##NAME1##の最期!? 覚醒せよ、超(スーパー)トリコ!
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私が目を覚ますと不思議な空間にいた。私の周りには四神がいる。
『その状態で我らを出さずに抑えるとは、さすが我らの認めた姫だ』
玄武……。ねぇ、みんなは逃げてくれた?
『いや、誰一人逃げていない。むしろあのロボと戦おうとしている』
白虎……。じゃあ早く現実に戻らなくちゃ! 私が戦わないと!
『ムリです。あなたは私の適合食材である「愛情」を口にしたとはいえ、ダメージが大きい。せいぜい私たちを抑える程度』
朱雀……。適合食材って、私何も食べずに眠ったはずなのに? それに愛情って?
『確かに我らはお前以外などどうでもいい。しかし、お前は信じてやれ。仲間をな』
青龍……。私の仲間を信じるって……?
『『『『自らで確かめるがいい。我らの姫・舞獣姫よ』』』』
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四神の声と共に現実へ意識を取り戻すと、GTロボが私を俵担ぎにしていた。だけど体は動けず目も開けにくい。もう私の中の四神が表に出ようとしないけど、ダメージが大きくて戦えないのは本当みたい。
だけど四神の力なのか、周りの光景が頭の中に映像のように流れてくる……。GTロボが歩き出すと小松さんとリンちゃんがその腕をつかんだ。
《ン?》
「包丁も…瑞貴さんも……渡さない!」
「絶対に渡さないし!」
《ハァ?》
「その包丁は僕の命と同じだ! 瑞貴さんは僕らの大切な人だ!」
「何もかも奪って、大切な友達まで渡さないし!」
「「返してもらいます/もらうし!!」」
《邪魔ヲスルト死ヌゾ?》
「死ぬのなんか、怖くない! 僕らだって、覚悟をしてここへ来たんだ!!」
「小松の包丁も、瑞貴も返すし!!」
私のこともこんなに思ってくれるなんて、とても嬉しい……!
GTロボから操縦者のグルメ細胞のサイクロプスが現れた。その圧倒的なオーラは普通なら誰もが怯えるモノで私が掛けた守護結界も打ち砕くほどに。しかし小松さんもリンちゃんも怯まず腕をつかむ力も緩めなかった。
《ホウ……オ前ラノ覚悟ハ本物ノヨウダナ》
「――そうだ。お前にはないモノだ」
《ン!?》
「「っ!」」
壁に空いた穴の中から聞こえた声に全員反応した。
「覚悟がないのは、やはりお前だけだったな。GTロボ!」
《トリコ……!》
「トリコさ――んっ!!」
「トリコ!!」
精一杯ながらもうっすらと目を開けると、肉の壁をつかんで穴から姿を現したのは――全ての傷が治って輝きを放つトリコだった。