さばけ猛毒フグ鯨! 四天王ココ登場!
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美食鉄道は占いの街・グルメフォーチュンに着いたので私たちも降りる。小松さんのテンションが高いけど、街には人っ子一人いなかった。
「わあ~! この街にフグ鯨を捌ける人がいるんですね~! ってか、人がいないんですけど……?」
「猛獣が出る時間だな。この街の占い師が猛獣が出没する時間帯を占うんだ。で、その時間帯住民は家に隠れてるって話だ」
「ホントだ。猛獣出没のマークがある」
「そういえば、フグ鯨の情報もこの街の占いが発端だって……そんなスゴい占い師がこの街に……?」
ズンッ!
「っ!」
「フッ」
「お出ましだね」
ビクッとする小松さんに対し、トリコと私は街の中に現れた猛獣を面白そうに見る。
「ヒイ~~ッ!」
「煮ても焼いても食えないクエンドンか」
「捕獲レベル10の翼獣類だね。実物見たのは初めてだな~」
ザッ、ザッ、ザッ――……。
街の奥から足音が聞こえてきた。見れば白いマントと黒いタイツが目立つ男性がこちらに来る。
「迎えに来てくれたか」
だんだんと姿がハッキリしてきたから、私の心のテンションは小松さんより高い。トリコも小松さんもその男性を見てるから、私の目がキラキラしていることに気づいていなかった。
クエンドンが自分の前を通り過ぎようとする男性に、大きな口を開けてくる。
「あ、危なーい!」
小松さんが叫ぶ中クエンドンは悠然と歩く男性の前で止まった。そして何事もなかったかのように街の奥へ行った。そして男性は私たちがいる階段の下で止まる。
「僕の占い通りだ。嫌な客が来たもんだな」
「フッ、お出迎えとは嬉しいねぇ。さすが四天王1の優男だな――ココ!」
「四天王1の食いしん坊トリコ。久しぶりだね!」
「トリコさん……まさか会いに来た人って……」
「四天王・美食屋ココさん!」
強くて紳士で女性に人気のココさん! やっぱり本物はさすがです。これだけはトリコに心の中で感謝する!
「ここで立ち話もなんだし、僕の家にメシを用意してるから行こう」
「メシ!? よし行くぜ!」
「トリコさん!」
飯という言葉に反応したトリコはヨダレを垂らしながら、小松さんはトリコを追いかけに階段を降りた。でも私は動かないまま……。
「あれ? 瑞貴さん、行きましょうよ」
「お前まさか帰るとか言わねぇよな。だったらまた抱えて行くぞ」
「違う違う! 私もココさんの家に行っていいのかなって……初対面だし……」
よく考えたら私はココさんのファンでもあるから、他の女性みたいにミーハーな気持ちだと思う。これじゃココさんの迷惑だよね。
「もちろんだよ。君のような可愛い女の子ならトリコより大歓迎さ」
「っ!」
「おい! 俺よりってなんだよ!?」
ココさんにニコッと微笑まれて私の顔は一気に赤くなった。トリコが文句言ってるけど聞こえないくらい私は顔の熱を収めるのに集中していた。さすが女性人気キャラ……いろいろとハンパないです。
――ココさんの家は街外れにあるということで、私たちは遠く離れた場所を歩いていた。でも普通の人には険しいから小松さんの息が上がっている。
「小松さん、大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないですが……がんばります……」
「もうすぐ僕の家だから」
「でも何故……四天王のココさんが占いの街・グルメフォーチュンに……?」
「今、僕の本業は占い師だからね」
「四天王が占い?」
ココさんの占いってよく当たるんだよね。私も占ってほしいけど……会うのはこれっきりにしよう。もうトリコたちとも絶対に!
崖でココさんが止まったので小松さんは両手と両足を地に付いて肩で息をしている。私とトリコとココさんは平気だけどね。
「そういやゼブラはどうした?」
「捕まったよ。今はグルメ刑務所だ」
「ハッハッハッ。ついに捕まったか、あの問題児。……思い出すぜ。四人でよ、死に物狂いで庭で修業した頃を」
「昔の話だ……」
遠くを見て懐かしむトリコとココさんに私はつい魅入ってしまった。すると大きなカラスが私たちの上空を飛ぶ。
「カラスのオバケ!?」
「迎えに来てくれたのか、キッス!」
「ホォ。空の番長エンペラークロウ……絶滅種じゃねぇか」
「え――っ!?」
「メチャクチャカッコいい!」
盛大に驚いた顔をする小松さんと、目を輝かせる私に、トリコが呆れたような視線を向けたけど気にしない! つか、気にしたら負け!
キッスはココさんの前に降りたので、ココさんは優しく顔を撫でる。
「僕の家族、キッスさ。四人運べるかい?」
〈ア゙ァ゙――ッ!〉
「まさかエンペラークロウに乗れるとはな」
「アワワワ……スゴ過ぎます……」
私は薙刀をブレスレットに変形させると、乗りやすいようにしゃがむキッスに、トリコが先に小松さんを乗せる。次に私を乗せようと手を差し出したから一歩下がった。
「ん?」
「瑞貴ちゃん?」
「私はあとでいいです。四人もいると重いでしょうし」
「お前が重いの間違いじゃねぇのか?」
ゲシッ!
「イッテェ!」
「失敬な!」
「ホントだね。女性になんてこと言うんだ、お前は」
「そうですよ! 失礼です!」
〈ア゙ア゙ッ!〉
失礼なことを言ったトリコの横腹を蹴ったら、ココさんも小松さんもキッスも頷いてくれた。
「わあ~! この街にフグ鯨を捌ける人がいるんですね~! ってか、人がいないんですけど……?」
「猛獣が出る時間だな。この街の占い師が猛獣が出没する時間帯を占うんだ。で、その時間帯住民は家に隠れてるって話だ」
「ホントだ。猛獣出没のマークがある」
「そういえば、フグ鯨の情報もこの街の占いが発端だって……そんなスゴい占い師がこの街に……?」
ズンッ!
「っ!」
「フッ」
「お出ましだね」
ビクッとする小松さんに対し、トリコと私は街の中に現れた猛獣を面白そうに見る。
「ヒイ~~ッ!」
「煮ても焼いても食えないクエンドンか」
「捕獲レベル10の翼獣類だね。実物見たのは初めてだな~」
ザッ、ザッ、ザッ――……。
街の奥から足音が聞こえてきた。見れば白いマントと黒いタイツが目立つ男性がこちらに来る。
「迎えに来てくれたか」
だんだんと姿がハッキリしてきたから、私の心のテンションは小松さんより高い。トリコも小松さんもその男性を見てるから、私の目がキラキラしていることに気づいていなかった。
クエンドンが自分の前を通り過ぎようとする男性に、大きな口を開けてくる。
「あ、危なーい!」
小松さんが叫ぶ中クエンドンは悠然と歩く男性の前で止まった。そして何事もなかったかのように街の奥へ行った。そして男性は私たちがいる階段の下で止まる。
「僕の占い通りだ。嫌な客が来たもんだな」
「フッ、お出迎えとは嬉しいねぇ。さすが四天王1の優男だな――ココ!」
「四天王1の食いしん坊トリコ。久しぶりだね!」
「トリコさん……まさか会いに来た人って……」
「四天王・美食屋ココさん!」
強くて紳士で女性に人気のココさん! やっぱり本物はさすがです。これだけはトリコに心の中で感謝する!
「ここで立ち話もなんだし、僕の家にメシを用意してるから行こう」
「メシ!? よし行くぜ!」
「トリコさん!」
飯という言葉に反応したトリコはヨダレを垂らしながら、小松さんはトリコを追いかけに階段を降りた。でも私は動かないまま……。
「あれ? 瑞貴さん、行きましょうよ」
「お前まさか帰るとか言わねぇよな。だったらまた抱えて行くぞ」
「違う違う! 私もココさんの家に行っていいのかなって……初対面だし……」
よく考えたら私はココさんのファンでもあるから、他の女性みたいにミーハーな気持ちだと思う。これじゃココさんの迷惑だよね。
「もちろんだよ。君のような可愛い女の子ならトリコより大歓迎さ」
「っ!」
「おい! 俺よりってなんだよ!?」
ココさんにニコッと微笑まれて私の顔は一気に赤くなった。トリコが文句言ってるけど聞こえないくらい私は顔の熱を収めるのに集中していた。さすが女性人気キャラ……いろいろとハンパないです。
――ココさんの家は街外れにあるということで、私たちは遠く離れた場所を歩いていた。でも普通の人には険しいから小松さんの息が上がっている。
「小松さん、大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないですが……がんばります……」
「もうすぐ僕の家だから」
「でも何故……四天王のココさんが占いの街・グルメフォーチュンに……?」
「今、僕の本業は占い師だからね」
「四天王が占い?」
ココさんの占いってよく当たるんだよね。私も占ってほしいけど……会うのはこれっきりにしよう。もうトリコたちとも絶対に!
崖でココさんが止まったので小松さんは両手と両足を地に付いて肩で息をしている。私とトリコとココさんは平気だけどね。
「そういやゼブラはどうした?」
「捕まったよ。今はグルメ刑務所だ」
「ハッハッハッ。ついに捕まったか、あの問題児。……思い出すぜ。四人でよ、死に物狂いで庭で修業した頃を」
「昔の話だ……」
遠くを見て懐かしむトリコとココさんに私はつい魅入ってしまった。すると大きなカラスが私たちの上空を飛ぶ。
「カラスのオバケ!?」
「迎えに来てくれたのか、キッス!」
「ホォ。空の番長エンペラークロウ……絶滅種じゃねぇか」
「え――っ!?」
「メチャクチャカッコいい!」
盛大に驚いた顔をする小松さんと、目を輝かせる私に、トリコが呆れたような視線を向けたけど気にしない! つか、気にしたら負け!
キッスはココさんの前に降りたので、ココさんは優しく顔を撫でる。
「僕の家族、キッスさ。四人運べるかい?」
〈ア゙ァ゙――ッ!〉
「まさかエンペラークロウに乗れるとはな」
「アワワワ……スゴ過ぎます……」
私は薙刀をブレスレットに変形させると、乗りやすいようにしゃがむキッスに、トリコが先に小松さんを乗せる。次に私を乗せようと手を差し出したから一歩下がった。
「ん?」
「瑞貴ちゃん?」
「私はあとでいいです。四人もいると重いでしょうし」
「お前が重いの間違いじゃねぇのか?」
ゲシッ!
「イッテェ!」
「失敬な!」
「ホントだね。女性になんてこと言うんだ、お前は」
「そうですよ! 失礼です!」
〈ア゙ア゙ッ!〉
失礼なことを言ったトリコの横腹を蹴ったら、ココさんも小松さんもキッスも頷いてくれた。