芳醇なる七色の果汁! 虹の実をとれ!
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「向こうが威嚇してくんなら、こっちも威嚇してやるぜ!」
「「「「!?」」」」
「みなさん、少し離れましょう」
私の指示で見張りの兵士たちもヨハネスさんも小松さんも少し下がる。私はこれからトリコが何をするかわかったと同時にワクワクしている。
原作と関わらないんじゃなかったのかだって? 目の前で見れるのなら話は別!
「3連釘パンチ!! 1、2、3、開通だ!」
たった一度……いや、三度の攻撃でコンクリートの壁が開通してしまった。
「なっ、なんですかー!?」
「釘パンチ――数回のパンチを同時に撃ち付けるパンチだ。パンチの回数分、釘を打ち付けるかのように破壊は奥へと突き刺さる。んじゃ、お邪魔~……っと、その前に」
「へっ?」
ヒョイ。
入ろうとしたトリコが引き返して私を片手で抱っこした。私は目を見開いて小松さんは声を上げる。
「ななな何をやってるんですか、トリコさん!?」
「だってこうでもしねぇと、瑞貴はドサクサに紛れて逃げ出しそうだからよ」
チッ、バレたか。隙を見て帰ろうと思ったのに。
トリコは悠々と中に入っていくけど、私はこの体勢が恥ずかしいったらありゃしない!
「というか、なんで私を連れて来たんですか!? 別にいなくてもトロルコングくらい、トリコさんだけなら大丈夫でしょ!?」
「あいつらは群れを作る。人手があったほうが助かるし、それに……」
「それに?」
「なんか俺がお前と一緒にいたいからさ!」
「なっ!?」
ちょっ、『なんか』って……でも、不意を突かれたから私の顔は赤くなっただろう。その反応にトリコがどこか満足そうにしていた。
ゴロゴロゴロ――……。
逃げ出さないように相変わらずトリコは私を抱っこしたままで、小松さんと一緒にビオトープ内を進んで行く中、雷が聞こえてきた。
「一雨来そうだな。虹の樹は背が高いから雷が落ちたら大変だ。急がねぇと」
「あっ、はい!」
「この穴を越えるか。瑞貴、しっかりつかまってろよ」
「はい……――っ! トリコさん、ストップ!」
「えっ? ええっ!?」
私が危険を察知して言うより先にトリコが大きな穴に足を付けると、足場は砂になってそのまま奥へ落ちてしまう。
「落とし穴!?」
「小松さん! 危ない!」
「えっ――」
小松さんの上空にトロルコングが四つの腕全てに大岩を持っていた。私は落ちたショックでトリコの腕が緩んだのを感じて逃れると、トリコの肩を踏み台にして小松さんの元へ飛ぶ。同時にブレスレットを薙刀に変えた。
〈ゴアアァァアアア!!〉
「てええぇぇええい!」
振り落とす大岩を薙刀で何もない所に弾く。同時にトリコも穴から出てきた。
「ノッキング!!」
腕の一つにノッキングガンを差し込むとトロルコングは動かなくなり、倒れると同時に舌がトリコの全身を舐めた。
「あ……あっ、うええぇぇえええ!?」
「今更驚いたんですか」
さっきまで走馬灯がよぎっていたのか、小松さんはやっとトロルコングの存在が完全にわかったようだ。
「すまねぇな。ノッキングガンで麻痺させた。しばらくすれば動けるようになるからよ」
ノッキング――獲物を捕獲するために神経組織を針で刺激して麻痺させる技だ。
「おい瑞貴! お前よくも俺を踏み台にしてくれたな!」
「アハハハ、ごめんなさい。つい」
「瑞貴さん、トリコさん、ノッキングって……大丈夫ですか? やっつけなくて」
「えっ? 別に命を奪う意味はないでしょう?」
「俺らの目的は虹の実だしな」
「えっ? ま、まあそうですけど……」
「さっ、行こうぜ瑞貴、小松。つーか舐められて奴の匂いが染み付いちまったぜ。ほら瑞貴、こっち来い」
「嫌ですよ! その状態で抱っこなんて絶対にお断りです!」
トロルコングの唾液でベトベトになった挙げ句匂いまでするなんて、普通誰が大人しく抱っこされるか!
「ここまで来たからには逃げませんから!」
「チッ。わかったよ」
トリコは渋々了承した。というか何故舌打ち? 逃げないって言ったのに。対して小松さんはホッと息を吐いていた。
(抱き心地よかったのになぁ~。それになんか甘くていい匂いしたし)
(なんかわからないけど、これ以上瑞貴さんがトリコさんに抱っこされている所、見たくなかったからよかった)
「「「「!?」」」」
「みなさん、少し離れましょう」
私の指示で見張りの兵士たちもヨハネスさんも小松さんも少し下がる。私はこれからトリコが何をするかわかったと同時にワクワクしている。
原作と関わらないんじゃなかったのかだって? 目の前で見れるのなら話は別!
「3連釘パンチ!! 1、2、3、開通だ!」
たった一度……いや、三度の攻撃でコンクリートの壁が開通してしまった。
「なっ、なんですかー!?」
「釘パンチ――数回のパンチを同時に撃ち付けるパンチだ。パンチの回数分、釘を打ち付けるかのように破壊は奥へと突き刺さる。んじゃ、お邪魔~……っと、その前に」
「へっ?」
ヒョイ。
入ろうとしたトリコが引き返して私を片手で抱っこした。私は目を見開いて小松さんは声を上げる。
「ななな何をやってるんですか、トリコさん!?」
「だってこうでもしねぇと、瑞貴はドサクサに紛れて逃げ出しそうだからよ」
チッ、バレたか。隙を見て帰ろうと思ったのに。
トリコは悠々と中に入っていくけど、私はこの体勢が恥ずかしいったらありゃしない!
「というか、なんで私を連れて来たんですか!? 別にいなくてもトロルコングくらい、トリコさんだけなら大丈夫でしょ!?」
「あいつらは群れを作る。人手があったほうが助かるし、それに……」
「それに?」
「なんか俺がお前と一緒にいたいからさ!」
「なっ!?」
ちょっ、『なんか』って……でも、不意を突かれたから私の顔は赤くなっただろう。その反応にトリコがどこか満足そうにしていた。
ゴロゴロゴロ――……。
逃げ出さないように相変わらずトリコは私を抱っこしたままで、小松さんと一緒にビオトープ内を進んで行く中、雷が聞こえてきた。
「一雨来そうだな。虹の樹は背が高いから雷が落ちたら大変だ。急がねぇと」
「あっ、はい!」
「この穴を越えるか。瑞貴、しっかりつかまってろよ」
「はい……――っ! トリコさん、ストップ!」
「えっ? ええっ!?」
私が危険を察知して言うより先にトリコが大きな穴に足を付けると、足場は砂になってそのまま奥へ落ちてしまう。
「落とし穴!?」
「小松さん! 危ない!」
「えっ――」
小松さんの上空にトロルコングが四つの腕全てに大岩を持っていた。私は落ちたショックでトリコの腕が緩んだのを感じて逃れると、トリコの肩を踏み台にして小松さんの元へ飛ぶ。同時にブレスレットを薙刀に変えた。
〈ゴアアァァアアア!!〉
「てええぇぇええい!」
振り落とす大岩を薙刀で何もない所に弾く。同時にトリコも穴から出てきた。
「ノッキング!!」
腕の一つにノッキングガンを差し込むとトロルコングは動かなくなり、倒れると同時に舌がトリコの全身を舐めた。
「あ……あっ、うええぇぇえええ!?」
「今更驚いたんですか」
さっきまで走馬灯がよぎっていたのか、小松さんはやっとトロルコングの存在が完全にわかったようだ。
「すまねぇな。ノッキングガンで麻痺させた。しばらくすれば動けるようになるからよ」
ノッキング――獲物を捕獲するために神経組織を針で刺激して麻痺させる技だ。
「おい瑞貴! お前よくも俺を踏み台にしてくれたな!」
「アハハハ、ごめんなさい。つい」
「瑞貴さん、トリコさん、ノッキングって……大丈夫ですか? やっつけなくて」
「えっ? 別に命を奪う意味はないでしょう?」
「俺らの目的は虹の実だしな」
「えっ? ま、まあそうですけど……」
「さっ、行こうぜ瑞貴、小松。つーか舐められて奴の匂いが染み付いちまったぜ。ほら瑞貴、こっち来い」
「嫌ですよ! その状態で抱っこなんて絶対にお断りです!」
トロルコングの唾液でベトベトになった挙げ句匂いまでするなんて、普通誰が大人しく抱っこされるか!
「ここまで来たからには逃げませんから!」
「チッ。わかったよ」
トリコは渋々了承した。というか何故舌打ち? 逃げないって言ったのに。対して小松さんはホッと息を吐いていた。
(抱き心地よかったのになぁ~。それになんか甘くていい匂いしたし)
(なんかわからないけど、これ以上瑞貴さんがトリコさんに抱っこされている所、見たくなかったからよかった)