感謝と誇り! 滝丸、渾身の栓抜きショット!
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……グルメタウンのとある場所で、鼻歌を歌いながらホウキを掃く節乃の前に誰かが現れ、顔を上げて姿を確認すると微笑んだ。
「久しぶりじゃのう、ココ」
「お久しぶりです、セツ婆」
礼をしたココは節乃に挨拶をした。なんとココは真っすぐアイスヘルには行かず、節乃食堂へとやって来たのだ。
「ハテ? 特別メニューの予約は入っとらんが、急用か?」
「セツ婆に教えてほしいことがあるんです」
「ん?」
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……もう動けないだろうと背を向けたボギーウッズだが、滝丸が体を起こしながら声を上げる。
「この左目は、僕の大切な人の恩恵でこうなった……。そして僕の体は今、この左目のおかげで存在できているんだ……! お前にとってはいわく付きの物件かもしれないが……」
「ハァ?」
「ある人の愛情のおかげで支えられたこの物件は――決してお前には住めない!」
いわく付きとも呼ばれる左目からも逃げず、むしろ『存在できている』と思う滝丸は意志も心も強い人間だ。
「立ち上がるとは意外だったな。俺には住めない……意味がわからんな。それならあの女がマシだ。なんで捕まえるかはわかんねぇが、用済みになったら俺の宿として使えそうだ」
「なっ!」
『滝丸くん!』
(瑞貴さん……!)
年上で強くても少女のような一面もあり、滝丸は旅をしている間に次第に惹かれていた。そんな彼女の体内にボギーウッズを入れるなど許すはずもなかった。
「瑞貴さんを……お前にも美食會にも渡さない!」
「あん? なんだ、お前あの女に惚れてんのか。いわく付きなんかが好かれるはずないだろ!」
それは滝丸も重々承知の上だ。しかし、それでも瑞貴を想うだけで心が満たされ癒される……今はそれだけで充分だ。
「感謝して生きる、そして人を愛するという家賃は、お前には払えないだろう!」
「ブッ! ブハハハハッ! ああん!? 感謝!? 愛する!?」
(プリショットルーティーン……!!)
ボギーウッズが高笑いする中、滝丸は冷静にプリショットルーティーンを作動していた。脳裏には大切な恩人との修業の日々だ。
「バカかお前! 感謝してムダな愛で生きるって! 体を乗っ取るのに――そんなモンいると思うかぁ!!」
(こいつの攻撃は軌道が読めない……先手必勝!)