狂気の圧力! グリンパーチ対トリコ&##NAME1##!
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「これで全部だな。帰りのヘリも呼んだし、最初に降りた場所で待ってるみたいだから行こうぜ。最速なのを用意してくれたから早く帰れるってよ!」
「う、うん……」
「ん? どうした?」
これまでの戦いで痛感した……私はまだまだだと。グルメ界に行くのだって四神の力を借りなきゃいけないし、実力はトリコたちに劣ってしまう。小松さんみたいな調理の技術も持ってないし、この先の戦いで私は完全に足手まといだ。
今までいけないと思いながらも同行して、異世界人と受け入れてくれたから迷わず一緒にいようと思ったけど、やっぱり私といるとトリコたちが大怪我を負ったり、ヘタをすれば負けてしまうかもしれない。
「ねえ、トリコ」
「ん?」
「もしさ、本来いるべきじゃない人がトリコと一緒にいて、本当の運命がその人と一緒にいるせいで壊れるとしたら……どうする?」
こんな質問するのは正直ズルいと思う。だって、私はトリコたちの旅に同行したいのに。原作を見たいからって気持ちはあるけど……仲間として一緒にいたいから。
「なんだそれ?」
「お願い、答えて。自分の運命に影響を及ぼしてしまう存在だと前提にして」
敢えて『誰か』とは言わなかったけどトリコは私が異世界人と知っているから、私の示す人がわかるだろうけど。
「……そうだな」
グイッ。
「えっ――」
急に腕を取って引かれたと思ったら、そのままトリコの腕の中に入って抱きしめられた。今のトリコは上半身が裸だから恥ずかしいんだけど!
「ちょっ、トリコ!」
「動くな」
離れようとしたらさらに強く抱きしめられて、顔がトリコの心臓の位置に抑えられると後頭部に手が当てられて動けなくなった。
「そのまま聞いてろ」
ドクンッ、ドクンッ――……。
トリコの胸の中から少し早いけど定期的に聞こえる音がする。それは確かにトリコが生きている証拠である心臓の音だった。
「俺の心臓、動いているだろ?」
「うん……」
「俺は、生きているだろ?」
「うん……」
「この行動だって誰かが決めたことじゃない――俺が決めたことなんだ。お前を抱きしめて心臓の音を聞かせたいという、俺の意思なんだ」
「うん……」
「今までだって、俺がどう行動するか俺が決めてきた。それだけじゃない……みんな自分の意思で動いているんだ。『誰かに指示された』でも『誰かに指示したから』でも、結局は自分が決めた行動だ。命あるものは全て操り人形じゃない」
「うん……」
トリコの体は温かくまるでお日様に包まれているようだった。包容力があって大きな器を持つから彼の周りには人が集まって、狼の王の血を引くテリーも惹かれたんだ。私もきっとその一人……。
だからこそ、一緒にいてはいけない。トリコたちを守る今一番の方法だと思うから。
「でも……」
「あのな、俺が誰と一緒にいたいかなんて俺が決める。たとえどんな災いを持っていようと。……お前は俺が『一緒にいたい』と思う奴だ。だから、未来とか考えて離れようとするな。いいな?」
「トリコ……」
「まあ、俺が簡単にお前を離すわけないだろ。瑞貴が瑞貴だから俺は一緒にいたいって思うんだ」
未だに躊躇う私にトリコはそう言ってくれた。私が私だから、影響を及ぼす存在でもトリコは『一緒にいたい』って……!
「う…ん……!」
ギュッと私はトリコに抱きついて背中に腕を回すと目尻に溜まっていた涙が一筋流れた。今まで縛っていた鎖が解かれてスゴい解放感がする。
「う、うん……」
「ん? どうした?」
これまでの戦いで痛感した……私はまだまだだと。グルメ界に行くのだって四神の力を借りなきゃいけないし、実力はトリコたちに劣ってしまう。小松さんみたいな調理の技術も持ってないし、この先の戦いで私は完全に足手まといだ。
今までいけないと思いながらも同行して、異世界人と受け入れてくれたから迷わず一緒にいようと思ったけど、やっぱり私といるとトリコたちが大怪我を負ったり、ヘタをすれば負けてしまうかもしれない。
「ねえ、トリコ」
「ん?」
「もしさ、本来いるべきじゃない人がトリコと一緒にいて、本当の運命がその人と一緒にいるせいで壊れるとしたら……どうする?」
こんな質問するのは正直ズルいと思う。だって、私はトリコたちの旅に同行したいのに。原作を見たいからって気持ちはあるけど……仲間として一緒にいたいから。
「なんだそれ?」
「お願い、答えて。自分の運命に影響を及ぼしてしまう存在だと前提にして」
敢えて『誰か』とは言わなかったけどトリコは私が異世界人と知っているから、私の示す人がわかるだろうけど。
「……そうだな」
グイッ。
「えっ――」
急に腕を取って引かれたと思ったら、そのままトリコの腕の中に入って抱きしめられた。今のトリコは上半身が裸だから恥ずかしいんだけど!
「ちょっ、トリコ!」
「動くな」
離れようとしたらさらに強く抱きしめられて、顔がトリコの心臓の位置に抑えられると後頭部に手が当てられて動けなくなった。
「そのまま聞いてろ」
ドクンッ、ドクンッ――……。
トリコの胸の中から少し早いけど定期的に聞こえる音がする。それは確かにトリコが生きている証拠である心臓の音だった。
「俺の心臓、動いているだろ?」
「うん……」
「俺は、生きているだろ?」
「うん……」
「この行動だって誰かが決めたことじゃない――俺が決めたことなんだ。お前を抱きしめて心臓の音を聞かせたいという、俺の意思なんだ」
「うん……」
「今までだって、俺がどう行動するか俺が決めてきた。それだけじゃない……みんな自分の意思で動いているんだ。『誰かに指示された』でも『誰かに指示したから』でも、結局は自分が決めた行動だ。命あるものは全て操り人形じゃない」
「うん……」
トリコの体は温かくまるでお日様に包まれているようだった。包容力があって大きな器を持つから彼の周りには人が集まって、狼の王の血を引くテリーも惹かれたんだ。私もきっとその一人……。
だからこそ、一緒にいてはいけない。トリコたちを守る今一番の方法だと思うから。
「でも……」
「あのな、俺が誰と一緒にいたいかなんて俺が決める。たとえどんな災いを持っていようと。……お前は俺が『一緒にいたい』と思う奴だ。だから、未来とか考えて離れようとするな。いいな?」
「トリコ……」
「まあ、俺が簡単にお前を離すわけないだろ。瑞貴が瑞貴だから俺は一緒にいたいって思うんだ」
未だに躊躇う私にトリコはそう言ってくれた。私が私だから、影響を及ぼす存在でもトリコは『一緒にいたい』って……!
「う…ん……!」
ギュッと私はトリコに抱きついて背中に腕を回すと目尻に溜まっていた涙が一筋流れた。今まで縛っていた鎖が解かれてスゴい解放感がする。