テリーの為に! 灼熱で弾けろ、BBコーン!
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「僕はいいです」
「えー!? なんでー!?」
「ポップコーンは見たいですけど……――僕にはやることがありますから!」
てっきり付いて来ると思ったのに小松さんは拒否し、ティナさんもカメラを構えて準備万端だったのに意外だったのか驚いた。
でも小松さんは『やること』のためにわざわざこんな危険区に来たんだ。それを尊重しなくちゃね。
「フッ、わかった!」
「なら、できたポップコーンをお土産に持ってくね!」
「ありがとうございます!」
「私も、ぜひ撮らせてね!」
「うん! ――あれ?」
小松さんに続いてティナさんとも約束すると、奥でぶすくれているサニーを見つけた。
「あれ? なんでサニーがこんな所に?」
「遅っ!? 気づくの遅くね!?」
「あっ、いたのかサニー」
「お前(マ)もか、トリコ!」
だってこっち来なかったし、話に参加してなかったんじゃんか。てっきり気配でも隠していたのかと思ったよ。
「ったく。……瑞貴を助けて俺(レ)に惚れてもらう作戦台無しじゃんか」
「ん? なんか言った?」
「なんでもね!」
――……瑞貴とトリコと別れた小松たちは行きに来たIGOのヘリが破壊されてしまったため、サニーのヘリでホテルグルメに向かうことになった。
「BBコーンのポップコーンなんて、滅多にないチャンスだったのに」
「やるべきことか……――フフッ」
自分の好奇心より当初の目的を達成させることを優先した小松に、ティナはそっと微笑んだ。
「よーし! 俺もその美(ツク)しい実のソースでバブリートロ食いてーし、華麗なフライトで速攻帰るぞ! フハハハッ!」
「「「わああぁぁあああ!!」」」
一気に加速して縦横無尽に回転したり逆さまのまま進んだりなど、メチャクチャな運転に小松たちは悲鳴を上げてクルッポーは体を膨らませて衝撃に耐えていた。
「ていうかサニーさんは食べられませんよー!」
「別にいいだろ。てか、サミットより俺優先じゃね? フハハハハッ」
「勘弁してくださいよー!」
☆☆☆☆☆
「ん?」
空の彼方から何か聞こえて思わず足を止めて振り向くと、トリコもテリーも止まって私を見る。
「どうした?」
〈クゥン?〉
「今、小松さんたちの悲鳴が聞こえたような……」
「サニーのヘリの運転は乱暴だからな、その被害に遭ってんだろ。本人は『華麗』とか言ってるが」
「えー」
絶対にサニーが運転する乗り物には乗らないでおこう。何が起きるかわかんないしね。
「まあ墜落するようなことはないだろ。俺たちも早く行こうぜ」
「はーい」
確かにサニーなら結果的に小松さんたちを無事に送ってくれるよね。私たちも私たちの目的を達成させなくちゃ。
――空がオレンジ色になった頃には目的地のウール火山に到着した。
「よーし! 調理場へ到着だぜ!」
「へ~、ここがウール火山かぁ」
ジュウゥゥウウウ~~……!
「アチャチャチャ! アチー!」
〈ウォンウォン! ウォーン!〉
「あっ」
ここに来る以上に熱い地面に足を踏み入れたから、トリコもテリーも慌てふためくと高い地表に飛んで行った。しかし息ピッタリだなぁ、慌てるのも飛ぶのも一緒とは。
「フゥ~…危うく俺らが調理されちまうとこだったぜ……」
「トリコ、テリー、大丈夫~?」
「てか、なんでお前は平気なんだよ!」
〈ウォン!〉
「お二人共、私の能力をお忘れ……? それにツッコミまで息ピッタリなんだけど……」
環境適応能力があるから私は二人と違って全然平気。もちろん服も特別仕様だから溶けることも焦げることもない。
でもポップコーン作りのためにこのままここにいても仕方ないから、私も二人と同じ地表に向かって飛んで着地した。
「とは言っても暑さは感じるから、能力がなかったらぶっ倒れてたかもね」
「ウール火山は『マグマスポット』と呼ばれ、その地下を流れるマグマの熱は1400度をくだらない……。上に行くに連れて岩石の温度は低くなるが、こんだけ熱けりゃスンゲーうまいポップコーンができるかもな!」
「ホント!? あの巨大粒のもできる!?」
「ああ! よーし、BBコーンを調理すっぞ!」
「〈オー/ワウッ!〉」
「ってことで、あとは頼んだぞ瑞貴!」
「結局私がやるんかい!?」
てっきり自分で作ると思ったばかりだから、押し付けられて思わずズッコケてしまったじゃんか!
「適材適所ってやつだ。大丈夫、俺もテリーもそばで見てるからよ」
「あんた、まさかこのために私を連れて行こうとしたの……?」
だけどこのBBコーンを手に入れるため、私はほとんど何もやってないからなぁ。テリーはゾンビウッドと戦ったし、トリコは巨大BBコーンの粒を飛ばしたしね。
「えー!? なんでー!?」
「ポップコーンは見たいですけど……――僕にはやることがありますから!」
てっきり付いて来ると思ったのに小松さんは拒否し、ティナさんもカメラを構えて準備万端だったのに意外だったのか驚いた。
でも小松さんは『やること』のためにわざわざこんな危険区に来たんだ。それを尊重しなくちゃね。
「フッ、わかった!」
「なら、できたポップコーンをお土産に持ってくね!」
「ありがとうございます!」
「私も、ぜひ撮らせてね!」
「うん! ――あれ?」
小松さんに続いてティナさんとも約束すると、奥でぶすくれているサニーを見つけた。
「あれ? なんでサニーがこんな所に?」
「遅っ!? 気づくの遅くね!?」
「あっ、いたのかサニー」
「お前(マ)もか、トリコ!」
だってこっち来なかったし、話に参加してなかったんじゃんか。てっきり気配でも隠していたのかと思ったよ。
「ったく。……瑞貴を助けて俺(レ)に惚れてもらう作戦台無しじゃんか」
「ん? なんか言った?」
「なんでもね!」
――……瑞貴とトリコと別れた小松たちは行きに来たIGOのヘリが破壊されてしまったため、サニーのヘリでホテルグルメに向かうことになった。
「BBコーンのポップコーンなんて、滅多にないチャンスだったのに」
「やるべきことか……――フフッ」
自分の好奇心より当初の目的を達成させることを優先した小松に、ティナはそっと微笑んだ。
「よーし! 俺もその美(ツク)しい実のソースでバブリートロ食いてーし、華麗なフライトで速攻帰るぞ! フハハハッ!」
「「「わああぁぁあああ!!」」」
一気に加速して縦横無尽に回転したり逆さまのまま進んだりなど、メチャクチャな運転に小松たちは悲鳴を上げてクルッポーは体を膨らませて衝撃に耐えていた。
「ていうかサニーさんは食べられませんよー!」
「別にいいだろ。てか、サミットより俺優先じゃね? フハハハハッ」
「勘弁してくださいよー!」
☆☆☆☆☆
「ん?」
空の彼方から何か聞こえて思わず足を止めて振り向くと、トリコもテリーも止まって私を見る。
「どうした?」
〈クゥン?〉
「今、小松さんたちの悲鳴が聞こえたような……」
「サニーのヘリの運転は乱暴だからな、その被害に遭ってんだろ。本人は『華麗』とか言ってるが」
「えー」
絶対にサニーが運転する乗り物には乗らないでおこう。何が起きるかわかんないしね。
「まあ墜落するようなことはないだろ。俺たちも早く行こうぜ」
「はーい」
確かにサニーなら結果的に小松さんたちを無事に送ってくれるよね。私たちも私たちの目的を達成させなくちゃ。
――空がオレンジ色になった頃には目的地のウール火山に到着した。
「よーし! 調理場へ到着だぜ!」
「へ~、ここがウール火山かぁ」
ジュウゥゥウウウ~~……!
「アチャチャチャ! アチー!」
〈ウォンウォン! ウォーン!〉
「あっ」
ここに来る以上に熱い地面に足を踏み入れたから、トリコもテリーも慌てふためくと高い地表に飛んで行った。しかし息ピッタリだなぁ、慌てるのも飛ぶのも一緒とは。
「フゥ~…危うく俺らが調理されちまうとこだったぜ……」
「トリコ、テリー、大丈夫~?」
「てか、なんでお前は平気なんだよ!」
〈ウォン!〉
「お二人共、私の能力をお忘れ……? それにツッコミまで息ピッタリなんだけど……」
環境適応能力があるから私は二人と違って全然平気。もちろん服も特別仕様だから溶けることも焦げることもない。
でもポップコーン作りのためにこのままここにいても仕方ないから、私も二人と同じ地表に向かって飛んで着地した。
「とは言っても暑さは感じるから、能力がなかったらぶっ倒れてたかもね」
「ウール火山は『マグマスポット』と呼ばれ、その地下を流れるマグマの熱は1400度をくだらない……。上に行くに連れて岩石の温度は低くなるが、こんだけ熱けりゃスンゲーうまいポップコーンができるかもな!」
「ホント!? あの巨大粒のもできる!?」
「ああ! よーし、BBコーンを調理すっぞ!」
「〈オー/ワウッ!〉」
「ってことで、あとは頼んだぞ瑞貴!」
「結局私がやるんかい!?」
てっきり自分で作ると思ったばかりだから、押し付けられて思わずズッコケてしまったじゃんか!
「適材適所ってやつだ。大丈夫、俺もテリーもそばで見てるからよ」
「あんた、まさかこのために私を連れて行こうとしたの……?」
だけどこのBBコーンを手に入れるため、私はほとんど何もやってないからなぁ。テリーはゾンビウッドと戦ったし、トリコは巨大BBコーンの粒を飛ばしたしね。