出会いの酒場! 群雄割処の美食屋達!
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「そういや、そこのお嬢ちゃんはトリコの彼女か?」
「あっ、やっぱそう見える?」
ペシッ!
「イテッ!」
「一日に二度も同じボケせんでよろしい! 違います。私はトリコの仲間でそういうのじゃありません」
トリコの頭を軽くひっぱたいた私はマスターに否定し、初対面なので挨拶する。
「初めまして。美食屋の瑞貴と申します」
「オウッ、俺はここのマスターだ。モリじいって呼んでくんな」
「じゃあ、モリじいさんで!」
ニカッと笑う彼の笑顔は好感を持てるなぁ。だからこの酒場が賑わっているんだろうね。
「可愛いし礼儀正しい嬢ちゃんじゃねぇか。しかもこんな場所に来るなんて周りの奴らが注目してるぜ」
「えっ?」
振り向いてみれば確かに客の男たちがこっちを見ていた。視線には気づいていたけど全部トリコへだと思ったからあまり気にしてなかったけど……確かに私にも幾人か見ている。
「ジロジロ見んな。こいつは見せモンじゃねぇ」
「「「「「!」」」」」
ギロッとトリコが睨むとそそくさと男たちは目の前の料理やお酒、さらに話に集中し始めた。トリコの睨みってハンパない……。
「ありがと、トリコ。ちょっと居心地悪かったから」
「いや、俺もちょっと鬱陶しいと思っただけだからついでだ」
あれ? 今までトリコはどんなに注目されても鬱陶しいとか感じることなかった気がする。ワールドキッチンでもグルメコロシアムでもティナさんの撮影でも……今日はそういう気分なのかな?
「ハッハッハッハッ! トリコ、これはなかなか難攻不落な嬢ちゃんだぜ」
「うっせぇ」
「――よお」
「ん?」
こちらに声をかけたみたいだから振り向くとゾンゲがいた。
「また会ったじゃねぇか」
「ハナゲ!」
「ゾンゲだ! てか、『ゲ』しか合ってねーじゃねぇか! 『ゲ』しか合ってねーじゃねぇか!」
大事なことだから二回言ったんだね……。まあ、いつまでたってもトリコたちは名前を言えてないし。
「ハッハッハッ。で、お前なんでここに?」
「ビ~ジネスだ~。どうしても俺様を雇いたい奴がいると聞いてな。それより貴様、ほんのちょっぴりだけ名が通ってるみたいだな」
ちょっぴりどころか結構名が知れ渡っているんだけどね。ゾンゲがいる所は美食四天王の名があまり通らないのかな。
延々と語るゾンゲをトリコは聞き流してモリじいさんのほうへ顔を向けると、モリじいさんは新しいエナメルビールを出す。
「で、どうよマスター? 最近の美食屋は」
「ヌルいヌルい。ほとんど見ねぇな~お前ら四天王ほど素質のある奴なんて。そこの嬢ちゃんくらいだぜ」
「そんな! 私なんてトリコたち四天王に比べたらまだまだです!」
「謙遜するな! 目利きのモリじいが言うんなら間違いねぇんだ」
いやだって、まだまだ力を扱えない未熟者ですから。すると今までバーの雰囲気に圧倒された小松さんが口を開く。
「マスターって、美食屋と依頼人の仲介をやってるんですか?」
「ああ。実力や才能を見抜く確かな目で美食屋を紹介するのさ、モリじいは」
「トリコ、お前また大幅にレベルを上げたと見えるな」
「わかるかい?」
「ちなみに今日の客は粒がそろっている。お前も、目的は同じなんだろ?」
「……ん?」
「ああ、依頼を受けに来た。――扉の向こうの連中のな」
私のようにトリコもウェスタンドアの向こうの人たちの気配に気づいたみたい。
「あっ、やっぱそう見える?」
ペシッ!
「イテッ!」
「一日に二度も同じボケせんでよろしい! 違います。私はトリコの仲間でそういうのじゃありません」
トリコの頭を軽くひっぱたいた私はマスターに否定し、初対面なので挨拶する。
「初めまして。美食屋の瑞貴と申します」
「オウッ、俺はここのマスターだ。モリじいって呼んでくんな」
「じゃあ、モリじいさんで!」
ニカッと笑う彼の笑顔は好感を持てるなぁ。だからこの酒場が賑わっているんだろうね。
「可愛いし礼儀正しい嬢ちゃんじゃねぇか。しかもこんな場所に来るなんて周りの奴らが注目してるぜ」
「えっ?」
振り向いてみれば確かに客の男たちがこっちを見ていた。視線には気づいていたけど全部トリコへだと思ったからあまり気にしてなかったけど……確かに私にも幾人か見ている。
「ジロジロ見んな。こいつは見せモンじゃねぇ」
「「「「「!」」」」」
ギロッとトリコが睨むとそそくさと男たちは目の前の料理やお酒、さらに話に集中し始めた。トリコの睨みってハンパない……。
「ありがと、トリコ。ちょっと居心地悪かったから」
「いや、俺もちょっと鬱陶しいと思っただけだからついでだ」
あれ? 今までトリコはどんなに注目されても鬱陶しいとか感じることなかった気がする。ワールドキッチンでもグルメコロシアムでもティナさんの撮影でも……今日はそういう気分なのかな?
「ハッハッハッハッ! トリコ、これはなかなか難攻不落な嬢ちゃんだぜ」
「うっせぇ」
「――よお」
「ん?」
こちらに声をかけたみたいだから振り向くとゾンゲがいた。
「また会ったじゃねぇか」
「ハナゲ!」
「ゾンゲだ! てか、『ゲ』しか合ってねーじゃねぇか! 『ゲ』しか合ってねーじゃねぇか!」
大事なことだから二回言ったんだね……。まあ、いつまでたってもトリコたちは名前を言えてないし。
「ハッハッハッ。で、お前なんでここに?」
「ビ~ジネスだ~。どうしても俺様を雇いたい奴がいると聞いてな。それより貴様、ほんのちょっぴりだけ名が通ってるみたいだな」
ちょっぴりどころか結構名が知れ渡っているんだけどね。ゾンゲがいる所は美食四天王の名があまり通らないのかな。
延々と語るゾンゲをトリコは聞き流してモリじいさんのほうへ顔を向けると、モリじいさんは新しいエナメルビールを出す。
「で、どうよマスター? 最近の美食屋は」
「ヌルいヌルい。ほとんど見ねぇな~お前ら四天王ほど素質のある奴なんて。そこの嬢ちゃんくらいだぜ」
「そんな! 私なんてトリコたち四天王に比べたらまだまだです!」
「謙遜するな! 目利きのモリじいが言うんなら間違いねぇんだ」
いやだって、まだまだ力を扱えない未熟者ですから。すると今までバーの雰囲気に圧倒された小松さんが口を開く。
「マスターって、美食屋と依頼人の仲介をやってるんですか?」
「ああ。実力や才能を見抜く確かな目で美食屋を紹介するのさ、モリじいは」
「トリコ、お前また大幅にレベルを上げたと見えるな」
「わかるかい?」
「ちなみに今日の客は粒がそろっている。お前も、目的は同じなんだろ?」
「……ん?」
「ああ、依頼を受けに来た。――扉の向こうの連中のな」
私のようにトリコもウェスタンドアの向こうの人たちの気配に気づいたみたい。