闘いの才能! 見せろ、テリー! 王者の素質!
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しかし命を落としてしまえば元も子もないし、ヨハネスの言うように二人の帰りを待つしかないのかと小松とティナは顔を見合わせていたが、ティナが何かを発見する。
「あっ。わぁ、綺麗な花! ピースフルフラワーだわ! この花があれば危険から身を守りながら中を歩ける!」
「ホントですか!? じゃあちょっと……」
ティナの言葉に小松は両手を合わせて礼をするとピースフルフラワーを一輪摘んだ。
「小松くん。やはりここでトリコさんと瑞貴さんの帰りを待つほうが得策では……」
「でも、バブリートロの賞味期限はあと三日……。帰りのフライトに二日掛かるからここに滞在できるのは一日だけ――」
ガサッ、ガサガサ――……!
「「「ん?」」」
ウージャングルの中から音が聞こえると、茂みが不自然に動いているのを発見した。
「何かいる……!」
入口とはいえ危険区域なのは変わりないので小松たちは警戒すると、茂みの隙間から両目が見えた。もしかしたら猛獣かもしれないと悲鳴を上げる。
「「「ぎゃ――っ!!」」」
「「「うわ――っ!!」」」
「「あぁ……?」」
茂みから出てきたのは猛獣じゃなくて三人の人間だ。しかもよく見覚えがあるのでティナも小松も呆気にとられた。
「ゾ、ゾンビさん?」
「ゾンビじゃねぇ! ゾンゲ様だ!」
「ああっ! ゾ、ゾンゲ様! 頭に!」
「えっ? ん……なんだ?」
いつものように名前を間違える小松にゾンゲが訂正すると、白川がゾンゲの頭を指差す。
「だあっ! キモッ! なんだこら、ネバネバしてる!」
青い実がドロのように溶け出して顔を覆い尽くそうとしたので、ゾンゲは慌ててそれを取る。
「なんだこいつ! ジャングルへ帰れ! てぇい!」
ゾンゲが投げた実は一本の木の幹に当たり、完全に張り付くと苔になって木と一体化した。
「フゥ~……。木やら草やらよってたかってゾンゲ様の追っかけかっつーの」
「ただ襲われまくってただけだと思いますけど……」
「ん?」
坂巻がボソリと呟いてツッコミを入れるが、ゾンゲはそれを完全に聞き取れなかった。
「よく生きて出てこられましたね……まさか本当にゾンビ?」
「〈うんうん/クポクポ〉」
「ゾンビじゃねぇ、ゾンゲ様だってば! コラァ!」
洞窟の砂浜のときのようにウージャングルからも無事生還したゾンゲに小松は思わず疑うと、ティナもクルッポーも同意するように頷いた。
「ってか、こん中には本当にゾンビみてぇな食獣植物がいたぞ」
「「?」」
☆☆☆☆☆
ウージャングルに入ってしばらく進んで行くけど、周りには食獣植物だらけだ。
「あーもー不気味過ぎ……。人間界では普段猛獣にしか警戒してないから、植物に警戒するなんて初めてだよ」
「まさにヘルプラント――植物地獄だ。植物が支配する森ってのも凄まじいモンだな。猛獣すらも食ってしまう食獣植物……グルメ界から種や胞子を風に乗せて、人間界まで飛んできたか」
「っ!?」
ベチャ。
「ん?」
嫌な予感がした私が思わず立ち止まると、トリコの肩と私とテリーの間に何かが落ちてきた。その方向を上から見上げると捕獲レベル6の二鉤鳥がいる。
「鳥……?」
トリコと見る限りフンを落としたのだと理解したが、襲ってくる様子はない……ということは!
〈ワウッ! ワウッ!〉
「これは!」
「どうした、テリー? 瑞貴?」
「トリコ! 肩!」
「あっ。わぁ、綺麗な花! ピースフルフラワーだわ! この花があれば危険から身を守りながら中を歩ける!」
「ホントですか!? じゃあちょっと……」
ティナの言葉に小松は両手を合わせて礼をするとピースフルフラワーを一輪摘んだ。
「小松くん。やはりここでトリコさんと瑞貴さんの帰りを待つほうが得策では……」
「でも、バブリートロの賞味期限はあと三日……。帰りのフライトに二日掛かるからここに滞在できるのは一日だけ――」
ガサッ、ガサガサ――……!
「「「ん?」」」
ウージャングルの中から音が聞こえると、茂みが不自然に動いているのを発見した。
「何かいる……!」
入口とはいえ危険区域なのは変わりないので小松たちは警戒すると、茂みの隙間から両目が見えた。もしかしたら猛獣かもしれないと悲鳴を上げる。
「「「ぎゃ――っ!!」」」
「「「うわ――っ!!」」」
「「あぁ……?」」
茂みから出てきたのは猛獣じゃなくて三人の人間だ。しかもよく見覚えがあるのでティナも小松も呆気にとられた。
「ゾ、ゾンビさん?」
「ゾンビじゃねぇ! ゾンゲ様だ!」
「ああっ! ゾ、ゾンゲ様! 頭に!」
「えっ? ん……なんだ?」
いつものように名前を間違える小松にゾンゲが訂正すると、白川がゾンゲの頭を指差す。
「だあっ! キモッ! なんだこら、ネバネバしてる!」
青い実がドロのように溶け出して顔を覆い尽くそうとしたので、ゾンゲは慌ててそれを取る。
「なんだこいつ! ジャングルへ帰れ! てぇい!」
ゾンゲが投げた実は一本の木の幹に当たり、完全に張り付くと苔になって木と一体化した。
「フゥ~……。木やら草やらよってたかってゾンゲ様の追っかけかっつーの」
「ただ襲われまくってただけだと思いますけど……」
「ん?」
坂巻がボソリと呟いてツッコミを入れるが、ゾンゲはそれを完全に聞き取れなかった。
「よく生きて出てこられましたね……まさか本当にゾンビ?」
「〈うんうん/クポクポ〉」
「ゾンビじゃねぇ、ゾンゲ様だってば! コラァ!」
洞窟の砂浜のときのようにウージャングルからも無事生還したゾンゲに小松は思わず疑うと、ティナもクルッポーも同意するように頷いた。
「ってか、こん中には本当にゾンビみてぇな食獣植物がいたぞ」
「「?」」
☆☆☆☆☆
ウージャングルに入ってしばらく進んで行くけど、周りには食獣植物だらけだ。
「あーもー不気味過ぎ……。人間界では普段猛獣にしか警戒してないから、植物に警戒するなんて初めてだよ」
「まさにヘルプラント――植物地獄だ。植物が支配する森ってのも凄まじいモンだな。猛獣すらも食ってしまう食獣植物……グルメ界から種や胞子を風に乗せて、人間界まで飛んできたか」
「っ!?」
ベチャ。
「ん?」
嫌な予感がした私が思わず立ち止まると、トリコの肩と私とテリーの間に何かが落ちてきた。その方向を上から見上げると捕獲レベル6の二鉤鳥がいる。
「鳥……?」
トリコと見る限りフンを落としたのだと理解したが、襲ってくる様子はない……ということは!
〈ワウッ! ワウッ!〉
「これは!」
「どうした、テリー? 瑞貴?」
「トリコ! 肩!」