食事の遊園地! 満腹都市グルメタウン!
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小松さんは私のもトリコのもウールスターソースの実をかけてくれて、私たちはそれぞれひと口食べる。
「うめー! さらに味が深く濃厚になったぜ!」
「あむ……ホントだ、おいしいね! これってオクトパソースの味付けもイケそう」
「なるほど。醤油ダコやウスタコのもいいですね! ……って、ええっ!?」
「ん? ちょっ!?」
なんとトリコは鉄棒を回転させながらあっという間にケバブを消費してしまった。トウモロコシじゃないんだから!
「一人で全部食べたー!?」
「スゴい早業……」
いったいどうすればそんな器用なことができるんだか……。
「小松、ガリボックスからガリ取ってくれねぇか?」
「これですか?」
「ああ。食べ歩きしている間に、味消し生姜のガリで前の店の味をリセットして次の店へ向かうってわけだ」
トリコは小松さんに小さなボックスを示した。そのボックスは街中の至る所にもあるんだけど、そういうシステムだったんだね。
「どうぞ」
「ありがとう、小松さん」
「サンキュ」
小松さんが私とトリコにそれぞれガリを乗せた小皿を差し出し、受け取ってさっそくいただく。
「無料なんてサービスいいですね」
「だね」
「さっ、次の店行くか!」
「「はい/うん!」」
――次に目指した場所はラーメン屋だった。
「ヘーイ、シャクレラーメンお待ち!」
「おっ、いっただきます!」
店員から差し出されたラーメンを、トリコはスープを飲み、小松さんと私はラーメンをひと口食べる。
「うめー!」
「プルプルのちぢれ麺に、シャクレノドンで絡んだ濃厚なスープが絡んでおいしいですね~!」
「うん! ねっ、トリコ……」
同意を求めようとしたら、トリコはひとすすりで食べてスープすら残さず空にしていく。
「おかわり!」
「あいよ」
「おかわり!」
「あいよ」
「おかわり!」
「あいよ」
「まるでわんこ蕎麦……」
「食べるトリコもスゴいけど、すかさず出す店主さんもスゴい……」
私と小松さんが食べ終える頃には、いつの間にか店中がドンブリだらけになった。
「お会計525万になります」
「ご、525万!?」
「カードで」
「しかも一括払い!?」
出された値段の桁にも驚いたけど、カード一つでアッサリ会計を終わらせちゃった。ちなみにこのラーメン屋も売り切れのため閉店してしまった。
「次は寿司行くぞ、小松、瑞貴」
「あっ、はい!」
「うん!」
――さらに来た場所は有名な回転寿司……なんだけど。
「やっぱり海の幸だよな~。ここはグルメタウン1ネタがおっきいんだ!」
「わかりましたけど、僕らにもお寿司回してくださいよ……」
「店に来て何も食べられないって、なんの嫌がらせ……?」
席の順でトリコのほうから寿司が回って小松さんと私に来るんだけど、トリコが来る寿司を片っ端から食べるため何も食べれない状態でいた。そして食べ終わったときにはラーメン屋みたいに皿でいっぱいになる。
「お会計1264万円になります」
「八桁いったー!?」
「カードで」
「これもアッサリ!?」
そりゃあこの分の現金を持ち歩くのは危ないし量がかさばるけど、さっきのラーメン屋も含めて一括払いできるほどのカードを持ってるなんて、美食屋四天王ってどれだけ権力があるの!? もちろん寿司屋も閉店になった。
「やっと胃が目覚めて来たぜ!」
「えー!?」
「あんだけ食べて今頃!?」
「じゃんじゃんいこうぜ!」
☆☆☆☆☆
……グルメTVのスタジオでは、ティナがニュースの生収録をしていた。
「グルメタウンの一日の利用客は、二千五百万人を上回ったということです。以上、グルメニュースでした」
礼をして収録が終了した。緊張で張り詰めていたのかティナは一気に脱力する。
「ハァ~……」
《――お疲れ、ティナくん》
「ぶ、部長!?」
スピーカーを通じて聞こえた声にティナは脱力から一転、ビクリと体を揺らした。
《君が持ち出した局のカメラ返却されてないそうだが、勝手な出張、スクープ撮れない、挙げ句にカメラ未返却!》
「あっ、カメラは、その、ぶつけて壊れて……」
《壊れただと!? 困るね、実に困るねぇ》
「嫌味言いにわざわざ来たわけ? クゥ~てんこ盛りムカつく~!」
《……全部マイク拾ってるよ?》
「えっ、あっ、いや、嘘嘘嘘! 嘘です~! 嘘嘘嘘~!」
《てんこ盛りムカつかれちゃった》
ティナは慌てて訂正するが、全てマイクを通して部長の耳に入ったので遅かった。
「うめー! さらに味が深く濃厚になったぜ!」
「あむ……ホントだ、おいしいね! これってオクトパソースの味付けもイケそう」
「なるほど。醤油ダコやウスタコのもいいですね! ……って、ええっ!?」
「ん? ちょっ!?」
なんとトリコは鉄棒を回転させながらあっという間にケバブを消費してしまった。トウモロコシじゃないんだから!
「一人で全部食べたー!?」
「スゴい早業……」
いったいどうすればそんな器用なことができるんだか……。
「小松、ガリボックスからガリ取ってくれねぇか?」
「これですか?」
「ああ。食べ歩きしている間に、味消し生姜のガリで前の店の味をリセットして次の店へ向かうってわけだ」
トリコは小松さんに小さなボックスを示した。そのボックスは街中の至る所にもあるんだけど、そういうシステムだったんだね。
「どうぞ」
「ありがとう、小松さん」
「サンキュ」
小松さんが私とトリコにそれぞれガリを乗せた小皿を差し出し、受け取ってさっそくいただく。
「無料なんてサービスいいですね」
「だね」
「さっ、次の店行くか!」
「「はい/うん!」」
――次に目指した場所はラーメン屋だった。
「ヘーイ、シャクレラーメンお待ち!」
「おっ、いっただきます!」
店員から差し出されたラーメンを、トリコはスープを飲み、小松さんと私はラーメンをひと口食べる。
「うめー!」
「プルプルのちぢれ麺に、シャクレノドンで絡んだ濃厚なスープが絡んでおいしいですね~!」
「うん! ねっ、トリコ……」
同意を求めようとしたら、トリコはひとすすりで食べてスープすら残さず空にしていく。
「おかわり!」
「あいよ」
「おかわり!」
「あいよ」
「おかわり!」
「あいよ」
「まるでわんこ蕎麦……」
「食べるトリコもスゴいけど、すかさず出す店主さんもスゴい……」
私と小松さんが食べ終える頃には、いつの間にか店中がドンブリだらけになった。
「お会計525万になります」
「ご、525万!?」
「カードで」
「しかも一括払い!?」
出された値段の桁にも驚いたけど、カード一つでアッサリ会計を終わらせちゃった。ちなみにこのラーメン屋も売り切れのため閉店してしまった。
「次は寿司行くぞ、小松、瑞貴」
「あっ、はい!」
「うん!」
――さらに来た場所は有名な回転寿司……なんだけど。
「やっぱり海の幸だよな~。ここはグルメタウン1ネタがおっきいんだ!」
「わかりましたけど、僕らにもお寿司回してくださいよ……」
「店に来て何も食べられないって、なんの嫌がらせ……?」
席の順でトリコのほうから寿司が回って小松さんと私に来るんだけど、トリコが来る寿司を片っ端から食べるため何も食べれない状態でいた。そして食べ終わったときにはラーメン屋みたいに皿でいっぱいになる。
「お会計1264万円になります」
「八桁いったー!?」
「カードで」
「これもアッサリ!?」
そりゃあこの分の現金を持ち歩くのは危ないし量がかさばるけど、さっきのラーメン屋も含めて一括払いできるほどのカードを持ってるなんて、美食屋四天王ってどれだけ権力があるの!? もちろん寿司屋も閉店になった。
「やっと胃が目覚めて来たぜ!」
「えー!?」
「あんだけ食べて今頃!?」
「じゃんじゃんいこうぜ!」
☆☆☆☆☆
……グルメTVのスタジオでは、ティナがニュースの生収録をしていた。
「グルメタウンの一日の利用客は、二千五百万人を上回ったということです。以上、グルメニュースでした」
礼をして収録が終了した。緊張で張り詰めていたのかティナは一気に脱力する。
「ハァ~……」
《――お疲れ、ティナくん》
「ぶ、部長!?」
スピーカーを通じて聞こえた声にティナは脱力から一転、ビクリと体を揺らした。
《君が持ち出した局のカメラ返却されてないそうだが、勝手な出張、スクープ撮れない、挙げ句にカメラ未返却!》
「あっ、カメラは、その、ぶつけて壊れて……」
《壊れただと!? 困るね、実に困るねぇ》
「嫌味言いにわざわざ来たわけ? クゥ~てんこ盛りムカつく~!」
《……全部マイク拾ってるよ?》
「えっ、あっ、いや、嘘嘘嘘! 嘘です~! 嘘嘘嘘~!」
《てんこ盛りムカつかれちゃった》
ティナは慌てて訂正するが、全てマイクを通して部長の耳に入ったので遅かった。