爛漫なる蟲使い! トミーロッド対トリコ!
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氷の柱の中にある複数の食材……これが私たちの目指すモノの材料!
「あった…あった……! 見つけたー!」
「間違い……! グルメショーウィンドー!」
「な、なんて美しいんだ……! これが伝説の…グルメショーウィンドー!」
小松さんと私は喜びの声を上げると、滝丸くんとマッチさんたちも気づいて感動している。
〈〈ピギャ! ピギャ!〉〉
〈ユーン! ユンユン!〉
両親に会えてユンちゃんも嬉しそう。さっきの暴れっぷりなんて嘘のように家族で再会を分かち合っている。
「この地下に、センチュリースープが溜まってるってわけだな……!」
「ト、トリコさん!」
「トリコ! 手が!」
なんとトリコの右手は凍っていた。恐らく、さっき釘パンチを撃とうとしたときにトミーロッドの昆虫にやられたんだろう。
「さっきの攻撃といい、一撃すら防げないなんて……! あいつらに私の守護結界が通用しない……!?」
「小松……瑞貴……! スープはお前らが取りに行くんだ……!」
「「えっ!?」」
「一見神々しいこのグルメショーウィンドー、中の食材が痩せ細っている!」
トリコに言われてグルメショーウィンドーをよく見れば、確かにどの食材も栄養を吸い取られ過ぎたのか痩せていた。
「あっ……ああっ!」
「香りも弱いし、何よりオーロラが全く見えない。充分なダシが出ていない可能性がある! 恐らくスープは少量……先に手に入れるんだ!」
「トリコさん……!」
「でも、美食會が……!」
「奴らは俺が、食い止めるからよ!」
「――この下にスープがあるんだね。それにそこにいるの、スターとグリンが言っていた瑞貴って奴だろ? 面白い女って本当にかな?」
「!」
振り向いた先には無事に着地していたトミーロッドたちだ。『スター』と『グリン』って、スタージュンとグリンパーチのことか……。あいつら、私のことを美食會でなんて言ったんだ!?
「でも僕は、君のことが好きになれないかな。だって君から嫌な匂いがするし」
「えっ?」
それがなんなのか知らないけど……私、別に香水なんて付けてないぞ?
(こいつが嫌う瑞貴の匂い……? いったいなんだ……?)
……トリコも何故トミーロッドが瑞貴の匂いを気にするか考えた。
「まあ、同じ副料理長として興味もあるし……――連れて行っちゃおっと」
「行け! 小松! 瑞貴!」
「は、はい!」
「その前に……灯火!! ここはお願い!」
私は灯火を使ってトリコの右手の氷を溶かし、小松さんと一緒に走り出す。