食事の遊園地! 満腹都市グルメタウン!
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――ゾンゲと別れたあと、私たちはグルメタウンの入口に来た。駅の改札口のみたいにグルメIDをセットすればゲートが開く仕組みだ、リーガルマンモスの報酬でマンサム所長に作ってもらったから私もトリコと小松さんに続く。
「街に入るのに本人確認か~」
「警備がしっかりしてるね」
「はい。あっ、何か飲みません? 喉渇いちゃって……僕出しますから」
「いいのか? 三ツ星自販機だぜ?」
「小松さん、中身を見て」
「えっ? ――ぬあっ!? 10万って高っ!?」
自動販売機だから気軽に言ったつもりだろうけど、中の金額はとんでもないから驚いている。
「星の数が多いほど、貴重なドリンクが売られてんだ」
「こんな高級ドリンクや食材が、道端に置いてあって平気なんですか?」
「だからしっかりと警備システムを敷いてんだよ」
「――はーなーせゴラアッ!」
「「「ん?」」」
叫び声に入口を見ればゾンゲが警備員の二人に取り押さえられていた。しかも抵抗しているし。
「なんだよグルメIDって!? 訳わかんねぇこと抜かしてんじゃねぇ!?」
「カードを持ってない場合は入場料を払ってください!」
「入場料!? 俺様を誰だと思ってんだ、この田舎モンがぁ!」
「……警備システムが敷かれたいい例だね」
「……ですね」
「ほら小松、瑞貴、来てみろよ」
ゾンゲの行動に呆れる私たちを、さっきとは別の自動販売機にいるトリコが呼んだのですぐに向かった。
「星の付いてない自販機なら安いぜ」
「10円って安っ!? しかも量多っ!?」
「ふ、太っ腹だね~」
量的に私は飲み切れそうにないし、トリコも構わないと言ったから小松さんは自分の分だけ購入した。
街を歩けばありとあらゆる『食』が目に入るな~。食べ歩きしている人はもちろん、巨大グリルで焼く肉、果物の絵が描かれた機関車、リーガルマンモスの滑り台や五つ尾大鷲のメリーゴーランドがある。
「うわあ~! さすが満腹都市グルメタウン! んぐっ」
「小松さん、大丈夫?」
「プハァ……。というかもうこれで満腹に…というか持つのも辛いです……」
小松さんはさっき買った『すごSODA』というジュースに苦戦していた。両手で持たないといけないし、これから食べ歩きするだろうにキツいね……。
「小松さん、よかったら残りもらっていいかな?」
「ええっ!? で、でも、これ、僕の飲みかけですよ!?」
「別に気にしないよ? それに私も喉渇いたしね」
小松さんからジュースをもらって飲んでみたけど結構おいしい。10円じゃ勿体ないくらいだね。
それに、なんかさっきから小松さんが挙動不審……もしかして一人で飲みたかったのかな?
(み、瑞貴さんと間接キス……! どどどどうしよう! 気持ちを自覚したとはいえ恥ずかしいー!)
「あ――っ!! お前ら何やってんだ!!」
「ヒエエッ! トリコさん!?」
ずっと前方に行っていたトリコが尋常じゃないスピードで戻ってきた。しかもなんか怒ってるし。
「何って、小松さんからジュースをもらって飲んでんだけど」
「俺も喉渇いた! くれ!」
「小松さん、いい?」
「どどどどどうぞ!」
「だからなんで焦ってるの?」
小松さんの様子に首を傾げてトリコにジュースを渡した。するとトリコはそのまま一気に飲んじゃった。
「これで俺と瑞貴で間接キスだな」
「ト、トリコさん!? 何を言ってるんですかぁ!?」
イタズラっ子のように笑うトリコに慌てる小松さんって、傍から見れば面白い。
「ああ、私そういうの気にしないから。その空き缶捨ててくるね」
トリコから再びジュースを受け取ったあと、私は近くにあるゴミ捨て場に向かった。
(気にしないって……僕が慌ててたのはいったい……)
(前にも思っていたが……やっぱりそうだったか……)
……トリコと小松はガックシと肩を落とし、帰って来た瑞貴はその様子に再び首を傾げた。
街の中を再び歩いて行くと、やっぱりいろいろな屋台が目に入るなぁ。
「らっしゃいらっしゃい! 怪鳥ゲロルドのケバブだよ!」
「おっ、うまそ~!」
「おっ、トリコ。ひと皿盛るかい?」
「何!? ひと皿で!?」
ケバブの屋台を見つけたので食べることにしたらしい。私と小松さんにも切り分けたのをひと皿くれたけど、トリコは残りのケバブを鉄棒に差したまま全部食べることになった。おかげで屋台は閉店しちゃったよ……。
「いただきま~す! あむっ……うめー!」
「あっ、そうだ。ウールスターソースの実をかけて食べたら……」
小松さんは持参していたグルメスパイサーにウールスターソースの実を入れ、ケバブにかけて食べた。
「おいしー!」
「私にもお願いできるかな?」
「はい!」
「俺にも!」
「「わあっ!」」
トリコは片手で持っているケバブをズイッと差し出したから、私たちは驚いた。
「街に入るのに本人確認か~」
「警備がしっかりしてるね」
「はい。あっ、何か飲みません? 喉渇いちゃって……僕出しますから」
「いいのか? 三ツ星自販機だぜ?」
「小松さん、中身を見て」
「えっ? ――ぬあっ!? 10万って高っ!?」
自動販売機だから気軽に言ったつもりだろうけど、中の金額はとんでもないから驚いている。
「星の数が多いほど、貴重なドリンクが売られてんだ」
「こんな高級ドリンクや食材が、道端に置いてあって平気なんですか?」
「だからしっかりと警備システムを敷いてんだよ」
「――はーなーせゴラアッ!」
「「「ん?」」」
叫び声に入口を見ればゾンゲが警備員の二人に取り押さえられていた。しかも抵抗しているし。
「なんだよグルメIDって!? 訳わかんねぇこと抜かしてんじゃねぇ!?」
「カードを持ってない場合は入場料を払ってください!」
「入場料!? 俺様を誰だと思ってんだ、この田舎モンがぁ!」
「……警備システムが敷かれたいい例だね」
「……ですね」
「ほら小松、瑞貴、来てみろよ」
ゾンゲの行動に呆れる私たちを、さっきとは別の自動販売機にいるトリコが呼んだのですぐに向かった。
「星の付いてない自販機なら安いぜ」
「10円って安っ!? しかも量多っ!?」
「ふ、太っ腹だね~」
量的に私は飲み切れそうにないし、トリコも構わないと言ったから小松さんは自分の分だけ購入した。
街を歩けばありとあらゆる『食』が目に入るな~。食べ歩きしている人はもちろん、巨大グリルで焼く肉、果物の絵が描かれた機関車、リーガルマンモスの滑り台や五つ尾大鷲のメリーゴーランドがある。
「うわあ~! さすが満腹都市グルメタウン! んぐっ」
「小松さん、大丈夫?」
「プハァ……。というかもうこれで満腹に…というか持つのも辛いです……」
小松さんはさっき買った『すごSODA』というジュースに苦戦していた。両手で持たないといけないし、これから食べ歩きするだろうにキツいね……。
「小松さん、よかったら残りもらっていいかな?」
「ええっ!? で、でも、これ、僕の飲みかけですよ!?」
「別に気にしないよ? それに私も喉渇いたしね」
小松さんからジュースをもらって飲んでみたけど結構おいしい。10円じゃ勿体ないくらいだね。
それに、なんかさっきから小松さんが挙動不審……もしかして一人で飲みたかったのかな?
(み、瑞貴さんと間接キス……! どどどどうしよう! 気持ちを自覚したとはいえ恥ずかしいー!)
「あ――っ!! お前ら何やってんだ!!」
「ヒエエッ! トリコさん!?」
ずっと前方に行っていたトリコが尋常じゃないスピードで戻ってきた。しかもなんか怒ってるし。
「何って、小松さんからジュースをもらって飲んでんだけど」
「俺も喉渇いた! くれ!」
「小松さん、いい?」
「どどどどどうぞ!」
「だからなんで焦ってるの?」
小松さんの様子に首を傾げてトリコにジュースを渡した。するとトリコはそのまま一気に飲んじゃった。
「これで俺と瑞貴で間接キスだな」
「ト、トリコさん!? 何を言ってるんですかぁ!?」
イタズラっ子のように笑うトリコに慌てる小松さんって、傍から見れば面白い。
「ああ、私そういうの気にしないから。その空き缶捨ててくるね」
トリコから再びジュースを受け取ったあと、私は近くにあるゴミ捨て場に向かった。
(気にしないって……僕が慌ててたのはいったい……)
(前にも思っていたが……やっぱりそうだったか……)
……トリコと小松はガックシと肩を落とし、帰って来た瑞貴はその様子に再び首を傾げた。
街の中を再び歩いて行くと、やっぱりいろいろな屋台が目に入るなぁ。
「らっしゃいらっしゃい! 怪鳥ゲロルドのケバブだよ!」
「おっ、うまそ~!」
「おっ、トリコ。ひと皿盛るかい?」
「何!? ひと皿で!?」
ケバブの屋台を見つけたので食べることにしたらしい。私と小松さんにも切り分けたのをひと皿くれたけど、トリコは残りのケバブを鉄棒に差したまま全部食べることになった。おかげで屋台は閉店しちゃったよ……。
「いただきま~す! あむっ……うめー!」
「あっ、そうだ。ウールスターソースの実をかけて食べたら……」
小松さんは持参していたグルメスパイサーにウールスターソースの実を入れ、ケバブにかけて食べた。
「おいしー!」
「私にもお願いできるかな?」
「はい!」
「俺にも!」
「「わあっ!」」
トリコは片手で持っているケバブをズイッと差し出したから、私たちは驚いた。