なのに……」
(なのに、なんで……なんでオーロラが全然見えないんだ!?)
「っ、風舞!!」
私は体を浮かせて氷の先端をよく見ると、かすかに漂う食材の匂いと影……確かにグルメショーウィンドーだ。小松さんに向かって間違いないというように頷くと、彼は大きく目を見開いて窪みに向かって手を伸ばす。
(いや、センチュリースープは透明度が高いから見えないだけ……――っ!)
……しかし液体の音すら聞こえなかった。小松が触っているのは氷の大地だけ。
「嘘だ……!」
「小松さん……」
私は小松さんの隣に降りると、彼は悔しさと悲しさで体を震わせていた。
(そんな……こんな仕打ちってヒド過ぎじゃないですか……! みんな…みんな死ぬ思いでここまで来たっていうのに……!)
「っ!」
「スープなんてどこにも――!」
「小松さん!」
うしろから現れた鉄平に気配で気づいたもなこの、私を上回るスピードで小松さんの口を塞いだ。
「シー……」
「「えっ?」」
静かにするようにと小松さんと私な向けて合図を出すと、『静かに』と書かれたノートを取り出したが……。
(字ぃ汚っ!? 全然読めない!)
何この独創的でかろうじて読めるけど、一見じゃ読めないほどの字の汚さは! 絶対小松さんも同じ気持ちだよ!
(もっと字ぃ汚っ!?)
次に別のページを私たちに見せた。えーっと『そのスーツには盗聴器が仕組まれている』――盗聴器だぁ!?
もう騒がないと判断したのか鉄平は小松さんを離してくれた。だけど念のために私は小松さんを背にかばうけど……何もしゃべらないぞ、こいつ!
(えー!? 何これ、無視!?)
「口は災いの元だ……」
「「ああ…なるほど……」」
黙った理由を納得すると、鉄平は新しいページにまた何か書いて見せてくれた。えっと……『盗聴器は依頼人のモンロー=ヤッコリ氏が仕掛けたものだ』――だから字ぃ汚いって!
(依頼人の名前間違ってるって! カーネル=モッコイだ…って……。でも…でもこれって……)
同じことを思っているだろう、小松さんと顔を見合わせる。依頼人のカーネル会長が私たちの会話を常に聞いていたってこと?