夢の時間! 節乃のセンチュリースープ!
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……満腹都市グルメタウンに訪れる瑞貴とトリコと小松。目的はある人物との待ち合わせだった。
一方、全ての食材の頂点であるGODを入手するため、グルメ細胞の進化をもくろむ美食會は氷の大陸に溶け出したスープに狙いを付ける。
トリコが待ち合わせていた人物とは、美食人間国宝である伝説の料理人・節乃だった。そのスペシャルメニューとは――センチュリースープ!
☆☆☆☆☆
カウンターに座って私たちが待っている中、調理している節乃さんが声をかけてきた。
「スープができるまでもう少し掛かるし、にんにく鳥の親子丼、作ろうか?」
「マジ!? 頼んます、セツ婆!」
「ウッフッフッフッ」
節乃さんの提案にすぐ食いついたのはやっぱりトリコだけど、私と小松さんも楽しみで顔を見合わせて笑っていた。
節乃さんは箱からにんにく鳥の丸焼き取り出してぶら下げると、その一部を凄まじいスピードで綺麗に鉄板の上に乗せて焼いていく。続いてタマネギを二個取って宙に放り投げると、それも一瞬で輪切りにしてフライパンに乗せた。
「スゴい! 複数の作業を一人でこなしている……! それでいて、とても丁寧だ……!」
「しかもあのスピードで全く同じ大きさに切り分けている……!」
その手捌きに小松さんも私も目を見開いて感嘆の声を上げるしかなかった。
「まっ、水でも飲んでゆっくり待とうぜ。瑞貴、小松」
「ありがとう、トリコ」
「ありがとうございます」
セルフサービスなのかトリコがピッチャーからグラスにお冷やを淹れ、私たちにそれぞれ配ってくれた。
「おいしい……! なんですか、この水!? 空気みたいに軽くて飲みやすい……!」
「アクアマウンテンで湧いた水・エアアクアだ」
「えっ!? それって、喉越しの良さは世界でも五本の指に入ると言われる、捕獲レベル68の水じゃない!」
「スゴい! そんな高級な水がお冷やで!? さすが節乃食堂……」
「ん? 小松さん、見て見て」
私もエアアクアに感動していると、うしろの壁に貼られているメニューの内容を見て小松さんを促す。
「可愛い名前が目立つから気づかなかったけど、書かれている食材って……」
「あっ! メニューも高級食材ばっかりだ!」
「ああ。セツ婆のフルコースメニューは……」
トリコが節乃さんのフルコースについて説明してくれる。
節乃さんのフルコースメニュー――オードブル・百葉のクローバーのパリパリ胡麻揚げ、スープ・コンソメマグマ煮込み、魚料理・王陸鮫の炙り寿司、肉料理・アシュラサウルスのロースト、メイン・ET米おむすび、サラダ・グラナレタスのシーザーサラダ、デザート・オアシスメロンのシャーベット、ドリンク・ドッハムの湧き酒……聞いたことのある食材だと思ったけど、もしかして!
「全てノッキングマスター・次郎のフルコースを調理したものだしな」
「やっぱり! コンビで同じ食材なんだね!」
「へー! 世界最高食材クラスですね!」
「あたしゃのフルコースは食材の調達が難しいからのう。普段は出せないんじゃ。次郎ちゃんに依頼せにゃいかんのじゃよ」
グルメ界にある食材ばかりだからねぇ。戦いの腕も相当立つ節乃さんでも捕獲は難しいんだ。
「小松さんはないの? 人生のフルコースメニュー」
「僕はまだ……。それに最近店でも出せない食材と巡り会えているし、これからも出会えると思うと選べなくて……」
「そういう瑞貴はどうなんだよ。フルコース聞いたことねぇが、完成してんのか?」
「私は単純に作らないだけ。大好きな人たちと食べる料理が人生のフルコースに値すると思うからね」
「へぇ。そういう考え方もあるんですね」
一方、全ての食材の頂点であるGODを入手するため、グルメ細胞の進化をもくろむ美食會は氷の大陸に溶け出したスープに狙いを付ける。
トリコが待ち合わせていた人物とは、美食人間国宝である伝説の料理人・節乃だった。そのスペシャルメニューとは――センチュリースープ!
☆☆☆☆☆
カウンターに座って私たちが待っている中、調理している節乃さんが声をかけてきた。
「スープができるまでもう少し掛かるし、にんにく鳥の親子丼、作ろうか?」
「マジ!? 頼んます、セツ婆!」
「ウッフッフッフッ」
節乃さんの提案にすぐ食いついたのはやっぱりトリコだけど、私と小松さんも楽しみで顔を見合わせて笑っていた。
節乃さんは箱からにんにく鳥の丸焼き取り出してぶら下げると、その一部を凄まじいスピードで綺麗に鉄板の上に乗せて焼いていく。続いてタマネギを二個取って宙に放り投げると、それも一瞬で輪切りにしてフライパンに乗せた。
「スゴい! 複数の作業を一人でこなしている……! それでいて、とても丁寧だ……!」
「しかもあのスピードで全く同じ大きさに切り分けている……!」
その手捌きに小松さんも私も目を見開いて感嘆の声を上げるしかなかった。
「まっ、水でも飲んでゆっくり待とうぜ。瑞貴、小松」
「ありがとう、トリコ」
「ありがとうございます」
セルフサービスなのかトリコがピッチャーからグラスにお冷やを淹れ、私たちにそれぞれ配ってくれた。
「おいしい……! なんですか、この水!? 空気みたいに軽くて飲みやすい……!」
「アクアマウンテンで湧いた水・エアアクアだ」
「えっ!? それって、喉越しの良さは世界でも五本の指に入ると言われる、捕獲レベル68の水じゃない!」
「スゴい! そんな高級な水がお冷やで!? さすが節乃食堂……」
「ん? 小松さん、見て見て」
私もエアアクアに感動していると、うしろの壁に貼られているメニューの内容を見て小松さんを促す。
「可愛い名前が目立つから気づかなかったけど、書かれている食材って……」
「あっ! メニューも高級食材ばっかりだ!」
「ああ。セツ婆のフルコースメニューは……」
トリコが節乃さんのフルコースについて説明してくれる。
節乃さんのフルコースメニュー――オードブル・百葉のクローバーのパリパリ胡麻揚げ、スープ・コンソメマグマ煮込み、魚料理・王陸鮫の炙り寿司、肉料理・アシュラサウルスのロースト、メイン・ET米おむすび、サラダ・グラナレタスのシーザーサラダ、デザート・オアシスメロンのシャーベット、ドリンク・ドッハムの湧き酒……聞いたことのある食材だと思ったけど、もしかして!
「全てノッキングマスター・次郎のフルコースを調理したものだしな」
「やっぱり! コンビで同じ食材なんだね!」
「へー! 世界最高食材クラスですね!」
「あたしゃのフルコースは食材の調達が難しいからのう。普段は出せないんじゃ。次郎ちゃんに依頼せにゃいかんのじゃよ」
グルメ界にある食材ばかりだからねぇ。戦いの腕も相当立つ節乃さんでも捕獲は難しいんだ。
「小松さんはないの? 人生のフルコースメニュー」
「僕はまだ……。それに最近店でも出せない食材と巡り会えているし、これからも出会えると思うと選べなくて……」
「そういう瑞貴はどうなんだよ。フルコース聞いたことねぇが、完成してんのか?」
「私は単純に作らないだけ。大好きな人たちと食べる料理が人生のフルコースに値すると思うからね」
「へぇ。そういう考え方もあるんですね」