テリーの為に! 灼熱で弾けろ、BBコーン!
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「よっしゃ! もう一丁!」
「OK!」
一枚剥いでもう一枚も同じように剥いでいくと、中にはヒゲが大量に隠れていた。
「おおっ! スゲーヒゲの量!」
「てか、皮を剥いでも肝心の粒が見えないんだけど!?」
「でもトウモロコシの香ばしくて甘い香りがしてきたぜ!」
確かによく嗅いでみればいい匂いがしてきた~。あ~早く食べたい!
「よし! 掘り進むぞ、瑞貴、テリー!」
「もちろん! 絶対に粒の姿を現そう!」
〈ワウッ!〉
私は薙刀で、トリコはナイフで、テリーは噛み千切って次々とヒゲを切っていく。すると中から太陽に照らされて黄金のように輝く粒が姿を現した。
「キター! BBコーン!!」
「スッゴい! スゴ過ぎるよ!」
粒の大きさが人間の顔くらいあるトウモロコシなんて初めて見た! グルメ界の食材ってのも伊達じゃないよ!
「スゲー……! なんてサイズだ……!」
「トリコ、さっそく採ろう!」
「ああ! よーし……!」
さっそくトリコが一つの粒の周りに手を入れ、勢いよく引き抜こうとするんだけど……。
「ぬうぅぅううう~~……! ダメだ、動かねぇ……」
「かと言ってむやみに薙刀を入れたり、トリコのナイフやフォークで粒を傷つけるわけにはいかないよね~……」
〈クゥ~ン……〉
悩む私たちのうしろでテリーが悲しそうな声を上げた。テリーだって普通のよりこの巨大なBBコーンを食べたいもんね。
「そんなに悲しそうな顔しないで、テリー」
「大丈夫だって。今回はお前がくれたチャンスだからな、BBコーンは必ず俺が取り出してやる!」
「どうするの?」
「考えがあるんだ。お前はテリーとここから降りて少し離れていろ」
私たちに指示したトリコはBBコーンの裏側に皮を使って飛んで行った。私とテリーは顔を見合わせると首を傾げ、トリコの指示通りに巨大BBコーンから少し離れる。
「裏側から衝撃を与え粒を弾き出す! ちゃんと離れたかー?」
「うん。大丈夫だよー!」
これからやるトリコの行動がわかったのでその次の行動も読み、私は目を閉じて両手を合わせる。
「BBコーン……」
「メールそして森を育む全ての命に感謝を込めて――」
「「いただきます!!」」
トリコと一緒にそう言うと、私はこれから来るモノに備えて薙刀を構えた。
「うおおぉぉおおお――……5連釘パンチ!!」
トリコの釘パンチの衝撃で私から見えるBBコーンは全体を反らし、粒が次々大量に弾き飛んできた。
「竜巻乱舞!!」
竜巻乱舞を使って粒を一つにまとめてゆっくりと降ろした。その山盛りのコーンに感動しているとテリーもそばに寄って嬉しそうな顔をして遠吠えを上げる。
〈アオォ――ンッ!!〉
「よぉし! やったな、テリー! 瑞貴!」
「うん! BBコーンゲットだよ!」
「それにしてもスゴいモンだな、BBコーンは。粒のさらに奥にも粒が詰まっているとは! ホントにヒゲの数だけ粒が入ってんだな!」
トリコが弾き出したBBコーンの粒の隙間から何重にも重なった粒が見えた。こんなに粒があると中の茎はどうなってるんだろ?
〈ワウッ! ワウッ!〉
すると横でテリーが尻尾を振りながら円を描くように走り回っている。自分に合うであろう食材を発見できて嬉しいし、早く食べたいんだね。
「フフッ。トリコー! テリーが早くこれをポップコーンにして食べたいってー!」
〈ワウッ!〉
「わかった! ただしそのサイズのBBコーンを弾けさせるには、相当な熱を与えなきゃいけねぇ」
「あっ、そっか。うーん……今の私の力じゃ理想の火力にいかないかも……」
「大丈夫だ。場所は限られてくるが、ジャングルを出て南西にあるウール火山が近いな。さっそく行くか!」
「うん!」
〈アオォ――ンッ!!〉
「よーし! ……ん?」
「トリコ? どうし――……えっ!」
「こ、これは……!」
目の前の巨大BBコーンに気を取られて気づかなかったけど、これと同じサイズのBBコーンの茎が綺麗に切られていた。
普通のBBコーンだってトリコのナイフが一回で切れなかったから、そんじょそこらの猛獣じゃないのは確かだ。とすれば今までに会ったことがない捕獲レベルが高い猛獣……もしくは人間の仕業?
「トリコ……」
「気になるが、今はBBコーンが先決だ」
持ってきた大きな風呂敷に巨大BBコーンの粒を入れ、私のリュックに通常のBBコーンを入れた。
――次に目指すウール火山に向かうため地上に降りて戻ろうとするが、行けども行けども森から出られない。
「おかしいな~。なあ瑞貴、テリー、こんな所まで森が続いてたっけ?」
「朝早くから来たとはいえ、そろそろ森の外の光が見えてもおかしくないんだけど……――って、トリコ! 下!」
「ん?」
私が指差した場所から生えた芽が、一気に成長して木になっていく。
「木々が成長してる!? この森はスゴいスピードで規模を広げているんだ!」
「参ったな……これじゃ戻り方わかんねぇぞ」
〈スンスン……〉
「あ?」
「テリー?」
テリーが嗅ぐように鼻を動かしながら進んで行く。成長速度が速い森の中ではぐれたらいけないのに!
「OK!」
一枚剥いでもう一枚も同じように剥いでいくと、中にはヒゲが大量に隠れていた。
「おおっ! スゲーヒゲの量!」
「てか、皮を剥いでも肝心の粒が見えないんだけど!?」
「でもトウモロコシの香ばしくて甘い香りがしてきたぜ!」
確かによく嗅いでみればいい匂いがしてきた~。あ~早く食べたい!
「よし! 掘り進むぞ、瑞貴、テリー!」
「もちろん! 絶対に粒の姿を現そう!」
〈ワウッ!〉
私は薙刀で、トリコはナイフで、テリーは噛み千切って次々とヒゲを切っていく。すると中から太陽に照らされて黄金のように輝く粒が姿を現した。
「キター! BBコーン!!」
「スッゴい! スゴ過ぎるよ!」
粒の大きさが人間の顔くらいあるトウモロコシなんて初めて見た! グルメ界の食材ってのも伊達じゃないよ!
「スゲー……! なんてサイズだ……!」
「トリコ、さっそく採ろう!」
「ああ! よーし……!」
さっそくトリコが一つの粒の周りに手を入れ、勢いよく引き抜こうとするんだけど……。
「ぬうぅぅううう~~……! ダメだ、動かねぇ……」
「かと言ってむやみに薙刀を入れたり、トリコのナイフやフォークで粒を傷つけるわけにはいかないよね~……」
〈クゥ~ン……〉
悩む私たちのうしろでテリーが悲しそうな声を上げた。テリーだって普通のよりこの巨大なBBコーンを食べたいもんね。
「そんなに悲しそうな顔しないで、テリー」
「大丈夫だって。今回はお前がくれたチャンスだからな、BBコーンは必ず俺が取り出してやる!」
「どうするの?」
「考えがあるんだ。お前はテリーとここから降りて少し離れていろ」
私たちに指示したトリコはBBコーンの裏側に皮を使って飛んで行った。私とテリーは顔を見合わせると首を傾げ、トリコの指示通りに巨大BBコーンから少し離れる。
「裏側から衝撃を与え粒を弾き出す! ちゃんと離れたかー?」
「うん。大丈夫だよー!」
これからやるトリコの行動がわかったのでその次の行動も読み、私は目を閉じて両手を合わせる。
「BBコーン……」
「メールそして森を育む全ての命に感謝を込めて――」
「「いただきます!!」」
トリコと一緒にそう言うと、私はこれから来るモノに備えて薙刀を構えた。
「うおおぉぉおおお――……5連釘パンチ!!」
トリコの釘パンチの衝撃で私から見えるBBコーンは全体を反らし、粒が次々大量に弾き飛んできた。
「竜巻乱舞!!」
竜巻乱舞を使って粒を一つにまとめてゆっくりと降ろした。その山盛りのコーンに感動しているとテリーもそばに寄って嬉しそうな顔をして遠吠えを上げる。
〈アオォ――ンッ!!〉
「よぉし! やったな、テリー! 瑞貴!」
「うん! BBコーンゲットだよ!」
「それにしてもスゴいモンだな、BBコーンは。粒のさらに奥にも粒が詰まっているとは! ホントにヒゲの数だけ粒が入ってんだな!」
トリコが弾き出したBBコーンの粒の隙間から何重にも重なった粒が見えた。こんなに粒があると中の茎はどうなってるんだろ?
〈ワウッ! ワウッ!〉
すると横でテリーが尻尾を振りながら円を描くように走り回っている。自分に合うであろう食材を発見できて嬉しいし、早く食べたいんだね。
「フフッ。トリコー! テリーが早くこれをポップコーンにして食べたいってー!」
〈ワウッ!〉
「わかった! ただしそのサイズのBBコーンを弾けさせるには、相当な熱を与えなきゃいけねぇ」
「あっ、そっか。うーん……今の私の力じゃ理想の火力にいかないかも……」
「大丈夫だ。場所は限られてくるが、ジャングルを出て南西にあるウール火山が近いな。さっそく行くか!」
「うん!」
〈アオォ――ンッ!!〉
「よーし! ……ん?」
「トリコ? どうし――……えっ!」
「こ、これは……!」
目の前の巨大BBコーンに気を取られて気づかなかったけど、これと同じサイズのBBコーンの茎が綺麗に切られていた。
普通のBBコーンだってトリコのナイフが一回で切れなかったから、そんじょそこらの猛獣じゃないのは確かだ。とすれば今までに会ったことがない捕獲レベルが高い猛獣……もしくは人間の仕業?
「トリコ……」
「気になるが、今はBBコーンが先決だ」
持ってきた大きな風呂敷に巨大BBコーンの粒を入れ、私のリュックに通常のBBコーンを入れた。
――次に目指すウール火山に向かうため地上に降りて戻ろうとするが、行けども行けども森から出られない。
「おかしいな~。なあ瑞貴、テリー、こんな所まで森が続いてたっけ?」
「朝早くから来たとはいえ、そろそろ森の外の光が見えてもおかしくないんだけど……――って、トリコ! 下!」
「ん?」
私が指差した場所から生えた芽が、一気に成長して木になっていく。
「木々が成長してる!? この森はスゴいスピードで規模を広げているんだ!」
「参ったな……これじゃ戻り方わかんねぇぞ」
〈スンスン……〉
「あ?」
「テリー?」
テリーが嗅ぐように鼻を動かしながら進んで行く。成長速度が速い森の中ではぐれたらいけないのに!