氷山を揺るがす爆炎! 覆面男の正体!
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「この怪物はヘルボロス……アイスヘルの眠れる支配者。百年前ノッキングされて氷漬けになった。当時はこんなに痩せ細ってなかったはずだ」
ポチャン……。
捕獲レベル72の爬虫獣類・ヘルボロスを観察する鉄平だが、氷が溶け出す音が聞こえて振り向く。
「ヘルボロスがここまで枯渇するとはダシを相当搾り取られている……マズいな。この分だと、グルメショーウィンドーにどれほどの量のダシが残っているのか……。急がないと」
「あー! ちょっと待てコラ! てめぇ名を名乗れー!」
言うだけ言ってどこかへ行こうとする鉄平を、ゾンゲは呼び止めるとピタリと止まって半分だけ振り向く。
「今日はしゃべり過ぎた……――また今度ね!」
「「「「〈こいつはー/クルッポー……!〉」」」」
散々意味あり気なことを言って名を名乗らない彼に、ティナとゾンゲたちは体を震わせた。
ゴゴゴゴゴ――……!!
すると再び地響きが訪れ、天井の氷が少しずつ落ちてきた。
☆☆☆☆☆
背後で地響きがする音が聞こえる中、私たちは全力で走っていた。ちなみにユンちゃんは小松さんが抱えている。私じゃ万が一のときに戦いにくいだろうからって。
「近いな! センチュリースープ!」
「ええっ!?」
「香りがする! 恐らくこの辺りの地下だ!」
断言したトリコに小松さんも滝丸くんも驚く。
「わかるんですか!? オーロラは見えていないのに!」
「セツ婆の店で、匂いは覚えたからな!」
「そっか、未完成と言ってもセンチュリースープを再現しているんだから似たような匂いはするんだ!」
「ああ――」
ドッカ――ンッ!!
すぐ近くでまた爆発音が鳴り響いた! トリコはこの辺りにセンチュリースープを感じているのに!
「あいつら! グルメショーウィンドーまで壊すつもりじゃ!?」
「っ、トリコ! あれ!」
「っ! 気をつけろ、みんな! 何か来るぞ!」
「「「「「!?」」」」」
私が指差した先を確認したトリコは他のみんなにそう言った。爆発のときに出た黒煙の中から大量に来るのは――。
「あれは! 捕獲レベル38の昆虫獣類・ジョンガルクワガタ!」
「何っ!? うわあっ!」
「小松! ううっ!」
「トリコ! 小松さん!」
ジョンガルクワガタの攻撃にトリコは小松さんをかばってダメージを受けた。こいつらの切れ味は鋭い!
「8流星守護結界!!」
私は薙刀から守護結界を放って私を含めた全員に――ユンちゃんは小松さんとまとめて――かけた。おかげでジョンガルクワガタの攻撃がライタースーツすらも切れない。トリコと小松さんはともかく、滝丸くんやマッチさんたちは驚いている。
「こ、これは!?」
「全員の体に結界を張ったの! これで攻撃を凌げるよ!」
宝石の肉(ジュエルミート)のときは私は瀕死の状態だったから相手の攻撃だけじゃなく自分から攻撃すると消えるようになっていた。
だけど、今の私はピンピンしているし、あのとき『愛情』とかいう適合食材を口にしたからレベルも上がってるの。だからよっぽど強い攻撃じゃない限り消えない。
「ありがてぇ。はあっ!」
マッチさんが刀でジョンガルクワガタを斬ろうとしたけど、素早いスピードでかわされた。
「早い!?」
続けて来るジョンガルクワガタの攻撃を守護結界で防いでいるとはいえ、こいつらをなんとかしなくちゃ意味がない!
「フライングナイフ!!」
「疾風斬!!」
トリコも私もそれぞれ攻撃を仕掛けるも、またかわされてしまう、電光石火のように動く奴らをどうすれば!
「えっ……?」
ふと私は気づいた。なんでジョンガルクワガタは私に襲い掛かって来るのをためらうの?
ポチャン……。
捕獲レベル72の爬虫獣類・ヘルボロスを観察する鉄平だが、氷が溶け出す音が聞こえて振り向く。
「ヘルボロスがここまで枯渇するとはダシを相当搾り取られている……マズいな。この分だと、グルメショーウィンドーにどれほどの量のダシが残っているのか……。急がないと」
「あー! ちょっと待てコラ! てめぇ名を名乗れー!」
言うだけ言ってどこかへ行こうとする鉄平を、ゾンゲは呼び止めるとピタリと止まって半分だけ振り向く。
「今日はしゃべり過ぎた……――また今度ね!」
「「「「〈こいつはー/クルッポー……!〉」」」」
散々意味あり気なことを言って名を名乗らない彼に、ティナとゾンゲたちは体を震わせた。
ゴゴゴゴゴ――……!!
すると再び地響きが訪れ、天井の氷が少しずつ落ちてきた。
☆☆☆☆☆
背後で地響きがする音が聞こえる中、私たちは全力で走っていた。ちなみにユンちゃんは小松さんが抱えている。私じゃ万が一のときに戦いにくいだろうからって。
「近いな! センチュリースープ!」
「ええっ!?」
「香りがする! 恐らくこの辺りの地下だ!」
断言したトリコに小松さんも滝丸くんも驚く。
「わかるんですか!? オーロラは見えていないのに!」
「セツ婆の店で、匂いは覚えたからな!」
「そっか、未完成と言ってもセンチュリースープを再現しているんだから似たような匂いはするんだ!」
「ああ――」
ドッカ――ンッ!!
すぐ近くでまた爆発音が鳴り響いた! トリコはこの辺りにセンチュリースープを感じているのに!
「あいつら! グルメショーウィンドーまで壊すつもりじゃ!?」
「っ、トリコ! あれ!」
「っ! 気をつけろ、みんな! 何か来るぞ!」
「「「「「!?」」」」」
私が指差した先を確認したトリコは他のみんなにそう言った。爆発のときに出た黒煙の中から大量に来るのは――。
「あれは! 捕獲レベル38の昆虫獣類・ジョンガルクワガタ!」
「何っ!? うわあっ!」
「小松! ううっ!」
「トリコ! 小松さん!」
ジョンガルクワガタの攻撃にトリコは小松さんをかばってダメージを受けた。こいつらの切れ味は鋭い!
「8流星守護結界!!」
私は薙刀から守護結界を放って私を含めた全員に――ユンちゃんは小松さんとまとめて――かけた。おかげでジョンガルクワガタの攻撃がライタースーツすらも切れない。トリコと小松さんはともかく、滝丸くんやマッチさんたちは驚いている。
「こ、これは!?」
「全員の体に結界を張ったの! これで攻撃を凌げるよ!」
宝石の肉(ジュエルミート)のときは私は瀕死の状態だったから相手の攻撃だけじゃなく自分から攻撃すると消えるようになっていた。
だけど、今の私はピンピンしているし、あのとき『愛情』とかいう適合食材を口にしたからレベルも上がってるの。だからよっぽど強い攻撃じゃない限り消えない。
「ありがてぇ。はあっ!」
マッチさんが刀でジョンガルクワガタを斬ろうとしたけど、素早いスピードでかわされた。
「早い!?」
続けて来るジョンガルクワガタの攻撃を守護結界で防いでいるとはいえ、こいつらをなんとかしなくちゃ意味がない!
「フライングナイフ!!」
「疾風斬!!」
トリコも私もそれぞれ攻撃を仕掛けるも、またかわされてしまう、電光石火のように動く奴らをどうすれば!
「えっ……?」
ふと私は気づいた。なんでジョンガルクワガタは私に襲い掛かって来るのをためらうの?