美食屋軍団の挑戦! 上陸、極寒の地獄!
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(フッ。トリコ……そして瑞貴か……。これから行動を共にすると思うとこれほど頼もしい奴らはいない。いや……最後はスープの奪い合いになる可能性もある。戦うことも覚悟しておかなきゃいけねぇわけか)
……駆け寄って来た小松と笑い合うトリコと瑞貴を見て、マッチはこれからのことに警戒を強めていた。
《フッフッフッ。それではこれから輸送ヘリにて諸君らを頂上付近まで運ぶ。そこからは各自、自力で登るんだ。ヘリや飛行機はアイスヘルに上陸できない訳がある、それは行けばわかるだろう》
船内から出てきたカーネル会長が隠しマイクを通して言う。上陸できない訳ね……大自然ほど強い乗り物はいないってことか。
《ここへ着くまでにかなり人数も減った。ヘリは一機だが二陣に分ければ充分乗れるだろう。――すぐに準備するんだ!》
「「「「「うおおぉぉおおお!!」」」」」
「よーし、小松、瑞貴。俺らは一陣で行くぞ」
「はい!」
「うん!」
一陣で行くか二陣で行くか各自で決めていき、大型ヘリに小松さん、私、トリコの順番で乗り込もうとした。
「おっ、なんだ兄ちゃんも乗るのか。勇気あるな」
「ええ…まあ…アハハハ……」
先に入っていた老人が小松さんに話しかけていた。かく言う私も、今はトリコと話している。
「ねぇ。最初から気になっていたけど、あのカーネル会長って……」
「お前の思った通りだ。あの人からは『人間』の匂いがしねぇ」
やっぱり大富豪ともなると命を狙われるからかな、それとも別の目的で……?
――ついにヘリが離陸した。私たちは必要なモノが入っているリュックを背負い、木箱を椅子代わりにしてさっきの老人を交えて暇をつぶしている。
「おいおい、嬢ちゃん。さっきから気になっていたけどライタースーツを着ねぇでどうすんだ。命落とすぞ」
「ご心配なく。寒さなんかで命を落としませんから」
寒いという感覚はするけど全然平気。むしろこの格好がしっくりするんだよね。
「あの依頼人のカーネルさんって勇気ある方ですね。こんな危険区域まで同行して来るんですもん……」
「兄ちゃん知らねぇのか? あいつの周りに黒服がいたの」
「えっ?」
「ありゃあ『グルメSP』――世界中から選りすぐった武闘派ばかりをそろえた身辺警護のエリートたちさ」
「なるほど~。それでカーネル会長は猛獣が出ようが安心してこんな場所まで来られるんですね」
「「来てねぇよ/ないよ」」
「「えっ?」」
グルメSPがいるからカーネル会長は安心できる、そう考えている老人と小松さんの言葉をトリコと私は否定した。
「カーネルは来てねぇって」
「本物はね」
あのカーネル会長の正体はGTロボ。暗殺などで自分の身を危うくしないためだろう。
「この砕氷船に間違いなく一緒に乗って来てたじゃねぇか。何言ってやがる」
頭がおかしい奴らと一緒にいっくないと思ったからか、アイスヘルに備えての準備をしようとしているのか、老人は立ち上がってどこかへ行ってしまった。
……駆け寄って来た小松と笑い合うトリコと瑞貴を見て、マッチはこれからのことに警戒を強めていた。
《フッフッフッ。それではこれから輸送ヘリにて諸君らを頂上付近まで運ぶ。そこからは各自、自力で登るんだ。ヘリや飛行機はアイスヘルに上陸できない訳がある、それは行けばわかるだろう》
船内から出てきたカーネル会長が隠しマイクを通して言う。上陸できない訳ね……大自然ほど強い乗り物はいないってことか。
《ここへ着くまでにかなり人数も減った。ヘリは一機だが二陣に分ければ充分乗れるだろう。――すぐに準備するんだ!》
「「「「「うおおぉぉおおお!!」」」」」
「よーし、小松、瑞貴。俺らは一陣で行くぞ」
「はい!」
「うん!」
一陣で行くか二陣で行くか各自で決めていき、大型ヘリに小松さん、私、トリコの順番で乗り込もうとした。
「おっ、なんだ兄ちゃんも乗るのか。勇気あるな」
「ええ…まあ…アハハハ……」
先に入っていた老人が小松さんに話しかけていた。かく言う私も、今はトリコと話している。
「ねぇ。最初から気になっていたけど、あのカーネル会長って……」
「お前の思った通りだ。あの人からは『人間』の匂いがしねぇ」
やっぱり大富豪ともなると命を狙われるからかな、それとも別の目的で……?
――ついにヘリが離陸した。私たちは必要なモノが入っているリュックを背負い、木箱を椅子代わりにしてさっきの老人を交えて暇をつぶしている。
「おいおい、嬢ちゃん。さっきから気になっていたけどライタースーツを着ねぇでどうすんだ。命落とすぞ」
「ご心配なく。寒さなんかで命を落としませんから」
寒いという感覚はするけど全然平気。むしろこの格好がしっくりするんだよね。
「あの依頼人のカーネルさんって勇気ある方ですね。こんな危険区域まで同行して来るんですもん……」
「兄ちゃん知らねぇのか? あいつの周りに黒服がいたの」
「えっ?」
「ありゃあ『グルメSP』――世界中から選りすぐった武闘派ばかりをそろえた身辺警護のエリートたちさ」
「なるほど~。それでカーネル会長は猛獣が出ようが安心してこんな場所まで来られるんですね」
「「来てねぇよ/ないよ」」
「「えっ?」」
グルメSPがいるからカーネル会長は安心できる、そう考えている老人と小松さんの言葉をトリコと私は否定した。
「カーネルは来てねぇって」
「本物はね」
あのカーネル会長の正体はGTロボ。暗殺などで自分の身を危うくしないためだろう。
「この砕氷船に間違いなく一緒に乗って来てたじゃねぇか。何言ってやがる」
頭がおかしい奴らと一緒にいっくないと思ったからか、アイスヘルに備えての準備をしようとしているのか、老人は立ち上がってどこかへ行ってしまった。