美食屋軍団の挑戦! 上陸、極寒の地獄!
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「カーネルさんが来てないって……あの、どういうことなんでしょうか?」
「小松さんも会ったことはあるよ。――別の形だったけど」
「えっ? 勿体ぶらないで教えてくださいよー!」
答えを求める小松さんは可愛らしいけど、ヘタにこの話を聞いた他の連中が大慌てするか怒るかで、ヘリを潰すようなことになれば私たちは生きて帰る保証もないからね。
……そんな三人の姿をティナがカメラを構えて撮影している中、先ほどから肩をつつかれていた。
〈クポ?〉
ツンツン。
「何よ、クルッポー。今度ばかりはスクープ持って帰るの。トリコや瑞貴から絶対目を離さないようにしないと」
ツンツンツン。
「っ~~、もおっ! しつこい!」
「ドーン!」
あまりにも何回もつつくので我慢できなくなったティナが立ち上がって振り向くと、ゾンゲの顔がアップで見えて驚く。
「トンビ!? あっ……油揚げだっけ?」
「わざとだろ、いつものゾンゲじゃねぇのか! ちったあうまく張り込みやがれってんだ、コラアッ」
「ハア?」
「フンッ、ゾンゲ様のアイスヘル上陸の瞬間を撮りてぇんだろ?」
「いやあ、ニュース映え1グラムもないから。っていうか、その格好でアイスヘルに乗り込む気!?」
ゾンゲの格好は未だにいつも通りのままだ。他の(環境適応能力を持つ瑞貴を除いて)全員ライタースーツを着ているのに、ティナは不思議に思った。ひと回り見たゾンゲは顔をしかめる。
「情けねぇぞ寒がり共が! おめぇら全員冷え症か!」
「そういう次元じゃないでしょ! 凍えるわよ!?」
「「うんうん」」
ティナの言葉に同意して頷くゾンゲの部下である白川も坂巻も、アイスヘルの脅威はわかっているのでライタースーツを着ている。
「俺はロールプレイングゲームでも、装備を整える前に自分のレベルを上げてから旅に出るタイプなんだ。それにほら」
「「「ん?」」」
ゾンゲが親指を立てて示した先には、いつも通りの格好をしてトリコと小松と話す瑞貴がいた。
「あの女だって着てねぇじゃねぇか。まあ、このゾンゲ様に対抗心を燃やしてるんだろうがな」
「あれ? ホントですね」
「寒くないんでしょうか?」
「ああ、瑞貴は大丈夫よ。寒さや暑さにはてんこ盛り強い体質だから」
ティナは宝石の肉(ジュエルミート)の件で瑞貴が異世界人で環境適応能力を持つことを知ったので、心配する白川と坂巻にそう伝えるのだった。ちなみにゾンゲは自分の自画自賛に夢中で全く聞いていない。
――ついにアイスヘルの棚氷の頂上付近に着陸し、全員外に出たのだが……。
「さっびぃ――っ!!」
「「ゾンゲ様~!」」
「言わんこっちゃない。ほら」
……予想通りと呆れたティナはライタースーツをゾンゲに手渡した。
「小松さんも会ったことはあるよ。――別の形だったけど」
「えっ? 勿体ぶらないで教えてくださいよー!」
答えを求める小松さんは可愛らしいけど、ヘタにこの話を聞いた他の連中が大慌てするか怒るかで、ヘリを潰すようなことになれば私たちは生きて帰る保証もないからね。
……そんな三人の姿をティナがカメラを構えて撮影している中、先ほどから肩をつつかれていた。
〈クポ?〉
ツンツン。
「何よ、クルッポー。今度ばかりはスクープ持って帰るの。トリコや瑞貴から絶対目を離さないようにしないと」
ツンツンツン。
「っ~~、もおっ! しつこい!」
「ドーン!」
あまりにも何回もつつくので我慢できなくなったティナが立ち上がって振り向くと、ゾンゲの顔がアップで見えて驚く。
「トンビ!? あっ……油揚げだっけ?」
「わざとだろ、いつものゾンゲじゃねぇのか! ちったあうまく張り込みやがれってんだ、コラアッ」
「ハア?」
「フンッ、ゾンゲ様のアイスヘル上陸の瞬間を撮りてぇんだろ?」
「いやあ、ニュース映え1グラムもないから。っていうか、その格好でアイスヘルに乗り込む気!?」
ゾンゲの格好は未だにいつも通りのままだ。他の(環境適応能力を持つ瑞貴を除いて)全員ライタースーツを着ているのに、ティナは不思議に思った。ひと回り見たゾンゲは顔をしかめる。
「情けねぇぞ寒がり共が! おめぇら全員冷え症か!」
「そういう次元じゃないでしょ! 凍えるわよ!?」
「「うんうん」」
ティナの言葉に同意して頷くゾンゲの部下である白川も坂巻も、アイスヘルの脅威はわかっているのでライタースーツを着ている。
「俺はロールプレイングゲームでも、装備を整える前に自分のレベルを上げてから旅に出るタイプなんだ。それにほら」
「「「ん?」」」
ゾンゲが親指を立てて示した先には、いつも通りの格好をしてトリコと小松と話す瑞貴がいた。
「あの女だって着てねぇじゃねぇか。まあ、このゾンゲ様に対抗心を燃やしてるんだろうがな」
「あれ? ホントですね」
「寒くないんでしょうか?」
「ああ、瑞貴は大丈夫よ。寒さや暑さにはてんこ盛り強い体質だから」
ティナは宝石の肉(ジュエルミート)の件で瑞貴が異世界人で環境適応能力を持つことを知ったので、心配する白川と坂巻にそう伝えるのだった。ちなみにゾンゲは自分の自画自賛に夢中で全く聞いていない。
――ついにアイスヘルの棚氷の頂上付近に着陸し、全員外に出たのだが……。
「さっびぃ――っ!!」
「「ゾンゲ様~!」」
「言わんこっちゃない。ほら」
……予想通りと呆れたティナはライタースーツをゾンゲに手渡した。