秘境の巨獣! トリコ、ガララワニを捕獲せよ!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「小松! 瑞貴! じゃんじゃん焼け!」
「「はい! トリコさん!」」
そして私たちはガララワニの肉をどんどん焼いて食べていく。特にトリコの食べっぷりがハンパない。
「最高だな、小松! 瑞貴! もう加速がついて止まらねえ!」
「はい! うま過ぎますー!」
「本当においしいですー!」
「もっとじゃんじゃん焼けー!」
「はい! トリコさん! 任せてくださいー!」
「香草がない! 採りに行かなくちゃ!」
宴会とも言える食事は夜明けまで続いた。そうなれば当然……。
「ごちそうさまでした」
「って、あれぇ――っ!? 全部食べちゃダメですよ! トリコさ――ん!!」
「やっぱり……」
ガララワニは骨だけとなり、トリコはバルーンぐらいに腹を膨らませて満足そうにしている。
「食い物は残さず食べる、それが俺のルールだ! ああ~もう腹いっぱい~!」
「これは全部食べちゃダメですってー!」
「ここに来たのって、小松さんの依頼のためでしたよね?」
「ああ~上になんて言えばいいんですか~……」
「伝えてやりゃいいだろ。――スンゲーおいしかったって!」
「勘弁してくださいよー!」
捕獲を依頼されたのに感想を言ってどうするのよ……。
「最高のコックになるどろこか、僕もうクビですよ~!」
「ホンットうまかった~! でも……フルコースを入れるにはもう一歩かな」
「「って、最後はダメ出しですか!」」
思わず小松さんと一緒になってツッコミを入れちゃったよ。あんだけ食ってそれかい! でも私も一緒になって騒いだからな……。
「小松さん、これどうぞ」
「え~……って、これは!」
さっきまで嘆いていた小松さんは私が差し出したモノを見て目を見開いた。それは食べる前にトリコからもらったガララワニの肉。丸太分はあったから切り分けてグルメケースに入れてたんだよね。
「これ全部で足りますか?」
「充分です! でも、いいんですか!?」
「私は誰かに依頼されたわけじゃないですし、それに私も食べてしまったからお詫びということで。受け取ってください」
「あ…ありがとうございます~~!」
ホッとしたのか大量の涙を流して、小松さんは受け取ってくれた。
「何っ!? まだ肉があったのか!?」
「「腹いっぱいじゃなかったんですか!?」」
まだ食べようとしたトリコに私たちは懸命に肉を死守した。
☆☆☆☆☆
トムさんに迎えに来てもらって私たちは元の港に戻った。最後までトリコはガララワニの肉を狙っていたので、来る度に守護壁を張り巡らせて阻止したんだよね。
「本当にありがとうございます! これでパーティーのメインが出せます!」
「こちらこそ、ごちそうさまです」
「食いたかったなぁ~」
うしろでまだ言う奴の言葉は放っておこう。
「それじゃあ私はこれで。小松さん、これ約束したソースのレシピです」
「ありがとうございます! 今度、レストランに食べに来てください! 今日のお礼にごちそうします!」
「ありがたいですが、私は五ツ星ホテルに入れるほどのドレスがないので」
船で書いたレシピを小松さんに渡し、トリコと小松さんに深々と礼をする。
「お二人共、本当にありがとうございました! 楽しかったです!」
「「っ!」」
顔を上げてニコッと笑ったら、トリコも小松さんも顔が赤くなった。何故?
「それじゃあ、私はこれで!」
「ありがとうございましたー!」
「じゃあなー!」
最後に別れの挨拶をして私はその場を去って行った。
会うことはあっても、ハントに付いて行くことはないだろう。今回が始まりなら、次のハントの目当てや彼らがどこに行くかは大体覚えている。そうなったら、その場所に行かないほうがいいね。……私は原作を壊したくないから。
――美食屋四天王・トリコと、料理人・小松との出会いが、これから瑞貴に新たな日々をもたらすことは誰も知らない。それは本人たちでさえも。
「「はい! トリコさん!」」
そして私たちはガララワニの肉をどんどん焼いて食べていく。特にトリコの食べっぷりがハンパない。
「最高だな、小松! 瑞貴! もう加速がついて止まらねえ!」
「はい! うま過ぎますー!」
「本当においしいですー!」
「もっとじゃんじゃん焼けー!」
「はい! トリコさん! 任せてくださいー!」
「香草がない! 採りに行かなくちゃ!」
宴会とも言える食事は夜明けまで続いた。そうなれば当然……。
「ごちそうさまでした」
「って、あれぇ――っ!? 全部食べちゃダメですよ! トリコさ――ん!!」
「やっぱり……」
ガララワニは骨だけとなり、トリコはバルーンぐらいに腹を膨らませて満足そうにしている。
「食い物は残さず食べる、それが俺のルールだ! ああ~もう腹いっぱい~!」
「これは全部食べちゃダメですってー!」
「ここに来たのって、小松さんの依頼のためでしたよね?」
「ああ~上になんて言えばいいんですか~……」
「伝えてやりゃいいだろ。――スンゲーおいしかったって!」
「勘弁してくださいよー!」
捕獲を依頼されたのに感想を言ってどうするのよ……。
「最高のコックになるどろこか、僕もうクビですよ~!」
「ホンットうまかった~! でも……フルコースを入れるにはもう一歩かな」
「「って、最後はダメ出しですか!」」
思わず小松さんと一緒になってツッコミを入れちゃったよ。あんだけ食ってそれかい! でも私も一緒になって騒いだからな……。
「小松さん、これどうぞ」
「え~……って、これは!」
さっきまで嘆いていた小松さんは私が差し出したモノを見て目を見開いた。それは食べる前にトリコからもらったガララワニの肉。丸太分はあったから切り分けてグルメケースに入れてたんだよね。
「これ全部で足りますか?」
「充分です! でも、いいんですか!?」
「私は誰かに依頼されたわけじゃないですし、それに私も食べてしまったからお詫びということで。受け取ってください」
「あ…ありがとうございます~~!」
ホッとしたのか大量の涙を流して、小松さんは受け取ってくれた。
「何っ!? まだ肉があったのか!?」
「「腹いっぱいじゃなかったんですか!?」」
まだ食べようとしたトリコに私たちは懸命に肉を死守した。
☆☆☆☆☆
トムさんに迎えに来てもらって私たちは元の港に戻った。最後までトリコはガララワニの肉を狙っていたので、来る度に守護壁を張り巡らせて阻止したんだよね。
「本当にありがとうございます! これでパーティーのメインが出せます!」
「こちらこそ、ごちそうさまです」
「食いたかったなぁ~」
うしろでまだ言う奴の言葉は放っておこう。
「それじゃあ私はこれで。小松さん、これ約束したソースのレシピです」
「ありがとうございます! 今度、レストランに食べに来てください! 今日のお礼にごちそうします!」
「ありがたいですが、私は五ツ星ホテルに入れるほどのドレスがないので」
船で書いたレシピを小松さんに渡し、トリコと小松さんに深々と礼をする。
「お二人共、本当にありがとうございました! 楽しかったです!」
「「っ!」」
顔を上げてニコッと笑ったら、トリコも小松さんも顔が赤くなった。何故?
「それじゃあ、私はこれで!」
「ありがとうございましたー!」
「じゃあなー!」
最後に別れの挨拶をして私はその場を去って行った。
会うことはあっても、ハントに付いて行くことはないだろう。今回が始まりなら、次のハントの目当てや彼らがどこに行くかは大体覚えている。そうなったら、その場所に行かないほうがいいね。……私は原作を壊したくないから。
――美食屋四天王・トリコと、料理人・小松との出会いが、これから瑞貴に新たな日々をもたらすことは誰も知らない。それは本人たちでさえも。