美食屋軍団の挑戦! 上陸、極寒の地獄!
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……ティナはライタースーツを着たゾンゲにおぶさっている。ゾンゲも美食屋と名乗るだけはあって遅くてもティナを背負ったまま確実に登っていた。
「ハァ…ハァ……。ライタースーツ…分けてもらった恩がこんなに重たいなんて……」
「お、お願いだからここで落っことさないでよ……」
ついに頂上に辿り着くことができ、疲れのあまりゾンゲは氷の大地というにもかかわらず大の字で寝っ転がった。ティナは先に着いた美食屋たちを見渡してみるが、トリコも瑞貴も小松も姿が見えない。
「えっ? ト、トリコと瑞貴は? ――イッ!?」
すると目の前に先ほど小松が発見した凍ったツンドラドラゴンがおり、その迫力にティナとゾンゲは思わず肩が跳ねた。
「何これ!?」
「知らない!」
「あの氷の世界の番人・ツンドラドラゴンだ、だと、存じじて、いま、います……――だぁ~! ダメ~NG~! てんこ盛り風強過ぎ、ライタースーツ着てても凍えそう……」
……ティナはカメラを構えて実況しようにも、あまりの寒さに言葉がうまく繋がらなかった。
「ハア……。この風…異常な強風が全てを凍らせてるようだが……」
「ヘリで空から近づけなかった理由は、この台風のような風のせいか」
「なるべく散らずに、固まって移動したほうがいいですね、トリコさん」
「…………」
トリコやマッチさんや滝丸くんを順に見渡してみるけど、全員私と違って吐く息が白い……グルメ界で通用するレベルではないな。
「そうだな、俺が先頭になる。みんな、あとに続いてくれ」
「ゾンゲ様、俺たちはどうしますか?」
「フンッ、決まってんだろ! 一番楽なルートを行く……ところがそこが一番難しい……と、見せかけて本当に簡単!」
「さすがゾンゲ様! 経験がモノを言いますね~!」
「長年のロールプレイングゲームの勘がそう言ってんだぜ」
「テレビゲームの経験色、一回外したらどうですか」
「どうして?」
……目を輝かせる白川と違い、坂巻は先ほどのライタースーツの件といい冒険に何もかもテレビゲームに置き換えるゾンゲの思考を正す必要があると思った。
「よし! 行くぞ!」
「うん!」
トリコを先頭に私たちは歩き始める。ツンドラドラゴンを通り過ぎても凍った美食屋たちがいるから嫌でも目に入った。
「完全に、凍ってる……」
「耐寒性の高い防寒服を着てなかったんですね……」
「「……」」
たくさんの凍った美食屋を見て小松さんと滝丸くんがそう言うけど、トリコと私が目にしたのは寝転がって右手で頭を支える凍った人だ。アレからも嫌な予感がするし、私たちは顔を見合わせて頷き、警戒心を高めた。
――それから結構歩いて来たけど風と寒さが強くなってきた。
「さらに風の強さが増したが、風速にして30メートル……体感温度はマイナス80度ってところか。ハア……吐いた息が瞬間的に凍りつく……」
「ライタースーツを着ても、自然の脅威には逆らえないってことね。少しでも遅れたら……」
チラッとうしろにいる人たちを見るけど、最初より人数が少なくなってきた。その理由はもちろん凍ってしまったのだろう。
「ハァ…ハァ……。ライタースーツ…分けてもらった恩がこんなに重たいなんて……」
「お、お願いだからここで落っことさないでよ……」
ついに頂上に辿り着くことができ、疲れのあまりゾンゲは氷の大地というにもかかわらず大の字で寝っ転がった。ティナは先に着いた美食屋たちを見渡してみるが、トリコも瑞貴も小松も姿が見えない。
「えっ? ト、トリコと瑞貴は? ――イッ!?」
すると目の前に先ほど小松が発見した凍ったツンドラドラゴンがおり、その迫力にティナとゾンゲは思わず肩が跳ねた。
「何これ!?」
「知らない!」
「あの氷の世界の番人・ツンドラドラゴンだ、だと、存じじて、いま、います……――だぁ~! ダメ~NG~! てんこ盛り風強過ぎ、ライタースーツ着てても凍えそう……」
……ティナはカメラを構えて実況しようにも、あまりの寒さに言葉がうまく繋がらなかった。
「ハア……。この風…異常な強風が全てを凍らせてるようだが……」
「ヘリで空から近づけなかった理由は、この台風のような風のせいか」
「なるべく散らずに、固まって移動したほうがいいですね、トリコさん」
「…………」
トリコやマッチさんや滝丸くんを順に見渡してみるけど、全員私と違って吐く息が白い……グルメ界で通用するレベルではないな。
「そうだな、俺が先頭になる。みんな、あとに続いてくれ」
「ゾンゲ様、俺たちはどうしますか?」
「フンッ、決まってんだろ! 一番楽なルートを行く……ところがそこが一番難しい……と、見せかけて本当に簡単!」
「さすがゾンゲ様! 経験がモノを言いますね~!」
「長年のロールプレイングゲームの勘がそう言ってんだぜ」
「テレビゲームの経験色、一回外したらどうですか」
「どうして?」
……目を輝かせる白川と違い、坂巻は先ほどのライタースーツの件といい冒険に何もかもテレビゲームに置き換えるゾンゲの思考を正す必要があると思った。
「よし! 行くぞ!」
「うん!」
トリコを先頭に私たちは歩き始める。ツンドラドラゴンを通り過ぎても凍った美食屋たちがいるから嫌でも目に入った。
「完全に、凍ってる……」
「耐寒性の高い防寒服を着てなかったんですね……」
「「……」」
たくさんの凍った美食屋を見て小松さんと滝丸くんがそう言うけど、トリコと私が目にしたのは寝転がって右手で頭を支える凍った人だ。アレからも嫌な予感がするし、私たちは顔を見合わせて頷き、警戒心を高めた。
――それから結構歩いて来たけど風と寒さが強くなってきた。
「さらに風の強さが増したが、風速にして30メートル……体感温度はマイナス80度ってところか。ハア……吐いた息が瞬間的に凍りつく……」
「ライタースーツを着ても、自然の脅威には逆らえないってことね。少しでも遅れたら……」
チラッとうしろにいる人たちを見るけど、最初より人数が少なくなってきた。その理由はもちろん凍ってしまったのだろう。