膳は急げ! 氷土のサバイバルレース!
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「トリコさん、少し休憩しますか?」
「いや、先を急ごう。この氷山のどこかにセンチュリースープがあるんだ!」
グウ~~……。
「思い立ったが吉日、その日以降は全て凶日だぜ! よーし行こう! 早く飲むぞ! スープ!」
そう叫んで意気揚々と先を進むトリコだけど……確実に台詞の間に何かが鳴ってたな。
「トリコさん、まさかただお腹空いてるだけじゃ……?」
「あっ、ズバリその通りですよ」
「滝丸くん、大正解。あの顔を見れば一目瞭然」
「ほら! はやふひほうへ! おはへら!」
「うわあ! ヨダレが氷柱になってますよー!」
「まるで牙みたい……目も爛々と輝いているし……」
ホントどこでも食い意地が張ってるんだから……。
☆☆☆☆☆
……ガウチの群から逃れたゾンゲとティナたちは、だんだんと狭くなる道に体を横にしながら進んで行く。
「ここは危ないからな……―――うわあ! おっとと」
「どこが安全ルートなの!? て、てんこ盛り寒いし!」
「何言ってんだよ、大陸のボス・ガウチを楽々スルーできたんだ。簡単ルートに違いねぇだろ。もう俺たちに危険はない、っと」
道から落ちそうになったりもしたが、最後にゾンゲは通路から広い場所に降り立った。
「ほら見ろ、道も広くなったし」
「さすがゾンゲさ――」
「「ううっ!」」
白川が毎度の如く信奉しようとしたが、ゾンゲのうしろの光景を見て坂巻共々声を上げた。なんとそこには捕獲レベル17の哺乳獣類・アイスジャガーがいた。
「「「「うわあぁぁあああ!!」」」」
「なんだこいつー!」
「アイスジャガー!?」
アイスジャガーに出くわしたゾンゲとティナは全速力で逃げ出した。クルッポーはティナのライタースーツのフードの中に避難している。
「バカ言え! こんなジャガイモがあるか!」
「だからアイスジャガーって言ってるでしょうが!」
「なんだそれ!? 知らん!」
「どう見てもガウチより強そうですよー!?」
「さっさと逃げるぞー! てかもう帰ろう! てかキモいわ、この大陸! キモ怖いわ!」
「こうなったらもう、絶対てんこ盛りのスクープ撮ってやるー!」
意地でもカメラをアイスジャガーに向けて構えるティナだが、アイスジャガーは一気に距離を詰めて来たのでそれどころではなくなった。
〈ガウッ!!〉
「「「「〈わあ/クルッポ――ッ!!〉」」」」
噛みつこうとするアイスジャガーをよけた衝撃で吹っ飛ばされる四人。なんと下は氷が散らばる海になっており、当然真っ逆さまに落ちていく。
「これって、ゲームオーバーですか!?」
「大丈夫だ~ちゃんとセーブしてあるから~」
「やっぱゲームはセーブが肝心……って、ちゃうわー!」
「バッドエンドは嫌だー!」
「最大のピンチです。私たちはいったいどうなるのでしょうか!? 答えはCMのあと!」
「こんなときにレポートしてるー!?」
嘆く白川、ゲームと現実を混合するゾンゲ、ツッコミをする坂巻、自撮りするティナ、それぞれが最悪の展開を予想するがなんと落ちた場所は棚氷から突き出た広い場所だった。幸い雪がクッションになったゾンゲたち、膨らんだクルッポーでティナは助かる。
「だ、大丈夫か? おめぇら」
「やった! 助かりました、ゾンゲ様!」
「だろ? セーブしたって言ったろ!」
「ん? こ、これ!」
「ん? ――なんじゃこりゃー!?」
「こ、これって……!?」
坂巻が指差したのは棚氷の内部に続く洞窟だった。その存在にゾンゲもティナも驚く。
「いや、先を急ごう。この氷山のどこかにセンチュリースープがあるんだ!」
グウ~~……。
「思い立ったが吉日、その日以降は全て凶日だぜ! よーし行こう! 早く飲むぞ! スープ!」
そう叫んで意気揚々と先を進むトリコだけど……確実に台詞の間に何かが鳴ってたな。
「トリコさん、まさかただお腹空いてるだけじゃ……?」
「あっ、ズバリその通りですよ」
「滝丸くん、大正解。あの顔を見れば一目瞭然」
「ほら! はやふひほうへ! おはへら!」
「うわあ! ヨダレが氷柱になってますよー!」
「まるで牙みたい……目も爛々と輝いているし……」
ホントどこでも食い意地が張ってるんだから……。
☆☆☆☆☆
……ガウチの群から逃れたゾンゲとティナたちは、だんだんと狭くなる道に体を横にしながら進んで行く。
「ここは危ないからな……―――うわあ! おっとと」
「どこが安全ルートなの!? て、てんこ盛り寒いし!」
「何言ってんだよ、大陸のボス・ガウチを楽々スルーできたんだ。簡単ルートに違いねぇだろ。もう俺たちに危険はない、っと」
道から落ちそうになったりもしたが、最後にゾンゲは通路から広い場所に降り立った。
「ほら見ろ、道も広くなったし」
「さすがゾンゲさ――」
「「ううっ!」」
白川が毎度の如く信奉しようとしたが、ゾンゲのうしろの光景を見て坂巻共々声を上げた。なんとそこには捕獲レベル17の哺乳獣類・アイスジャガーがいた。
「「「「うわあぁぁあああ!!」」」」
「なんだこいつー!」
「アイスジャガー!?」
アイスジャガーに出くわしたゾンゲとティナは全速力で逃げ出した。クルッポーはティナのライタースーツのフードの中に避難している。
「バカ言え! こんなジャガイモがあるか!」
「だからアイスジャガーって言ってるでしょうが!」
「なんだそれ!? 知らん!」
「どう見てもガウチより強そうですよー!?」
「さっさと逃げるぞー! てかもう帰ろう! てかキモいわ、この大陸! キモ怖いわ!」
「こうなったらもう、絶対てんこ盛りのスクープ撮ってやるー!」
意地でもカメラをアイスジャガーに向けて構えるティナだが、アイスジャガーは一気に距離を詰めて来たのでそれどころではなくなった。
〈ガウッ!!〉
「「「「〈わあ/クルッポ――ッ!!〉」」」」
噛みつこうとするアイスジャガーをよけた衝撃で吹っ飛ばされる四人。なんと下は氷が散らばる海になっており、当然真っ逆さまに落ちていく。
「これって、ゲームオーバーですか!?」
「大丈夫だ~ちゃんとセーブしてあるから~」
「やっぱゲームはセーブが肝心……って、ちゃうわー!」
「バッドエンドは嫌だー!」
「最大のピンチです。私たちはいったいどうなるのでしょうか!? 答えはCMのあと!」
「こんなときにレポートしてるー!?」
嘆く白川、ゲームと現実を混合するゾンゲ、ツッコミをする坂巻、自撮りするティナ、それぞれが最悪の展開を予想するがなんと落ちた場所は棚氷から突き出た広い場所だった。幸い雪がクッションになったゾンゲたち、膨らんだクルッポーでティナは助かる。
「だ、大丈夫か? おめぇら」
「やった! 助かりました、ゾンゲ様!」
「だろ? セーブしたって言ったろ!」
「ん? こ、これ!」
「ん? ――なんじゃこりゃー!?」
「こ、これって……!?」
坂巻が指差したのは棚氷の内部に続く洞窟だった。その存在にゾンゲもティナも驚く。