氷山を揺るがす爆炎! 覆面男の正体!
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「ちなみに、トリコさんはどういった理由でスープを?」
「あ? そんなの決まってんだろ――俺が飲みたいから、それだけさ!」
…………。
「「「「「アハハハ!」」」」」
「いやこれ、トリコさんは本気ですから! 滝丸さん、笑いごとじゃ……――アイテテテ」
〈ユユユ、ユン!〉
涙を拭って笑う滝丸くんに言おうとした小松さんだけど、ユンちゃんが再び私の腕に戻ったかと思ったら、体を伸ばして笑いながら小松さんの頬をつついた。
「完全に懐いちまったな。責任持って面倒見ろよ」
「そんな~! 親が来たらどうするんですか~!?」
「まあ、お前に襲い掛かるだろうな!」
「えー!」
「がんばれ、小松さん!」
「瑞貴」
「瑞貴さんにも懐いているんですから、なんとかしてください~!」
「どうしよっかな~」
「ちょっとー!?」
「「「「「アハハハ!」」」」」
……彼らの笑い声はテントの中で寝袋を敷いて寝ているマッチにも聞こえていた。もう先ほどのような警戒心はなく穏やかに笑っている。
「フフッ、何が『自分が飲みたいから』だ。小松っていうシェフと瑞貴のためでもあるくせによ。それにしても……」
マッチはさっき瑞貴が作った料理を食べたとき、ネルグ街で食べた料理と似た味がしたのを思い出していた。
「やっぱり瑞貴は舞獣姫だったか。理由があって正体を隠しているんだろうが、舞獣姫の姿で会ったときに礼を言わなきゃな。寝るか」
そうしてマッチは体力温存のために目を閉じた。
☆☆☆☆☆
……とうとう氷山に入った美食會だが、彼らもオーロラ探しに手こずっていた。
「参ったな。まるで氷の迷宮だ」
「この中からオーロラを探し出すのは骨ですね、トミー様」
「そだね、めんどくさっ。――ぶっ壊そうか、この山」
「「ええっ!?」」
「孵化せよ、爆虫共!!」
トミーロッドの口から大量に出て来たのは、捕獲レベル10の昆虫獣類・爆虫だった。
「うわあ!」
「まだ起爆させないでくださいよ!」
ボギーウッズとバリーガモンは巻き添えをくわないために避難し始める。それにお構いなしで爆虫はいろんな場所に張り付いた。
「生まれろ、起爆虫!!」
続いてトミーロッドの口から出たのは、捕獲レベル25の昆虫獣類・起爆虫である。
「スイッチ……オン!」
ピピッ……ドッカ――ンッ!!
トミーロッドが起爆虫を切り刻むと同時に各場所で張り付いていた爆虫の触角が青から赤に変わり、次々と爆発した。
☆☆☆☆☆
ドッカ――ンッ!!
「「「「「!?」」」」」
「この感じ……!」
ユンちゃんを腕から降ろしたとき、突然遠くの場所で爆発したので全員驚いて立ち上がった。私もここに来るまで感じていた嫌な予感が全身に強く駆け巡っている。
「なんですかー!?」
「なんだ!?」
悲鳴を上げる小松さんに、爆発音で目が覚めたマッチさんもテントから出てきた。
「すぐに用意しろ! 出発するぞ!」
「えっ?」
「敵だよ、そう考えたほうがいい」
「敵?」
不思議そうにする滝丸くんだけど、トリコと私は最初から警戒していたことが現実になったと思うだけだ。いつでも戦えるようにブレスレットを薙刀に変化させる。
「あ? そんなの決まってんだろ――俺が飲みたいから、それだけさ!」
…………。
「「「「「アハハハ!」」」」」
「いやこれ、トリコさんは本気ですから! 滝丸さん、笑いごとじゃ……――アイテテテ」
〈ユユユ、ユン!〉
涙を拭って笑う滝丸くんに言おうとした小松さんだけど、ユンちゃんが再び私の腕に戻ったかと思ったら、体を伸ばして笑いながら小松さんの頬をつついた。
「完全に懐いちまったな。責任持って面倒見ろよ」
「そんな~! 親が来たらどうするんですか~!?」
「まあ、お前に襲い掛かるだろうな!」
「えー!」
「がんばれ、小松さん!」
「瑞貴」
「瑞貴さんにも懐いているんですから、なんとかしてください~!」
「どうしよっかな~」
「ちょっとー!?」
「「「「「アハハハ!」」」」」
……彼らの笑い声はテントの中で寝袋を敷いて寝ているマッチにも聞こえていた。もう先ほどのような警戒心はなく穏やかに笑っている。
「フフッ、何が『自分が飲みたいから』だ。小松っていうシェフと瑞貴のためでもあるくせによ。それにしても……」
マッチはさっき瑞貴が作った料理を食べたとき、ネルグ街で食べた料理と似た味がしたのを思い出していた。
「やっぱり瑞貴は舞獣姫だったか。理由があって正体を隠しているんだろうが、舞獣姫の姿で会ったときに礼を言わなきゃな。寝るか」
そうしてマッチは体力温存のために目を閉じた。
☆☆☆☆☆
……とうとう氷山に入った美食會だが、彼らもオーロラ探しに手こずっていた。
「参ったな。まるで氷の迷宮だ」
「この中からオーロラを探し出すのは骨ですね、トミー様」
「そだね、めんどくさっ。――ぶっ壊そうか、この山」
「「ええっ!?」」
「孵化せよ、爆虫共!!」
トミーロッドの口から大量に出て来たのは、捕獲レベル10の昆虫獣類・爆虫だった。
「うわあ!」
「まだ起爆させないでくださいよ!」
ボギーウッズとバリーガモンは巻き添えをくわないために避難し始める。それにお構いなしで爆虫はいろんな場所に張り付いた。
「生まれろ、起爆虫!!」
続いてトミーロッドの口から出たのは、捕獲レベル25の昆虫獣類・起爆虫である。
「スイッチ……オン!」
ピピッ……ドッカ――ンッ!!
トミーロッドが起爆虫を切り刻むと同時に各場所で張り付いていた爆虫の触角が青から赤に変わり、次々と爆発した。
☆☆☆☆☆
ドッカ――ンッ!!
「「「「「!?」」」」」
「この感じ……!」
ユンちゃんを腕から降ろしたとき、突然遠くの場所で爆発したので全員驚いて立ち上がった。私もここに来るまで感じていた嫌な予感が全身に強く駆け巡っている。
「なんですかー!?」
「なんだ!?」
悲鳴を上げる小松さんに、爆発音で目が覚めたマッチさんもテントから出てきた。
「すぐに用意しろ! 出発するぞ!」
「えっ?」
「敵だよ、そう考えたほうがいい」
「敵?」
不思議そうにする滝丸くんだけど、トリコと私は最初から警戒していたことが現実になったと思うだけだ。いつでも戦えるようにブレスレットを薙刀に変化させる。