美食屋軍団の挑戦! 上陸、極寒の地獄!
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――それからもずっと歩いたけど空がだんだん暗くなり始めたし、滝丸くんやマッチさんを始め他の人たちは疲労が顔に出ていた。
「この辺りでひと休みだ。ナイフ!!」
……トリコが地面を立方体にくり抜き、その中に入ってテントを立てたり食事したりと各々で休息を取ることにした。小松さんも疲労が溜まっているから寝袋に入って暖を取っている。
「飲めますか? 少しは温まりますよ」
「あ、ありがとうございます……」
……滝丸は温めた飲み物を出し、小松はそれを受け取って飲むと寒さで白くなりつつある顔に赤みが戻って来た。
「プハアッ、おいしいです~」
「よかった」
「滝丸さんもどうぞ」
「いえ、僕は大丈夫なので全部飲んでください」
「でも、ずっと何も食べていないんじゃ……?」
「――フッフッフッ。グルメ騎士(ナイト)は一ヶ月も断食をやるからな。空腹は慣れてんだろ」
「おじさんの分はありませんが、おじさんの部下の分はあります。飲ませてあげてください」
言葉に微妙にトゲがあるのはバーでの一件のせいか、グルメ騎士(ナイト)のことをバカにするような口調に聞こえたからだろうか。
「施しの精神か? 貧しいな、グルメ騎士(ナイト)は」
「いえ。たぶん、おじさんほどじゃありませんよ」
「おじさんおじさん言うな。俺はまだ二十代だぜ」
「おじさん、二十代なの!? 嘘でしょ!?」
「ホントだ」
今まで三十代くらいと思っていたのか、滝丸は初めてマッチに対してショックを受けた。その中で小松は周りをよく見渡してみるが同行者がいないことに気づく。
「あれ? トリコさんと瑞貴さんは?」
「上にいますよ」
「この猛吹雪の中ですか!?」
「トリコと瑞貴なら、ずっと上で見張りをしている」
「見張りって、猛獣が来ないかですかね?」
「それもあるが、もっと別の何かを警戒しているように見えるが……」
マッチの言う通り、猛獣のこともそうだが二人は見張りをしながら別のことが気がかりだった。
「それにしても瑞貴さんって尋常じゃないほど寒さに強いんですね。ライタースーツナシでここまで来れるなんて……」
「瑞貴さんは環境適応能力があるんです。だから、暑さや寒さは感じる程度で全然平気なんですよ」
「環境適応ねぇ……。動きからして美食屋のようだが氷河ウツボののときといい、サスツルギのときといい、ただモンじゃないな。かなり強い……もしかしたらトリコと同じくらいな」
「瑞貴さんが!?」
「…………」
マッチの推測に滝丸は再び驚くことになった。しかし小松は上を見ながら、自分の正体を話したときに悲しそうな顔をしていた瑞貴が脳裏に思い浮かぶ。
「この辺りでひと休みだ。ナイフ!!」
……トリコが地面を立方体にくり抜き、その中に入ってテントを立てたり食事したりと各々で休息を取ることにした。小松さんも疲労が溜まっているから寝袋に入って暖を取っている。
「飲めますか? 少しは温まりますよ」
「あ、ありがとうございます……」
……滝丸は温めた飲み物を出し、小松はそれを受け取って飲むと寒さで白くなりつつある顔に赤みが戻って来た。
「プハアッ、おいしいです~」
「よかった」
「滝丸さんもどうぞ」
「いえ、僕は大丈夫なので全部飲んでください」
「でも、ずっと何も食べていないんじゃ……?」
「――フッフッフッ。グルメ騎士(ナイト)は一ヶ月も断食をやるからな。空腹は慣れてんだろ」
「おじさんの分はありませんが、おじさんの部下の分はあります。飲ませてあげてください」
言葉に微妙にトゲがあるのはバーでの一件のせいか、グルメ騎士(ナイト)のことをバカにするような口調に聞こえたからだろうか。
「施しの精神か? 貧しいな、グルメ騎士(ナイト)は」
「いえ。たぶん、おじさんほどじゃありませんよ」
「おじさんおじさん言うな。俺はまだ二十代だぜ」
「おじさん、二十代なの!? 嘘でしょ!?」
「ホントだ」
今まで三十代くらいと思っていたのか、滝丸は初めてマッチに対してショックを受けた。その中で小松は周りをよく見渡してみるが同行者がいないことに気づく。
「あれ? トリコさんと瑞貴さんは?」
「上にいますよ」
「この猛吹雪の中ですか!?」
「トリコと瑞貴なら、ずっと上で見張りをしている」
「見張りって、猛獣が来ないかですかね?」
「それもあるが、もっと別の何かを警戒しているように見えるが……」
マッチの言う通り、猛獣のこともそうだが二人は見張りをしながら別のことが気がかりだった。
「それにしても瑞貴さんって尋常じゃないほど寒さに強いんですね。ライタースーツナシでここまで来れるなんて……」
「瑞貴さんは環境適応能力があるんです。だから、暑さや寒さは感じる程度で全然平気なんですよ」
「環境適応ねぇ……。動きからして美食屋のようだが氷河ウツボののときといい、サスツルギのときといい、ただモンじゃないな。かなり強い……もしかしたらトリコと同じくらいな」
「瑞貴さんが!?」
「…………」
マッチの推測に滝丸は再び驚くことになった。しかし小松は上を見ながら、自分の正体を話したときに悲しそうな顔をしていた瑞貴が脳裏に思い浮かぶ。