美食會の刺客! トリコの技、進化の瞬間!
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「でも、手ぶらじゃ本部には戻れねぇ。なんで、リーガル島の食材とBBコーンでもボスへの土産に持って帰ろうと思ってなぁ」
「美食會……テメェらの目的はいったいなんだ!?」
「あ? 愚問を……。俺らが狙ってんのは――『GOD』という食材だ」
「っ! GODだと!?」
その名前を聞いたときトリコの目が大きく見開いた。そうか、GODという食材はトリコにとって……。
「ああ。この世の全ての食材の頂点……あらゆる人間を虜にしちまうGOD! その食材を手に入れれば、世界中を支配し、コントロールすることも可能だと言われてる。いったいどんな味なんだろうな~? ハハッ!」
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……サニーのヘリでホテルグルメに向かう中、小松は自分の料理が役に立つかどうか不安になっていた。そんなとき、ティナがある伝説を語り始める。
「ねぇ、知ってる? 世界戦争を終わらせた食材・GODの伝説」
「えっ? あっ、いや、なんです? それ」
「あの、五百年前の大戦争……」
一世紀以上続いた世界規模の大戦争……その戦争の原因は民族や宗教や政治や経済でもない、もっと原始的な理由――食料の奪い合いだった。
戦争は激しさを増し、世界の終わりも近いと思われたときだった――美食の神と言われる美食神・伝説の美食屋アカシアが現れて、ある食材を差し出した。
『こちらをお召し上がりください』
『おおっ……!』
ある国の国王に差し出した食材――それが伝説の食材・GOD。この世の全ての食材を食べ、制覇したという伝説の美食屋アカシアが、晩年まで追い求め最後に発見できた食材。数百年に一度の日食に活動を始める超越の食材なのだ。
GODを手にしたアカシアは世界各国を回って世界の国々の王、首相たちにGODを運んだ。そのあまりのおいしさに感動した各国のトップたちは思った――『戦争なんてバカバカしい、この食材をみんなにも食べさせたい』と。いつの間にか世界中に充満していた狂気は消えていた。そう――百年続いた戦争は終わった。