美食神の超食宝(スペシャルメニュー)
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ガサガサッ!
「ん?」
隣の木々から聞こえる音にあやめさんと一緒に顔を向けると、テリーに乗ったリンちゃんと鉄平とサニーがいた。
「トリコー! 瑞貴ー!」
「リンちゃん! 鉄平! テリー! それにサニーも!?」
「無事だったか!」
「やっぱりサニーも来たんだね」
「まあな」
「ねぇ、そちらのおばあちゃまは?」
「ンッフフ~」
「「「ええっ!?」」」
〈ワウッ!?〉
リンちゃんがあやめさんのことを尋ねると、あやめさんはお灸ノッキングの煙に包まれた次の瞬間あっという間に若返った。その姿に三人だけでなくテリーまでびっくりしちゃっている。
「何っ!? 今の!? ええっ!?」
「こちらはあやめさん、この旧第1ビオトープの所長だって。こっちはあやめさんのパートナー・ポッチーだよ」
「まあいろいろあってな。さっ、早いとこ行くぞ!」
「てか、ひと言で片付けるなよ!」
目を擦るサニーを始めみんなにあやめさんとポッチーの紹介をするのは私、トリコは事情説明……なってないね。
「でもココさんとサニーが呼ばれたってことは、もしかしてゼブラも?」
「あいつが俺の依頼を受けると思う?」
「……思わない」
鉄平はグルメ刑務所に送り込んだ張本人だし、そもそもIGOの依頼ですら受けることがあまりないゼブラが、鉄平の依頼を受けるとは思わなかった。
――先を急いでいるため道中で簡単に私が説明し、遺跡がよく見える崖まで辿り着くと全員パートナーアニマルから降りた。遺跡は冷凍庫で中は食材があるって聞いたけど、まだ完全解凍していないのに第六感がかなり警報を鳴らすくらい凄まじい気配を感じる。
「なんだありゃ!?」
「絶対にヤベェ!」
「っ、あやめさん! あそこ!」
トリコと鉄平が遺跡を見上げる中、私は崖の下の道で兜を外していたギリムを見つけたのであやめさんに声をかけた。
「ギリム!」
「…………」
絶対に声が聞こえているはずなのに、ギリムはあやめさんの声に振り向くことはない。ギリムは真っ直ぐ遺跡を目指しているので私とトリコは何かが出て来ようとしている遺跡を見上げる。
「トリコ、あそこから出て来るのって……」
「ああ。やっぱりあれが、アカシアの食材か!」
「ふっ!」
バシュンッ!
「クッ!」
ドオオンッ!
サニーが髪を広げてギリムを捕らえようとしたけど、ギリムの背中に当たっただけで分散した。
それだけじゃなくギリムは歩きながら背を向けたままこちらに拳を向けると、青い炎を撃ったので私たちはすぐにその場を退避する。すると一瞬でさっきまでいた崖は燃え尽きてしまった。
「あいつ、パネェな」
「一筋縄ではいかないようだね」
「それでも、今のあいつに食材を渡すわけにはいかない!」
「ココ! サニー! 瑞貴! アカシアのメニューを食う前に腹ごなしだ!」
「フッ」
「ああ!」
「了解!」
「いくぜ! うおおぉぉおおお!」
サニーは不敵に笑い、ココさんはマントを脱ぎ、私は拳を握り、トリコは両腕をクロスして構えると、一斉に崖の下に降りてギリムの元へ走り出す。
ボッ!
「「「「ふっ!」」」」
私たちが来たことでギリムは振り向いて炎を放つと、私たちは全員それをよけた。
「フライングフォーク!!」
キインッ!! ドオンッ!!
トリコのフライングフォークをギリムは腕を一つ振るうだけで炎の盾を一つ一つ最少ながら攻撃を防ぐよう正確に発動し、全てのフォークを全方位に四散していく。
「ポイズンマシンガン!!」
ドドドドドッ!! バンッ!!
爆風に紛れてココさんがポイズンマシンガンを発動すると、今度は地面から上へ大きめの盾を発動し、全て熱消毒した。
「うおおおおっ! 髪(ヘア)パンチ!!」
ドオオンッ!!
「なっ!?」
うしろを取ったサニーがグルメ細胞の悪魔を模すほどの髪(ヘア)パンチを放つが、ギリムはそれを片手で受け止めただけでなく押し返した。
「サニー! っ、激流乱舞!!」
ボオオオオッ!!
すかさず私が激流乱舞を放ったけど、ギリムは炎の竜巻を起こして蒸発させてしまった。
「うおおおっ!!」
「毒砲!!」
ボオオオッ!!
今度はトリコとココさんが両端からフライングフォークと毒砲を放つ。だが、ギリムは両隣に炎の壁を出して全ての攻撃を防いでしまった。
だけどそれは私たちも予想通りで、トリコとココさんは解除された炎の盾から、私は上から攻撃を仕掛ける。
「18連……」
「ポイズン……」
「疾風……」
「フレイムフィスト!!」
「ぐっ!」
「ぐわああっ!」
「わあああっ!」
ギリムの拳から巨大な炎が現れると同時に繰り出され、トリコとココさんと私は吹っ飛ばされてしまった。
「トリコさん! 瑞貴さん! ココさん! サニーさん!」
「下がってろ! 鉄錠の種、こいつで冷凍庫を封じる!」
〈ワウッ!〉
……あやめと共にポッチーに乗る小松が声を上げる。鉄平がポケットから種を取り出したのでテリーはスピードを上げて先に行き、ポッチーとリンを乗せたフィルもテリーに続き、ギリムを追い越した。
「バーナースピア。ふんっ!」
「っ、ぐあああっ!」
「鉄平! テリー! コールドスモーク!!」
シュ~……!
「大丈夫!?」
「ぐっ……ああ……」
うしろからマトモにギリムの攻撃を食らった鉄平とテリー。フィルから降りたリンがすぐに消化するが、ダメージはかなりのもののようだ。
「解凍の邪魔はさせぬ」
……そう言ったギリムは再び遺跡へと歩を進めるのだった。
「ぐっ……」
「あ~! あいつ、マジムカつく!」
「まさかここまでコケにされるなんて!」
「でも、手も足も出ない……それに」
「おいおい、まさか死相が見えるのか!?」
「ああ。それも今まで見たことがないような……――謎の死相が見える」
ココさんの占いは97パーセント当たる。でも、今まで見たことのない謎の死相って、いったいなんだろう?
ブウウウンッ……!
「「!」」
バリイインッ!!
オリハル貝のドームの以上に気づいて私とトリコは顔を上げると、側面のオリハル貝が破られて猛獣が飛び出て来た!
「なんだ、あいつ!?」
「巨大な……虫?」
「あれはジャックエレファント! ということは!」
「あいつは!」
サニーとココさんは初めて見るけど、私とトリコはジャックエレファントに会ったことがある。そしてそのパートナーとしている奴にも!
〈〈グルルルッ/クウウウッ……!〉〉
「わああっ!」
……鉄平と共に起き上がれるくらい回復したテリーもフィルと共に威嚇し、小松はジャックエレファント乗せに乗っている人物を見て震えた。
「美食會副料理長・グリンパーチ!」
「ヒッヒッヒッヒッ! 呼んだ~?」
「キモッ! 何あいつ、超キモッ! キモさMAX!」
「キモいけど強いんだよ! 気をつけて!」
「厄介だね……!」
「あいつとギリム、二人相手はかなりヤベェな!」
ギリムの援護に来たのか、アカシアのスペシャルメニューを狙いに来たのか……どちらにせよ厳しい状況になってしまった。