美食神の超食宝(スペシャルメニュー)
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タッタッタッタッ――!
……トリコと瑞貴をそれぞれ降ろしたテリーとフィルはエンドロスに向かって駆け、そして体を伝って飛び乗った。反対側にはあやめを乗せたポッチーもエンドロスの体を駆け上がり、三体は同時にエンドロスの眉間に噛みついた。
「デスイェンノッキング!!」
〈グゴオッ!!〉
「ああああっ!」
三体の中心にあやめはノッキングの拳をくらわす。その衝撃にエンドロスは一時苦しそうに動いたが、左手で眉間にいるあやめとテリーとフィルとポッチーを薙ぎ払った。
「くうっ……!」
その衝撃によるものか、エネルギーをかなり使う技を使ったせいか、あやめは老婆に戻ってしまった。
……その戦いをGTロボの核(コアアンテナ)が空に浮かんで伺っているが、エンドロスの相手をしているためトリコや瑞貴たちは気づかなかった。
「だいたい、世界を終わらせる奴にこれだけで挑むなんてありえなくね?」
「確かに、勝算がない戦い。死相は相変わらず消えないしね」
「お前俺たちには遠慮なく言うよなぁ!」
「まあまあ」
「いや、このケンカ勝ち目はあるぞ」
「「あ/えっ?」」
サニーの疑問に尤もだと言うココさんに食いかかるトリコを私が制していたら、ゼブラが勝算があるようなことを言って来たので振り向く。
「奴の体液の流れはムラがある。一定じゃねぇ!」
「その体液が生まれている場所があるってわけか」
「なら、そこを攻めれば!」
「ってことなら一気に決めるぜ! うおおぉぉおおお!!」
「はあぁぁあああ!!」
「はあぁぁあああ!!」
「うおおぉぉおおお!!」
「はあぁぁあああ!!」
トリコ、ココさん、サニー、ゼブラ、そして私はグルメ細胞のオーラを高めてオーラを模りグルメ細胞の悪魔を出現させた。もちろん私は全ての四神。
グルメ細胞の悪魔たちは具現化し、周りに爆風を与えながらもエンドロスを抑え込んだ。
「いいか、狙いは眉間より右に30センチってところだ! 俺の攻撃に適応させろよ! メテオノイズ!!」
「ポイズンミサイル!!」
「轟雷乱舞!!」
「フライングフォーク!!」
「30倍スーパーフライ返し!!」
ゼブラの技を起点に全ての技が一つとなって巨大なフォークとなり、グルメ細胞の悪魔に抑え込まれているエンドロスに狙いを定める。
「うおおぉぉおおお!! この世の全ての食材に、感謝を込めて!!」
「「「「「いただきます!!」」」」」
〈グゴオォォオオオ!!〉
トリコが左腕に力を集約すると前へと振り出し、私たちの力の集大成のフォークは見事狙いの位置に刺さり、エンドロスは地に崩れた。
「やったか!?」
「いや、まだだ!」
「嘘っ!?」
〈グゴオッ……!〉
「もう勘弁してくんね?」
かなりエネルギーを使ったから私たちは肩で息をするほど消耗している。あとひと息で倒せるのなら、もう一度攻撃を――!
「――もうよい」
どこからか声が響き渡ったと思ったら、巨大なニトロが四方を囲んでいるエンドロスが封じられていた祭壇にギリムがいた。
「ギリム!?」
「弱らせてくれて感謝する」
「なんだって!?」
「そういえばあれほど復活させたかった割には、エンドロスにも私たちにも何も……――まさか!」
「フンッ!」
「「「「「!?」」」」」
私が推測を立てて声を上げると、それが正解だというようにギリムはニヤリと笑いエンドロスに振り向いた。
「ふんっ!」
ゴオオォォオオオ――!!
「はああぐっ!」
「「なっ!?」」
私とトリコが声を上げたのはムリもない。ギリムは自ら放った気圧でエンドロスを捕らえたあと噛みつき、そのまま吸い込むように食って体の筋肉が鎧を試算させるほど膨らんだ。
「そんな……!」
「初めから、これが狙いで私たちにエンドロスを攻撃させた……!」
あのグリンパーチですら即撤退したほどエンドロスの力は計りしれない。ギリムも一人では倒しにくかったから、私たちが弱らせるまで傍観していたのか……まるでハイエナ!
「うおおぉぉおおお!!」
エンドロスを食べ終わったあともギリムのオーラは留まることなく、どんどん力を上げていく!
☆☆☆☆☆
……ギリムがエンドロスを食った影響のオーラは、最初に破ったオリハル貝の天井を通じて島の外にいるアルファロたちにも見えていた。
「あれは……!」
「アルファロ様~! ここは、撤退したほうが身のためかと! ギリムがエンドロスを!」
「あの大魔獣を!?」
「なんでそれ早く言わないんだよ!」
「いや~言おうとしたのにさ~……」
♪ポルルル、ポルルル♪
「ん?」
スタージュンとトミーロッドから怒られたグリンパーチは言い訳しようとすると、通信機から音が鳴ったので取り出して繋げる。相手はジョージョーだ。
《アルファロ様、GTロボの核(コア)情報によりますと、ギリムがエンドロスを食ったと》
「何っ!? ……ここはGTロボに任せて引き上げましょう。立て直しが必要ですね」
「大賛せ~い!」
アルファロたちを乗せたブレガドラゴンと、グリンパーチを乗せたジャックエレファントは、一龍たちを相手にする大量のGTロボを残しその場を飛び去った。
☆☆☆☆☆
かなりの範囲に広がったオーラはだいぶ沈静化したけど、背を向けているギリムの姿はさっきとまるで変わっていた。
「細胞が変化している!?」
「まるでエンドロスと一体化したみたい……!」
「エンドロス食って、グルメ細胞が活性化した!?」
あまりにも変わったギリムの姿にココさんや私は目を見開き、サニーはグルメ細胞による進化だと気づいた。
「そう……食を断ち自食作用(オートファジー)状態だったのだ」
「っ! 確かに、あの栄養価が高いコロナサンフラワーにも、目もくれなかった! こいつ……!」
トリコも自食作用(オートファジー)のあとうまいモノを食べたら劇的にレベルアップしていた。それと同じことをギリムはやっていたのね……!
「これでこの世の全ての食材は、私のモノ!!」
「ギリム……」
ポッチーの背に乗ったあやめさんが悲しそうに呟いているのが見えた。まるでこの場所だけが巨大な台風の目みたい……振り向いたギリムは先ほどとはもはや別人だ。
「この世の全ての食材の頂点・GODも私のモノ!!」
「GOD、だと!?」
かつて美食神・アカシアがグルメ戦争を止めるきっかけとなった、全ての食材の頂点と言われるGODは、トリコがメインと狙っている食材だ。トリコが反応しないわけがない。
「グルメ細胞が躍動……活性化していく……!」
ゴオオォォオオオ――!!
「熱い……体が燃えるように熱い!」
青い炎のようなオーラがギリムから放たれる。ただでさえ強かったのに、エンドロスを吸収したことで余計に強くなっちゃったよ!?
「全ての食材がてめぇのモンだぁ!? ふざけんなぁゴラァ!!」
ドッ!!
「ぐああっ!」
「ゼブラさん!」
ゼブラの拳をよけたギリムが、青い炎の拳をゼブラの背にくらわせた。その攻撃は受けた相手が炎を浴びた状態にもなっているので小松さんが声を上げる。
「「うおおぉぉおおお!!」」
ドッ!!
「ぐわああっ!」
「ぐおおおっ!」
「サニー! ココさん!」
同時に飛び出したサニーとココさんが攻撃を仕掛ける前に、あっという間に間合いを詰めたギリムが二人の背に拳をくらわせて地面に叩きつけた。