闘いの才能! 見せろ、テリー! 王者の素質!
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「オブサウルスの今のオーナーがテリーってことは、少なくともあいつは俺以上の力を見せつけたということ。テリーの潜在能力をオブサウルスが感じ取ったんだろう」
「戦闘能力は充分……あとは力を思う存分解放するだけだよ、テリー!」
私のようにコントロールする修業は必要なく、テリーは制御するのも解放するのも生まれながらできるはず!
ゾンビウッドが再び幹を襲いかかると、テリーは猛スピードでよけて縦横無尽にゾンビウッド全体を駆けて行く。
「速ぇ! テリーの武器はこのスピードか!」
「それに……ただ走り回ってるだけじゃないみたいね」
ゾンビウッドは目で追いつけていないけど、何かを仕掛けようとしているのを私たちは感じた。
「気をつけろ、テリー!」
〈ウオオォォオオオ――……!!〉
「えっ!?」
テリーが古代の王者と呼ばれる気迫が見えた……まるでグルメコロシアムで見た母ウルフのような力が……!
そしてテリーは次々と火花が出るくらいゾンビウッドの幹をかじっていく。まるで一直線の光が通ると同時に幹が切れたようにも見えるスピードだ。
「垣間見せたな、ほんの一瞬……才能の片鱗を!」
「侮っていたのは、むしろ私のほうかもね……」
本気を出せばテリーはこんなにできるんだからね。
しかしゾンビウッドは噛み千切った場所から次々と幹を再生させた。そして何本ものの幹で行く手を遮りテリーを捕まえた。
「マズい!」
「テリー!」
最初と違って力強い幹にたくさん絡みつかれたのだ。トリコも私も今のテリーが脱出するのは不可能だと悟る。
〈ハァ…ハァ……〉
「……充分だ。よくやった」
「……あとはもう大丈夫」
息が上がっているテリーに対しトリコと私は頷いてそう言うと、テリーは目を細めゾンビウッドに食べられた。
〈ブグアァァアアア!!〉
「勝利の雄叫びか」
「確かに勝負はついたね」
〈…………?〉
「「お前の負けでな/ね!」」
そう言うと同時にゾンビウッドの口から煙が出ると体全体にも同じことが起こった。そして炎が上がり口を大きく開くとテリーを吐き出した。力尽きて落ちていくテリーをトリコが両手でキャッチする。
「大丈夫か、テリー? いい戦いだったぜ……お前の勝ちだ」
「お疲れ様」
私は労うようにテリーの頭を撫でるとテリーは目を細めてくれた。私たちが上を見上げると戦う前はなんともなかったサカバルーンの実がいくつも切れてお酒が垂れ流れていた。
テリーが高速で飛び回っていたのは、周りのサカバルーンの実に傷を付けアルコールを浴びせるため。そしてそこに渾身の力で牙を向け、噛み合わせたときの火花で火を点けたのだ。
「そろそろいいね。水流弾!!」
ウージャングル全体に広がる前に私は薙刀を向け、水の弾を次々発射させて鎮火させた。もうゾンビウッドはただの燃えカスになっている。
するとテリーが落ちている燃えカスの一部をくわえた。ゾンビウッドは植物でテリーの口に合うモノではないのに……?
「そうか……」
「えっ? どういうこと?」
「前にチーズラビットをテリーが捕獲さたんだ。しかしそれは自分が食すためじゃなく俺のためだった。だから俺はこう言ったんだ――『こいつの命に対するお前の礼儀でもある』ってな」
テリーは口に合わないモノとはいえ、自分が仕留めたゾンビウッドに対する礼儀をしているんだ。トリコと私は顔を見合わせて笑うとくわえた燃えカスを食べたテリーのそばに寄ってしゃがみこむ。
「いいよ、テリー。こいつは食わなくても。そもそもこいつは死んでねぇ」
「燃えた灰をバクテリアが分解し、その栄養を吸ってすぐゾンビのように再生するんだ」
植物の特性でもあるしウージャングルの植物は全て生長速度が速いからね。まあ、次はテリーに襲って来ないだろうけど。……それよりも重大な手掛かりがある。
「ねぇ、トリコ。気にならない? こいつの長い根の行き先」
「ああ。これほど大量の食糧を吸収するこいつの根の末端に、いったあ何が実っているのか……」
私たちは生い茂る木々の隙間に見える空に向かって見上げた。そこに確かに存在するであろう……私たちが求めるコーンの王様が!
「戦闘能力は充分……あとは力を思う存分解放するだけだよ、テリー!」
私のようにコントロールする修業は必要なく、テリーは制御するのも解放するのも生まれながらできるはず!
ゾンビウッドが再び幹を襲いかかると、テリーは猛スピードでよけて縦横無尽にゾンビウッド全体を駆けて行く。
「速ぇ! テリーの武器はこのスピードか!」
「それに……ただ走り回ってるだけじゃないみたいね」
ゾンビウッドは目で追いつけていないけど、何かを仕掛けようとしているのを私たちは感じた。
「気をつけろ、テリー!」
〈ウオオォォオオオ――……!!〉
「えっ!?」
テリーが古代の王者と呼ばれる気迫が見えた……まるでグルメコロシアムで見た母ウルフのような力が……!
そしてテリーは次々と火花が出るくらいゾンビウッドの幹をかじっていく。まるで一直線の光が通ると同時に幹が切れたようにも見えるスピードだ。
「垣間見せたな、ほんの一瞬……才能の片鱗を!」
「侮っていたのは、むしろ私のほうかもね……」
本気を出せばテリーはこんなにできるんだからね。
しかしゾンビウッドは噛み千切った場所から次々と幹を再生させた。そして何本ものの幹で行く手を遮りテリーを捕まえた。
「マズい!」
「テリー!」
最初と違って力強い幹にたくさん絡みつかれたのだ。トリコも私も今のテリーが脱出するのは不可能だと悟る。
〈ハァ…ハァ……〉
「……充分だ。よくやった」
「……あとはもう大丈夫」
息が上がっているテリーに対しトリコと私は頷いてそう言うと、テリーは目を細めゾンビウッドに食べられた。
〈ブグアァァアアア!!〉
「勝利の雄叫びか」
「確かに勝負はついたね」
〈…………?〉
「「お前の負けでな/ね!」」
そう言うと同時にゾンビウッドの口から煙が出ると体全体にも同じことが起こった。そして炎が上がり口を大きく開くとテリーを吐き出した。力尽きて落ちていくテリーをトリコが両手でキャッチする。
「大丈夫か、テリー? いい戦いだったぜ……お前の勝ちだ」
「お疲れ様」
私は労うようにテリーの頭を撫でるとテリーは目を細めてくれた。私たちが上を見上げると戦う前はなんともなかったサカバルーンの実がいくつも切れてお酒が垂れ流れていた。
テリーが高速で飛び回っていたのは、周りのサカバルーンの実に傷を付けアルコールを浴びせるため。そしてそこに渾身の力で牙を向け、噛み合わせたときの火花で火を点けたのだ。
「そろそろいいね。水流弾!!」
ウージャングル全体に広がる前に私は薙刀を向け、水の弾を次々発射させて鎮火させた。もうゾンビウッドはただの燃えカスになっている。
するとテリーが落ちている燃えカスの一部をくわえた。ゾンビウッドは植物でテリーの口に合うモノではないのに……?
「そうか……」
「えっ? どういうこと?」
「前にチーズラビットをテリーが捕獲さたんだ。しかしそれは自分が食すためじゃなく俺のためだった。だから俺はこう言ったんだ――『こいつの命に対するお前の礼儀でもある』ってな」
テリーは口に合わないモノとはいえ、自分が仕留めたゾンビウッドに対する礼儀をしているんだ。トリコと私は顔を見合わせて笑うとくわえた燃えカスを食べたテリーのそばに寄ってしゃがみこむ。
「いいよ、テリー。こいつは食わなくても。そもそもこいつは死んでねぇ」
「燃えた灰をバクテリアが分解し、その栄養を吸ってすぐゾンビのように再生するんだ」
植物の特性でもあるしウージャングルの植物は全て生長速度が速いからね。まあ、次はテリーに襲って来ないだろうけど。……それよりも重大な手掛かりがある。
「ねぇ、トリコ。気にならない? こいつの長い根の行き先」
「ああ。これほど大量の食糧を吸収するこいつの根の末端に、いったあ何が実っているのか……」
私たちは生い茂る木々の隙間に見える空に向かって見上げた。そこに確かに存在するであろう……私たちが求めるコーンの王様が!