食事の遊園地! 満腹都市グルメタウン!
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今日この街に来たのはトリコの予定なのに、小松さんの希望も尊重してくれるなんて優しいなぁ。グルメタワーも『また今度』って言ってたし連れて行ってくれるだろうね。
「フフッ」
「どうした?」
「ううん。なんでもない」
「――きゃー!」
「「ん?」」
「待て!」
悲鳴が聞こえて振り向けば、エスカレーターを無理矢理降りる風呂敷を背負って忍者服を着た覆面の三人組がいた。そろうしろからは警備員が追っていた。
「グルメ強盗団か?」
「あっ! 小松さん!」
「ん? わああっ!」
グルメ強盗団が逃げる先にはグルメケースの保存データカードを見ていた小松さんがいた。人質に絶好だと思ったのかグルメ強盗団の一人が小松さんを連れて行った。
「近づくと、こいつの命はねぇぞ!」
「ヒイイッ!」
「「小松/さん!」」
強盗団は小松さんに肉たたきを構えて警備員を脅し始める。この世界の……さらにグルメデパートで奪ったのなら高価で性能がいいに違いない。あれで叩かれたら一溜まりもないよ!
「下がれ!」
「「ウウッ……」」
「おい、そいつを離しな」
「小松さん!」
怯んで一歩下がる警備員に対し、トリコと私は強盗団に近づいて行く。
「止まれ! こいつがどうなってもいいのか!?」
「もう行かねぇと時間に遅れちまうんだ」
「オイッ!」
「えー!? トリコさん、僕より待ち合わせの心配!? ヒドい……。」
確かにヒドい。小松さんは一般人なんだから強盗団が危害を及ぼそうとしても対処できないんだぞ!?
「トリコって……あの美食屋トリコ!?」
「ヤ、ヤベェぞ、おい!」
「ズラかれ!」
トリコの正体を知った強盗団は即座に逃げ出した。それも小松さんを連れたままで。
「待て! おい!」
「小松さんと奪った物を返せ!」
強盗団は上下並んでいるエスカレーターの間にある境界を使って滑り台のようり降り、トリコは走りながら、私はジャンプして途中で一度再びジャンプして一気に下へ降りて行く。
もちろん下はスパッツを穿いているので問題ナシ! ドレスの上からは見えない仕組みになっているんだ。てか、いつの間にか小松さんが風呂敷に入れられてるし!
「待てー!」
「一度盗ったモンは、絶対離さねぇ主義なんだよ!」
「離してもらうよ!」
「ふんっ!」
エスカレーターから一気にジャンプした私たちは強盗団の二人の上に着地したけど、小松さんを捕まえている強盗を逃がしてしまった。
「待てコラ!」
「待たんかー!」
もちろん追いかけるけど強盗はエレベーターの柱を使って滑り降り、私たちはそのまま降りようとしたけど、強盗は上がって来たエレベーターの天井に乗って上がる。とっさのことだから私たちはエレベーターの部品をつかむしかなかった。
「ちょこまかと……!」
「盗んだ物と小松さんを背負っているのに、すばしっこい……!」
強盗がさっきまでいた階とは一段上の階に降りたので、当然私たちも降りたけど強盗が人混みに紛れて行く。そのせいで見失ってしまった。
「参ったな……」
「こう人が多くちゃどこにいるのかわからないよ……」
盗みのためとはいえ、このグルメデパートの仕組みや人が混む時間帯を知っている強盗のほうが上手(ウワテ)だった。クソッ、小松さん……!
「ぎゃー!」
「「ん/えっ?」」
さっきまで聞いた強盗の悲鳴が聞こえて振り向くと、強盗は引っくり返されて気絶していた。
「やれやれ、物騒じゃのう」
「イテテテ……」
「大丈夫か?」
「あっ、はい……。ありがとうございます……」
引っくり返ったショックで風呂敷の結び目が解け、小松さんも少し頭を打ったみたいだけど無事だった。
「小松!」
「小松さーん! よかったー!」
「わあっ! みみみ瑞貴さん!?」
感極まって私は小松さんに思いっきり抱きついた。慌てているけど本当に無事でよかった!
「セ、セツ婆!」
「遅いじょトリコ。もう仕込みは終わってるんじゃがの」
「「セツ、婆……?」」
目の前には小松さんを助けてくれたおばあちゃんがいた。私と小松さんは目を瞬くと、お互い離れて立ち上がった。
「すまねぇ。ご覧の通り事件に巻き込まれちまってよ」
「トリコさん、この方……」
「ああ。お前も料理人なら当然知ってるだろ」
「へっ? まさか……ええっ!?」
「そうさ。世界に四人しかいねぇ『美食人間国宝』の一人」
「う、嘘~……」
驚きのあまり小松さんはその場に座り込んでしまった。
「フフッ」
「どうした?」
「ううん。なんでもない」
「――きゃー!」
「「ん?」」
「待て!」
悲鳴が聞こえて振り向けば、エスカレーターを無理矢理降りる風呂敷を背負って忍者服を着た覆面の三人組がいた。そろうしろからは警備員が追っていた。
「グルメ強盗団か?」
「あっ! 小松さん!」
「ん? わああっ!」
グルメ強盗団が逃げる先にはグルメケースの保存データカードを見ていた小松さんがいた。人質に絶好だと思ったのかグルメ強盗団の一人が小松さんを連れて行った。
「近づくと、こいつの命はねぇぞ!」
「ヒイイッ!」
「「小松/さん!」」
強盗団は小松さんに肉たたきを構えて警備員を脅し始める。この世界の……さらにグルメデパートで奪ったのなら高価で性能がいいに違いない。あれで叩かれたら一溜まりもないよ!
「下がれ!」
「「ウウッ……」」
「おい、そいつを離しな」
「小松さん!」
怯んで一歩下がる警備員に対し、トリコと私は強盗団に近づいて行く。
「止まれ! こいつがどうなってもいいのか!?」
「もう行かねぇと時間に遅れちまうんだ」
「オイッ!」
「えー!? トリコさん、僕より待ち合わせの心配!? ヒドい……。」
確かにヒドい。小松さんは一般人なんだから強盗団が危害を及ぼそうとしても対処できないんだぞ!?
「トリコって……あの美食屋トリコ!?」
「ヤ、ヤベェぞ、おい!」
「ズラかれ!」
トリコの正体を知った強盗団は即座に逃げ出した。それも小松さんを連れたままで。
「待て! おい!」
「小松さんと奪った物を返せ!」
強盗団は上下並んでいるエスカレーターの間にある境界を使って滑り台のようり降り、トリコは走りながら、私はジャンプして途中で一度再びジャンプして一気に下へ降りて行く。
もちろん下はスパッツを穿いているので問題ナシ! ドレスの上からは見えない仕組みになっているんだ。てか、いつの間にか小松さんが風呂敷に入れられてるし!
「待てー!」
「一度盗ったモンは、絶対離さねぇ主義なんだよ!」
「離してもらうよ!」
「ふんっ!」
エスカレーターから一気にジャンプした私たちは強盗団の二人の上に着地したけど、小松さんを捕まえている強盗を逃がしてしまった。
「待てコラ!」
「待たんかー!」
もちろん追いかけるけど強盗はエレベーターの柱を使って滑り降り、私たちはそのまま降りようとしたけど、強盗は上がって来たエレベーターの天井に乗って上がる。とっさのことだから私たちはエレベーターの部品をつかむしかなかった。
「ちょこまかと……!」
「盗んだ物と小松さんを背負っているのに、すばしっこい……!」
強盗がさっきまでいた階とは一段上の階に降りたので、当然私たちも降りたけど強盗が人混みに紛れて行く。そのせいで見失ってしまった。
「参ったな……」
「こう人が多くちゃどこにいるのかわからないよ……」
盗みのためとはいえ、このグルメデパートの仕組みや人が混む時間帯を知っている強盗のほうが上手(ウワテ)だった。クソッ、小松さん……!
「ぎゃー!」
「「ん/えっ?」」
さっきまで聞いた強盗の悲鳴が聞こえて振り向くと、強盗は引っくり返されて気絶していた。
「やれやれ、物騒じゃのう」
「イテテテ……」
「大丈夫か?」
「あっ、はい……。ありがとうございます……」
引っくり返ったショックで風呂敷の結び目が解け、小松さんも少し頭を打ったみたいだけど無事だった。
「小松!」
「小松さーん! よかったー!」
「わあっ! みみみ瑞貴さん!?」
感極まって私は小松さんに思いっきり抱きついた。慌てているけど本当に無事でよかった!
「セ、セツ婆!」
「遅いじょトリコ。もう仕込みは終わってるんじゃがの」
「「セツ、婆……?」」
目の前には小松さんを助けてくれたおばあちゃんがいた。私と小松さんは目を瞬くと、お互い離れて立ち上がった。
「すまねぇ。ご覧の通り事件に巻き込まれちまってよ」
「トリコさん、この方……」
「ああ。お前も料理人なら当然知ってるだろ」
「へっ? まさか……ええっ!?」
「そうさ。世界に四人しかいねぇ『美食人間国宝』の一人」
「う、嘘~……」
驚きのあまり小松さんはその場に座り込んでしまった。