夢の時間! 節乃のセンチュリースープ!
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「それにしてもこの親子丼……ほんの少し胡麻栗の顔がしますね」
「ホォ、よく気がついたの。あたしゃのダシに微量の胡麻栗の実を砕いて加えてあるんじゃ」
「とても勉強になります! 七味ハーブとかも合いそうですね!」
「私はホルモンネギの刻みネギとか加えるのもいいんじゃないかなって思うけど」
「あっ、それもいいですね! 火の代わりに親子丼の温かさで甘味が増してネギ独特の苦味が一層に立ちますし!」
「面白い発想じゃの、お主ら。なかなかの味覚と観察力、そして好奇心に想像力……エロさを兼ね備えておるの」
「最後のなんですか!?」
「いや~そんな~……って、エロさ!?」
私は即座に気づいたけど、小松さんは節乃さんに褒められたことが嬉しかったから気づくのがひと足遅かった。
「エロい料理の才能があるってことじゃねぇか?」
「褒めてんの? 貶してんの?」
「どんな料理ですか、それ……」
「……なるほどね、小松くんに瑞貴ちゃんか。なかなか楽しみな子じゃ」
……先ほどの発言が気になったせいか、三人は節乃の言葉に気づくことはなかった。
「さあ、できたじょ」
「「「!」」」
「あたしゃの特別メニュー……センチュリースープ!」
「「「おおっ!」」」
ついに目的のメニューとご対面することになり、私たちは一斉に立ち上がって鍋からフタを取る一挙一動に目が離せない。
「これが……!」
「伝説のスー……!」
「あれ……?」
トリコも小松さんも私も唖然とした。だって鍋からは湯気が出てくるだけでスープなどないのだから。
「あの……カラですよ? 節乃さん」
「ウッフッフッフッ、透明度が高過ぎて見えんか? 香りはするじゃろ」
そういえばセンチュリースープは透明度が高いスープだった。よく匂いを嗅いでみれば様々な食材の匂いがする!
「無数の食材が、一気に脳に飛び込んで来やがった!」
「それだけダシが凝縮されてるってことね!」
……一方、節乃食堂の外ではブログを見た人々が大勢集まっていた。その人混みの中にはなんとかカメラに撮ろうとするティナとクルッポーもいる。
〈クポクポ、クーポ!〉
「ああっ、ちょっ、どいて~!」
するとセンチュリースープの匂いが風に乗って外へも漂ってきた。
〈クルッポー!〉
「てんこ盛りいい匂い~!」
……節乃が作ったセンチュリースープは匂いだけでティナを始め、外にいる全ての人々を魅力した。
「ウッフッフッフッ、外が騒がしいの。伝説のスープの香りがしちゃムリもないか。ウッフッフッフッ。今世紀を代表するいくつかの食材を半年間煮込んである。全ての灰汁を取り除き、ダシのうまみを残したモノ――それがセンチュリースープ~~ッ!」
節乃さんがセンチュリースープを器に淹れると、私たちの前に置いてくれた。
「さあどうじょ、召し上がれ」
「「「キター! いただきます!」」」
待ってましたと言わんばかりに私たちは笑顔になり、両手を合わせてまずは匂いを楽しんでいく。
「あ~たまんねぇ~! なんてクリアなスープだ!」
トリコがひと口飲むと同時に、私たちも口に含んだ。
(水みてぇに透き通っているのに、なんて濃厚な味! あ~スゲェ~~ッ!)
「どうじゃ? センチュリースープは?」
「具材のダシがギッシリ詰まってるのにしつこくなく、喉越しはスッキリ! こんなスープは初めてだ! なあ、瑞貴、小松――……ん?」
「「…………」」
……今度はトリコから同意を求めたが、瑞貴も小松もひと口飲んだ途端に固まっていた。
「ホォ、よく気がついたの。あたしゃのダシに微量の胡麻栗の実を砕いて加えてあるんじゃ」
「とても勉強になります! 七味ハーブとかも合いそうですね!」
「私はホルモンネギの刻みネギとか加えるのもいいんじゃないかなって思うけど」
「あっ、それもいいですね! 火の代わりに親子丼の温かさで甘味が増してネギ独特の苦味が一層に立ちますし!」
「面白い発想じゃの、お主ら。なかなかの味覚と観察力、そして好奇心に想像力……エロさを兼ね備えておるの」
「最後のなんですか!?」
「いや~そんな~……って、エロさ!?」
私は即座に気づいたけど、小松さんは節乃さんに褒められたことが嬉しかったから気づくのがひと足遅かった。
「エロい料理の才能があるってことじゃねぇか?」
「褒めてんの? 貶してんの?」
「どんな料理ですか、それ……」
「……なるほどね、小松くんに瑞貴ちゃんか。なかなか楽しみな子じゃ」
……先ほどの発言が気になったせいか、三人は節乃の言葉に気づくことはなかった。
「さあ、できたじょ」
「「「!」」」
「あたしゃの特別メニュー……センチュリースープ!」
「「「おおっ!」」」
ついに目的のメニューとご対面することになり、私たちは一斉に立ち上がって鍋からフタを取る一挙一動に目が離せない。
「これが……!」
「伝説のスー……!」
「あれ……?」
トリコも小松さんも私も唖然とした。だって鍋からは湯気が出てくるだけでスープなどないのだから。
「あの……カラですよ? 節乃さん」
「ウッフッフッフッ、透明度が高過ぎて見えんか? 香りはするじゃろ」
そういえばセンチュリースープは透明度が高いスープだった。よく匂いを嗅いでみれば様々な食材の匂いがする!
「無数の食材が、一気に脳に飛び込んで来やがった!」
「それだけダシが凝縮されてるってことね!」
……一方、節乃食堂の外ではブログを見た人々が大勢集まっていた。その人混みの中にはなんとかカメラに撮ろうとするティナとクルッポーもいる。
〈クポクポ、クーポ!〉
「ああっ、ちょっ、どいて~!」
するとセンチュリースープの匂いが風に乗って外へも漂ってきた。
〈クルッポー!〉
「てんこ盛りいい匂い~!」
……節乃が作ったセンチュリースープは匂いだけでティナを始め、外にいる全ての人々を魅力した。
「ウッフッフッフッ、外が騒がしいの。伝説のスープの香りがしちゃムリもないか。ウッフッフッフッ。今世紀を代表するいくつかの食材を半年間煮込んである。全ての灰汁を取り除き、ダシのうまみを残したモノ――それがセンチュリースープ~~ッ!」
節乃さんがセンチュリースープを器に淹れると、私たちの前に置いてくれた。
「さあどうじょ、召し上がれ」
「「「キター! いただきます!」」」
待ってましたと言わんばかりに私たちは笑顔になり、両手を合わせてまずは匂いを楽しんでいく。
「あ~たまんねぇ~! なんてクリアなスープだ!」
トリコがひと口飲むと同時に、私たちも口に含んだ。
(水みてぇに透き通っているのに、なんて濃厚な味! あ~スゲェ~~ッ!)
「どうじゃ? センチュリースープは?」
「具材のダシがギッシリ詰まってるのにしつこくなく、喉越しはスッキリ! こんなスープは初めてだ! なあ、瑞貴、小松――……ん?」
「「…………」」
……今度はトリコから同意を求めたが、瑞貴も小松もひと口飲んだ途端に固まっていた。