テリーの為に! 灼熱で弾けろ、BBコーン!
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調理のため薙刀をブレスレットに戻し、BBコーンの粒を一つそのまま地面の上に乗せる。
「いきなり高温の岩で焼いたら焦げちゃうからな」
「うん、まずは低温の岩でゆっくり温めなきゃ。よっと」
コロンとBBコーンをひっくり返すと、いい焼き色になっていた。
「おおっ! ナイスタイミングだ!」
「でもこれ、少しも目が離せないよ……。じゃないと焦がしてしまうから」
〈ウゥ……〉
それから月が昇っている間、ようやく私たちは三段目に降りて来た。BBコーンはなんとか焦げてないけど気を抜けない。
「瑞貴、水だ」
「ありがとう、ちょうど喉が渇いてたんだ」
「ほら、お前も水分補給しときな。長丁場になるぞ」
トリコが私とテリーにそれぞれ水筒を渡してくれた。環境には適応できても人間としての欲求には勝てないからね。ありがたく飲ませてもらおう。
「それにしても、二人はこれ以上先には進めないんじゃない? 上で待ってたら?」
「いや、俺もポップコーンができる様子を近くで見たい」
〈ウォン!〉
「テリーも同じ気持ちのようだな」
だけど最初に到着した地層とこの先の地層は同じ温度だし、慌てるくらいなんだから二人は酷に違いない。何かいい方法は……。
「う~ん……――あっ、アレを使ったら?」
「ん?」
私が指したのは地層に引っ掛かっているマグマラットの皮だった。
「この皮は超高温にも耐えられるし、少しは暑さを和らぐことができるかも」
「ああ。ちょっと利用させてもらうぞ」
トリコは片手で礼をするとマグマラットの皮を拾い、それを敷くとテリーと一緒に座った。私も誘われたけど三人じゃ狭いし私は平気だからね。
――ついに朝日が昇ってしまったが、私たちがいるのは上から四段目だ。マグマラットの皮を敷いているとはいえ、あまりの暑さにトリコは上の服を脱いで上半身は裸になってしまう。
「あっち~!」
「服を脱いで暑さをマシにさせるのは人間の特権だね。テリーはできないから水分を常に取っとくんだよ」
〈ワウッ!〉
トリコって戦いの場ではほとんど上半身が裸になるから、もう見るのも慣れちゃったなぁ。
「瑞貴、お前は脱が――」
「それ以上先を言ったら、今すぐ竜巻乱舞で一番下に突き落とすよ」
「すみませんでした!」
私が最後まで言わせないようにすると、場所が悪かったからかトリコは土下座をして謝った。隣見てみなさい、テリーが呆れて半目になってるぞ。
BBコーン自体も熱さに慣れたのか時間が少し掛かっている。トリコは体中から滝のような汗を出し、テリーも息が上がっていた。
「忍耐だテリー…根性出せよ……。うまいモンを手に入れるのはそう簡単じゃねぇ……」
「BBコーン――ポップコーンに調理すれば、捕獲レベル30は超えるかもね……。骨が折れる食材だよ……」
そして日が高くなってきたときに、やっと最後の段に着いた。
「やっとここまで来たか……フゥ…フゥ……」
〈ワフ…ワフ……〉
「一番下の一番熱い岩石……温度は1200度。ここまで充分熱を入れてきたね」
二人共メチャクチャ熱いのにダラケることなく構えている。トリコとテリーのためにも、絶対に成功しなくちゃ!
「さあ弾けて……BBコーン!」
パチパチ……!
「「〈!?〉」」
今、間違いなくBBコーンが動いた! トリコもテリーもそれを感じて体を動かした。
「来るか!?」
「お願い!」
BBコーンは動くのをやめると、何かが中から飛び出そうとするように膨らんでいく。その様子に一気にトリコと私の緊張が走る。
「来い……」
「来い……」
パ――ンッ!!
「「キタ――ッ!!」」
〈ワウッ!!〉
爆発のように盛大に破裂したBBコーンは大量のポップコーンとなり、上空に飛んだあと一気に降り注いできた。爆発のショックで立ち上がった私たちは大喜びだ。
「できたぞ! ポップコーンの雨だ!」
「よ、よかった~~……」
私はヘナヘナと腰を落とした。だって初めて調理する食材だったから緊張はハンパなかったもん。
「瑞貴、やったな!」
「エヘヘッ。でもトリコたちがずっとそばにいてくれたからがんばれたんだよ。テリーも嫌な顔一つせずよく辛抱したね」
〈ワウッ!〉
「苦労したあとに食うメシは格別だぞ~! よーし……さっそく食べようぜー!」
この場所で食べるわけにはいかないので、私たちは一番上の段に上った。大量に落ちてくるから下はもうポップコーンの海になっているのがよく見える。
降り注ぐポップコーンの中から私たちはそれぞれ一つずつ取る。
「にしても、スゲーデカさ! ポップコーンってより綿飴だな!」
「しかもこの量、百人前どころじゃないよ。さすが巨大BBコーン!」
「ん~……香ばしい……揚げたてのコロッケみてぇだ!」
「いきなり高温の岩で焼いたら焦げちゃうからな」
「うん、まずは低温の岩でゆっくり温めなきゃ。よっと」
コロンとBBコーンをひっくり返すと、いい焼き色になっていた。
「おおっ! ナイスタイミングだ!」
「でもこれ、少しも目が離せないよ……。じゃないと焦がしてしまうから」
〈ウゥ……〉
それから月が昇っている間、ようやく私たちは三段目に降りて来た。BBコーンはなんとか焦げてないけど気を抜けない。
「瑞貴、水だ」
「ありがとう、ちょうど喉が渇いてたんだ」
「ほら、お前も水分補給しときな。長丁場になるぞ」
トリコが私とテリーにそれぞれ水筒を渡してくれた。環境には適応できても人間としての欲求には勝てないからね。ありがたく飲ませてもらおう。
「それにしても、二人はこれ以上先には進めないんじゃない? 上で待ってたら?」
「いや、俺もポップコーンができる様子を近くで見たい」
〈ウォン!〉
「テリーも同じ気持ちのようだな」
だけど最初に到着した地層とこの先の地層は同じ温度だし、慌てるくらいなんだから二人は酷に違いない。何かいい方法は……。
「う~ん……――あっ、アレを使ったら?」
「ん?」
私が指したのは地層に引っ掛かっているマグマラットの皮だった。
「この皮は超高温にも耐えられるし、少しは暑さを和らぐことができるかも」
「ああ。ちょっと利用させてもらうぞ」
トリコは片手で礼をするとマグマラットの皮を拾い、それを敷くとテリーと一緒に座った。私も誘われたけど三人じゃ狭いし私は平気だからね。
――ついに朝日が昇ってしまったが、私たちがいるのは上から四段目だ。マグマラットの皮を敷いているとはいえ、あまりの暑さにトリコは上の服を脱いで上半身は裸になってしまう。
「あっち~!」
「服を脱いで暑さをマシにさせるのは人間の特権だね。テリーはできないから水分を常に取っとくんだよ」
〈ワウッ!〉
トリコって戦いの場ではほとんど上半身が裸になるから、もう見るのも慣れちゃったなぁ。
「瑞貴、お前は脱が――」
「それ以上先を言ったら、今すぐ竜巻乱舞で一番下に突き落とすよ」
「すみませんでした!」
私が最後まで言わせないようにすると、場所が悪かったからかトリコは土下座をして謝った。隣見てみなさい、テリーが呆れて半目になってるぞ。
BBコーン自体も熱さに慣れたのか時間が少し掛かっている。トリコは体中から滝のような汗を出し、テリーも息が上がっていた。
「忍耐だテリー…根性出せよ……。うまいモンを手に入れるのはそう簡単じゃねぇ……」
「BBコーン――ポップコーンに調理すれば、捕獲レベル30は超えるかもね……。骨が折れる食材だよ……」
そして日が高くなってきたときに、やっと最後の段に着いた。
「やっとここまで来たか……フゥ…フゥ……」
〈ワフ…ワフ……〉
「一番下の一番熱い岩石……温度は1200度。ここまで充分熱を入れてきたね」
二人共メチャクチャ熱いのにダラケることなく構えている。トリコとテリーのためにも、絶対に成功しなくちゃ!
「さあ弾けて……BBコーン!」
パチパチ……!
「「〈!?〉」」
今、間違いなくBBコーンが動いた! トリコもテリーもそれを感じて体を動かした。
「来るか!?」
「お願い!」
BBコーンは動くのをやめると、何かが中から飛び出そうとするように膨らんでいく。その様子に一気にトリコと私の緊張が走る。
「来い……」
「来い……」
パ――ンッ!!
「「キタ――ッ!!」」
〈ワウッ!!〉
爆発のように盛大に破裂したBBコーンは大量のポップコーンとなり、上空に飛んだあと一気に降り注いできた。爆発のショックで立ち上がった私たちは大喜びだ。
「できたぞ! ポップコーンの雨だ!」
「よ、よかった~~……」
私はヘナヘナと腰を落とした。だって初めて調理する食材だったから緊張はハンパなかったもん。
「瑞貴、やったな!」
「エヘヘッ。でもトリコたちがずっとそばにいてくれたからがんばれたんだよ。テリーも嫌な顔一つせずよく辛抱したね」
〈ワウッ!〉
「苦労したあとに食うメシは格別だぞ~! よーし……さっそく食べようぜー!」
この場所で食べるわけにはいかないので、私たちは一番上の段に上った。大量に落ちてくるから下はもうポップコーンの海になっているのがよく見える。
降り注ぐポップコーンの中から私たちはそれぞれ一つずつ取る。
「にしても、スゲーデカさ! ポップコーンってより綿飴だな!」
「しかもこの量、百人前どころじゃないよ。さすが巨大BBコーン!」
「ん~……香ばしい……揚げたてのコロッケみてぇだ!」