膳は急げ! 氷土のサバイバルレース!
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「おー! 氷山への隠し洞窟だー! やっぱりここが正解ルートだったんだー!」
「さっすがゾンゲ様! 相変わらず持ってる男ですねー!」
「だろぉ?」
「この人…悪運の強さはホントスゲェんだよな……」
「ありえなくない……?」
〈クポー……〉
あまりにも都合のいい展開に高笑いするゾンゲと尊敬する白川はさておき、坂巻はさておき、坂巻やティナやクルッポーは呆気にとられていた。
そしてまた別の場所では、ただ一人雪道を歩く覆面の男がトミーロッドの放った昆虫たちを容易く倒していた。
☆☆☆☆☆
奥へ進んで行くと小松さんと私は氷山の輝きに感動していた。
「わあ~! なんて綺麗な氷なんだ~!」
「アイスヘルの氷がこんなに美しいなんて感動~!」
「小松、もう毛皮脱いでも平気だぜ」
「えっ? 毛皮……ホントだ。さっきより暖かい……!」
トリコに言われてフリーザバイソンの毛皮を脱いだ小松さんは、今まで来た場所と温度が違っていたことに驚いた。
「思った通りだ。ここは風が止んでる。百年に一度のヘルメタンハイドレードで暖まった氷山からの熱が、この大陸の気流を生み出し、強い吹き返しの風を生じさせていたってわけだな」
「じゃあ、最も危険な時期にアイスヘルに来ちゃったってわけですか?」
「だけどこの時期じゃないと、解凍されたセンチュリースープは手に入らないよね」
「そうですけど……さっきの緑の大地、それに氷の世界の番人・ツンドラドラゴンまで凍っちゃうんですから……」
「あんな吹雪程度じゃ凍らねぇよ」
「うん。――生きてさえいればね」
「えっ?」
氷山付近に比べて棚氷周辺はライタースーツで凌げる寒さだ。そんなのにツンドラドラゴンは負けないもん。
「あいつが吹雪で凍ったのは命を奪われたあとだ」
「そ、そんな! ツンドラドラゴンは捕獲レベル50を軽く超えるはずです!」
「そうだよ。でも生きてるように見えるほど簡単に倒されていた」
「誰がいったいそんなことを……!?」
「「…………」」
心当たりがあるトリコと私は顔を見合わせた。恐らく……いや、確実に美食會に違いない。
☆☆☆☆☆
……猛吹雪の中を防寒具ナシで悠々と進むトミーロッドたち。するとボギーウッズが前方で何かを発見した。
「トミー様! あれは!」
「ん!?」
なんとトミーロッドが放った昆虫が全て倒れていた。
「虫たちが殺されてる!?」
「いや、ノッキングされてる……」
「捕獲レベルが40近い奴らを!?」
「この希少な虫たちのノッキング法を知ってる奴は……――まさか!」
トミーロッドは前方の氷山を見ながら、昆虫たちをノッキングした人物に心当たりがあり、頭に思い浮かべた。
同じ頃、氷山の前で服に付いた雪を軽く払った男が覆面を脱いだ。しかもたなびく長髪はなんとカツラだったのだ。
「ハァ……」
溜息を吐きながら緑髪のリーゼントが目立つ男は、そのまま奥へと進んで行った。
「さっすがゾンゲ様! 相変わらず持ってる男ですねー!」
「だろぉ?」
「この人…悪運の強さはホントスゲェんだよな……」
「ありえなくない……?」
〈クポー……〉
あまりにも都合のいい展開に高笑いするゾンゲと尊敬する白川はさておき、坂巻はさておき、坂巻やティナやクルッポーは呆気にとられていた。
そしてまた別の場所では、ただ一人雪道を歩く覆面の男がトミーロッドの放った昆虫たちを容易く倒していた。
☆☆☆☆☆
奥へ進んで行くと小松さんと私は氷山の輝きに感動していた。
「わあ~! なんて綺麗な氷なんだ~!」
「アイスヘルの氷がこんなに美しいなんて感動~!」
「小松、もう毛皮脱いでも平気だぜ」
「えっ? 毛皮……ホントだ。さっきより暖かい……!」
トリコに言われてフリーザバイソンの毛皮を脱いだ小松さんは、今まで来た場所と温度が違っていたことに驚いた。
「思った通りだ。ここは風が止んでる。百年に一度のヘルメタンハイドレードで暖まった氷山からの熱が、この大陸の気流を生み出し、強い吹き返しの風を生じさせていたってわけだな」
「じゃあ、最も危険な時期にアイスヘルに来ちゃったってわけですか?」
「だけどこの時期じゃないと、解凍されたセンチュリースープは手に入らないよね」
「そうですけど……さっきの緑の大地、それに氷の世界の番人・ツンドラドラゴンまで凍っちゃうんですから……」
「あんな吹雪程度じゃ凍らねぇよ」
「うん。――生きてさえいればね」
「えっ?」
氷山付近に比べて棚氷周辺はライタースーツで凌げる寒さだ。そんなのにツンドラドラゴンは負けないもん。
「あいつが吹雪で凍ったのは命を奪われたあとだ」
「そ、そんな! ツンドラドラゴンは捕獲レベル50を軽く超えるはずです!」
「そうだよ。でも生きてるように見えるほど簡単に倒されていた」
「誰がいったいそんなことを……!?」
「「…………」」
心当たりがあるトリコと私は顔を見合わせた。恐らく……いや、確実に美食會に違いない。
☆☆☆☆☆
……猛吹雪の中を防寒具ナシで悠々と進むトミーロッドたち。するとボギーウッズが前方で何かを発見した。
「トミー様! あれは!」
「ん!?」
なんとトミーロッドが放った昆虫が全て倒れていた。
「虫たちが殺されてる!?」
「いや、ノッキングされてる……」
「捕獲レベルが40近い奴らを!?」
「この希少な虫たちのノッキング法を知ってる奴は……――まさか!」
トミーロッドは前方の氷山を見ながら、昆虫たちをノッキングした人物に心当たりがあり、頭に思い浮かべた。
同じ頃、氷山の前で服に付いた雪を軽く払った男が覆面を脱いだ。しかもたなびく長髪はなんとカツラだったのだ。
「ハァ……」
溜息を吐きながら緑髪のリーゼントが目立つ男は、そのまま奥へと進んで行った。