美食屋軍団の挑戦! 上陸、極寒の地獄!
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……トリコや瑞貴たちと一緒に行かなかったメンバーの中には、二人と行くことを意気込んでいたティナもいる。未だにツンドラドラゴンの撮影をしていたのだ。
「ヅ、ヅンドラ…じゃなくて…ヅンドラドラ……――ああ~NG連発~! あっ、トリコは? 瑞貴は? ――ん?」
撮影に夢中でトリコや瑞貴がすでに出発していたことに気づかなかったようだ。周りを見渡すと正規のルートとは別のルートを行く三人組を発見した。
「ハァ~よかったわ~。こんな所でトリコと瑞貴と離れたら大変なことになってたわ」
〈クルッポー!〉
「〈トリコー! 瑞貴ー!/クルッポー! クポー!〉」
慌てて三人組に駆け寄って叫ぶティナの声が聞こえたのか、真ん中にいる人物は振り向いた。それはトリコではなくゾンゲだった。
「ボンビー!?」
「ゾンゲだ! 俺は!」
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この寒い中でも私たちはゆっくりとはいえ着実に進んで行く。
「ハア……ハア……」
「根性見せろよラム。俺らはこんな所じゃ――」
キランッ!
奥で何かが光ったと思いきや鋭い氷柱のような氷が一直線にマッチさんの横を通り越してラムさんの元へ行く。それを寸止めでトリコがつかんで止めてくれた。
「それは……サスツルギか!?」
「ああ。雪の表面が強風で削られてできる先の尖った造形模様……」
「っ、みんな気をつけて! 風上になってサスツルギが飛んでくる! まだ来るよ!」
風の向きが変わったことに気づき、私は周りの人々に向かって叫んだ。そしたら予想通り、前からいくつもの光が来る。
「助かりたい人は私のうしろにいて! 守護壁!!」
特大の守護壁で次々来るサスツルギを防いでいく。大きさには限度があるからこの守護壁の範囲以外にいると自力でなんとかするしかない。
しばらく経って風向きがまた変わりサスツルギは飛んで来なくなった。それを確認して私は守護壁を解く。
「瑞貴さん!」
「助かったぜ!」
「小松さんもトリコも、無事でよかった。さあ、風向きが変わっている内に先に行こう!」
駆け寄って来た小松さんとトリコに私は笑顔を向ける。次いで他の人たちに向かってそう言うと、小松さんを抱えるトリコを再び先頭にして歩き始めた。