DNAに刻まれた味! トリコ、##NAME1##、BBコーンを探せ!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いくら異世界人として受け入れてもらったとはいえ、原作に関わるかどうかは話が別。嫌な予感しかせず、私は鰐鮫を二人のそばに置いた。
「俺はフライアダックとホワイトアップルを卸しに来たのと、ちょっとトムに用があってな。それよりそれ、鰐鮫じゃねぇか!」
「捕獲レベルは27だってのに瑞貴ちゃんはスゲーな」
いつの間にか鰐鮫の周りには業者の人が集まっている。次々とトムさんに売ってほしいと声が上がったので、なんか嬉しくなるな。
「そうだ、瑞貴。お前――」
「じゃ、トムさん。私はこれで。換金はいつものようにお願いしまーす!」
「オイコラ!」
トリコが私に話しかけようとしたので私は即座に逃げる。この嫌な予感はハントのお誘いだろうし、また連れ出されたら面倒だし逃げるに限る!
「逃げちゃったな、瑞貴ちゃん。お前が何度も無理矢理連れて行くから先手を打ったんだろう」
「チェッ。テリーが食欲不振だってのに――」
「ぬわにぃ!? テリーが食欲不振!?」
「「おわっ!」」
勢いよく戻って来たため二人を驚かせてしまった。だってテリーが食欲不振なんて黙ってられない! トリコの相棒だけど私の可愛い天使なんだもん!
「それホント!? よし、テリーのためのハントなら惜しまない! 場所どこ!? すぐ行こう!」
「待て待て待て! それを今からトムに聞いてんだ。で、どうだ? いい食材見つかりそうか?」
「ここじゃなんだ、今晩話そう。瑞貴ちゃんもトリコと行くつもりならここに来てくれ」
トムさんはダンボール箱を床に置いて店の名刺を渡してくれた。
――夜になって私はトムさんからもらった名刺に書いてある『秋のライオン』という名前のバーに来た。中に入るとトムさんもトリコもすでにお酒を飲んでいる。時間通りに来たと思ったのに遅刻したのかな?
「ごめんなさい、遅くなっちゃって」
「いや、俺とトリコは話の前に一杯やりたかったから先に来てたんだ。瑞貴ちゃんは時間通りだよ」
「お前も何か飲むか?」
「お酒は苦手だけど、せっかくだから軽めのカクテルを」
「かしこまりました」
私もカウンター席に座るとうしろから見て私、トリコ、トムさんの順に並んだ。そして私の分が来たのを確認したトリコはトムさんに本題を訊く。
「何かわかったことはあったか?」
「ああ、バトルウルフってのはもともとグルメ界に生息してたらしいじゃねぇか。テリーが食欲不振なのも、単純にこの辺りの食い物が合わない可能性がある」
「なるほど。テリーはバトルウルフのクローン……グルメ界の好みの食材の記憶がDNAに刻まれている可能性はあるな」
……瑞貴たちが暮らす人間界――それ以外の大陸は全てグルメ界と呼ばれている。未開の土地・『未知の食材の宝庫』と言われている。
「危険過ぎて並の人間は足を踏み入れることもできねぇ」
「直々に行くしかねぇか、グルメ界。テリーのためだ」
「――やめといたほうがいいよ」
「何?」
今まで話に参加せず少しずつカクテルを飲んでいた私の声にトリコは反応した。もちろんトムさんも顔を向ける。
「あそこは簡単に生き残れる場所じゃない……たとえトリコでもね」
「瑞貴ちゃん、行ったことがあるのか?」
「ええ、トムさんと出会う前に」
「おい。それって俺の実力不足だってのか」
「その通り。今のトリコじゃあね」
あそこはただ力が強いだけじゃ意味がないしね。私も環境適応能力と解放した四神の力がなかったら生き残れない……早く力を完全に使いこなさなくちゃ。
「俺はフライアダックとホワイトアップルを卸しに来たのと、ちょっとトムに用があってな。それよりそれ、鰐鮫じゃねぇか!」
「捕獲レベルは27だってのに瑞貴ちゃんはスゲーな」
いつの間にか鰐鮫の周りには業者の人が集まっている。次々とトムさんに売ってほしいと声が上がったので、なんか嬉しくなるな。
「そうだ、瑞貴。お前――」
「じゃ、トムさん。私はこれで。換金はいつものようにお願いしまーす!」
「オイコラ!」
トリコが私に話しかけようとしたので私は即座に逃げる。この嫌な予感はハントのお誘いだろうし、また連れ出されたら面倒だし逃げるに限る!
「逃げちゃったな、瑞貴ちゃん。お前が何度も無理矢理連れて行くから先手を打ったんだろう」
「チェッ。テリーが食欲不振だってのに――」
「ぬわにぃ!? テリーが食欲不振!?」
「「おわっ!」」
勢いよく戻って来たため二人を驚かせてしまった。だってテリーが食欲不振なんて黙ってられない! トリコの相棒だけど私の可愛い天使なんだもん!
「それホント!? よし、テリーのためのハントなら惜しまない! 場所どこ!? すぐ行こう!」
「待て待て待て! それを今からトムに聞いてんだ。で、どうだ? いい食材見つかりそうか?」
「ここじゃなんだ、今晩話そう。瑞貴ちゃんもトリコと行くつもりならここに来てくれ」
トムさんはダンボール箱を床に置いて店の名刺を渡してくれた。
――夜になって私はトムさんからもらった名刺に書いてある『秋のライオン』という名前のバーに来た。中に入るとトムさんもトリコもすでにお酒を飲んでいる。時間通りに来たと思ったのに遅刻したのかな?
「ごめんなさい、遅くなっちゃって」
「いや、俺とトリコは話の前に一杯やりたかったから先に来てたんだ。瑞貴ちゃんは時間通りだよ」
「お前も何か飲むか?」
「お酒は苦手だけど、せっかくだから軽めのカクテルを」
「かしこまりました」
私もカウンター席に座るとうしろから見て私、トリコ、トムさんの順に並んだ。そして私の分が来たのを確認したトリコはトムさんに本題を訊く。
「何かわかったことはあったか?」
「ああ、バトルウルフってのはもともとグルメ界に生息してたらしいじゃねぇか。テリーが食欲不振なのも、単純にこの辺りの食い物が合わない可能性がある」
「なるほど。テリーはバトルウルフのクローン……グルメ界の好みの食材の記憶がDNAに刻まれている可能性はあるな」
……瑞貴たちが暮らす人間界――それ以外の大陸は全てグルメ界と呼ばれている。未開の土地・『未知の食材の宝庫』と言われている。
「危険過ぎて並の人間は足を踏み入れることもできねぇ」
「直々に行くしかねぇか、グルメ界。テリーのためだ」
「――やめといたほうがいいよ」
「何?」
今まで話に参加せず少しずつカクテルを飲んでいた私の声にトリコは反応した。もちろんトムさんも顔を向ける。
「あそこは簡単に生き残れる場所じゃない……たとえトリコでもね」
「瑞貴ちゃん、行ったことがあるのか?」
「ええ、トムさんと出会う前に」
「おい。それって俺の実力不足だってのか」
「その通り。今のトリコじゃあね」
あそこはただ力が強いだけじゃ意味がないしね。私も環境適応能力と解放した四神の力がなかったら生き残れない……早く力を完全に使いこなさなくちゃ。