美食神の超食宝(スペシャルメニュー)
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「あんた何者だ? 何故廃棄されたビオトープに?」
「私は責任者だからな」
「ん?」
「私は、このビオトープの所長・あやめ」
「「「所長!?」」」
「そっちは相棒のポッチー。まあ、所長と言っても所員は私一人だが」
今まで名前を聞きそびれていたけど、あやめさんってこの旧第1ビオトープの所長だったの!?
トリコが鍋ごとおかゆをかき込んでいる間、フィルが捕獲してくれたビーフィッシュを小松さんが、私は自分で捕獲したフグ鯨を捌き、あやめさんは小松さんに頼まれて石焼き用に平たい岩を組み立てて集めた薪をまとめて火を起こした。
「いや~市場(シジョウ)にも滅多に出ないビーフィッシュがいるなんて感動です!」
「だね。このフグ鯨もずいぶんと身が引き締まっているよ」
「ホォ~、見事な包丁とその腕。なかなかの料理人と見えるな」
「いえ、僕なんかあやめさんの足元にも及びません」
「私もです。さっきのおかゆを食べてそう感じました」
充分熱くなった平らの岩に小松さんがビーフィッシュを、私は次々とフグ鯨を刺身にして皿に並べる。
「あのおかゆのおいしさは食材の力だけではない。絶妙な塩加減や火加減があってこそのおいしさ」
「あやめさんは、料理人ですよね? それもとんでもなく腕のいい」
「料理人……昔の話だ」
「「!」」
あやめさんがどこか寂しそうな顔をしてうつむいたのを見て、私と小松さんは目を見開いた。
「いい匂いだな~!」
「待ってくださいね。もうすぐできます」
「それまでにこのフグ鯨の刺身を食べてね。こっちは完成したよ」
「オウッ!」
あやめさんのおかゆのおかげで、トリコもだいぶ調子が戻ってきたみたい。私たちの料理でもっと回復できるといいな。
「あ奴とはどちらがコンビなのだ?」
「あっ、僕です」
「私はコンビではありませんが……」
「こいつは、俺たちの仲間でパートナーだ! なっ!」
「はい!」
「うん!」
「いいコンビ……――いや、いいチームだ」
ほわ~……ホント美人。立ち塞がったときも凛々しかったし、一挙一動が綺麗だし、私も数年経てばこんな風になれるかな?
あっ、そういえばなんであやめさんは私たちを助けてくれたんだろう? さっきまでは敵意剥き出しだったのに。
「あの……」
「ん?」
「どうして私たちを助けてくれたんですか?」
「それは、そなたらが花を守ってくれたからだ」
「この花、大切なモノなんですね」
あやめさんが顔を向けた先を私と小松さんも見ると、そこには小松さんのグルメケースに入ったコロナサンフラワーがあった。グルメケースの保存機能のおかげで切れても萎れることはない。
「私にも昔、コンビを組んでいた美食屋がいてな。奴と私の人生のフルコースメニュー……オードブルが、グルメ界で見つけたこの花だった。奴とのフルコースはこの一品のみだったが……このビオトープもコロナサンフラワーが咲いていてな。私はこの花の世話を買って出た」
「ホォ」
「肥料や水の量を変え、より大きな立派な花になったというのに……この花を見れば、あ奴も戻ってくれると思ったのに……」
「グルメ界に行くほどの実力者……」
「さっきの人がもしかして……」
「…………」
小松さんの問いにあやめさんは答えなかったけど、無言は肯定だろう。あやめさんとの想い出であり二人の人生のフルコースなのに、躊躇なく破壊するなんて許せない!
――!
「「ん?」」
洞窟の外の空気が変わったことに気づいた私とトリコは目を向けると、外の空には手羽鳥が、洞窟内にはかりねずみが群れで慌てて移動していた。まるで何かから逃げるように。
「マズいな、予想より早い!」
「いったいあの遺跡はなんなんだ?」
「ニトロが残した保冷設備だと言われている」
「冷凍庫ってわけか?」
「そんなところだ……。コロナサンフラワーが蓄えた太陽の光をエネルギーに変えて、地中を走る導線で送っていた。コロナサンフラワーがあの遺跡の保冷効果を維持していたのだ」
「つまりあの花が電源だったってわけか」
「保冷効果がなくなれば、中の食材は解凍され……――復活する」
「もしかして、それがアカシアの……――っ!」
〈シャアアアッ!!〉
〈クウウウッ!!〉
私たちが気づくと同時にポッチーとフィルが洞窟の外に向かって威嚇を始めた。それにこの気配は幾度となく感じたことのある!
「っ……!」
「小松さん、私たちから離れないで!」
「チタン合金の匂い……!」
「えっ!?」
ギュイ―ン!!
「みんな伏せて! 守護壁!!」
私が守護壁を張ってキャノン砲を防ぐ間、全員が手荷物を持って洞窟の外に向かった。ある程度距離が離れた所で私も守護壁を動かしキャノン砲の威力を洞窟の奥へと逸らして脱出する。
洞窟の外の景色を見ればあちこち爆発しているし、猛獣たちが慌ただしく移動している。さらには空からこっちに向かって攻撃しつつ四体のGTロボが降りて来た!
「うわー!」
「十中八九、美食會だね!」
「そういや、まだ礼を言ってなかったな。助けてもらった礼をよ! おかげでこの通り、完全回復だ!」
体に巻き付けていたドクターアロエの包帯を破ったトリコ。だけど体の傷はあやめさんのおかゆで塞がれ、私のフグ鯨の刺身は滋養強壮もあるから疲れも吹っ飛んだだろう。私もあやめさんの料理のおかげで復活!
☆☆☆☆☆
ゴゴゴゴゴ――……!!
……遺跡には再び赤く光る模様が施され、次々と解体するように動き出し、隙間からは黒いヘドロのようなモノが出てきた。少しずつだが解凍されていく遺跡にギリムは満足そうに眺めている。
「もうすぐだ……アカシアの食材……」
パシュンッ! パシュンッ! パシュンッ!
「ん?」
何かが素早く移動する音にギリムが振り向くと、最初の攻撃で遺跡が砂漠化した所からテリーと鉄平とリンが三体のGTロボに終われながらもこちらに向かってくるのが見えた。
「トリコや瑞貴たちを探さないといけないのに!」
「GTロボの狙いも、あの遺跡かもな」
シュンッ!
「「!」」
するとGTロボが大きくジャンプをし、全員の頭上を一気に飛び越えると前方に着地して立ち塞がった。
「先に俺らを消しておこうってわけね!」
「ブラインドスモーク!!」
リンが放ったスモークがGTロボたちの目暗ましとなり、その隙に鉄平とリンはGTロボを抜いた。
「お前らの相手をしている暇はないんだよ!」
☆☆☆☆☆
小松さんが服もしっかり取って来てくれたおかげで、私が攻撃を防いでいる間にトリコは上半身の服も着替えた。戦いの場を移動するために私たちは森へ降り立つ。
「メシの邪魔をしやがって!」
「ビオトープをこんなに荒らした罪は重いよ!」
トリコと私とフィルとポッチーとあやめさんは、それぞれGTロボを相手にする。ポッチーもそうだけど、あやめさんもGTロボ相手に全然負けていない!
「あっ……ああっ……!」
「っ、小松!」
「小松さん!」
しまった! 木のそばに隠れていた小松さんの前にいるGTロボは爪を鋭く伸ばし、口を開けてキャノン砲を発射しようとしている。
「ああっ……!」
「小松ー!」
「小松さーん!」
小松さんは恐怖のあまり足がすくんでいるのか動けない。私たちは急いで小松さんの元へ走り出すけど……マズい! この距離じゃ間に合わない!
コオオオオ――……!!
「あっ……!」
「――ポイズンライフル!!」
上空から発射された弾に反応されたGTロボが振り向くと、弾はエネルギーを溜めていたキャノン砲に命中した。
「私は責任者だからな」
「ん?」
「私は、このビオトープの所長・あやめ」
「「「所長!?」」」
「そっちは相棒のポッチー。まあ、所長と言っても所員は私一人だが」
今まで名前を聞きそびれていたけど、あやめさんってこの旧第1ビオトープの所長だったの!?
トリコが鍋ごとおかゆをかき込んでいる間、フィルが捕獲してくれたビーフィッシュを小松さんが、私は自分で捕獲したフグ鯨を捌き、あやめさんは小松さんに頼まれて石焼き用に平たい岩を組み立てて集めた薪をまとめて火を起こした。
「いや~市場(シジョウ)にも滅多に出ないビーフィッシュがいるなんて感動です!」
「だね。このフグ鯨もずいぶんと身が引き締まっているよ」
「ホォ~、見事な包丁とその腕。なかなかの料理人と見えるな」
「いえ、僕なんかあやめさんの足元にも及びません」
「私もです。さっきのおかゆを食べてそう感じました」
充分熱くなった平らの岩に小松さんがビーフィッシュを、私は次々とフグ鯨を刺身にして皿に並べる。
「あのおかゆのおいしさは食材の力だけではない。絶妙な塩加減や火加減があってこそのおいしさ」
「あやめさんは、料理人ですよね? それもとんでもなく腕のいい」
「料理人……昔の話だ」
「「!」」
あやめさんがどこか寂しそうな顔をしてうつむいたのを見て、私と小松さんは目を見開いた。
「いい匂いだな~!」
「待ってくださいね。もうすぐできます」
「それまでにこのフグ鯨の刺身を食べてね。こっちは完成したよ」
「オウッ!」
あやめさんのおかゆのおかげで、トリコもだいぶ調子が戻ってきたみたい。私たちの料理でもっと回復できるといいな。
「あ奴とはどちらがコンビなのだ?」
「あっ、僕です」
「私はコンビではありませんが……」
「こいつは、俺たちの仲間でパートナーだ! なっ!」
「はい!」
「うん!」
「いいコンビ……――いや、いいチームだ」
ほわ~……ホント美人。立ち塞がったときも凛々しかったし、一挙一動が綺麗だし、私も数年経てばこんな風になれるかな?
あっ、そういえばなんであやめさんは私たちを助けてくれたんだろう? さっきまでは敵意剥き出しだったのに。
「あの……」
「ん?」
「どうして私たちを助けてくれたんですか?」
「それは、そなたらが花を守ってくれたからだ」
「この花、大切なモノなんですね」
あやめさんが顔を向けた先を私と小松さんも見ると、そこには小松さんのグルメケースに入ったコロナサンフラワーがあった。グルメケースの保存機能のおかげで切れても萎れることはない。
「私にも昔、コンビを組んでいた美食屋がいてな。奴と私の人生のフルコースメニュー……オードブルが、グルメ界で見つけたこの花だった。奴とのフルコースはこの一品のみだったが……このビオトープもコロナサンフラワーが咲いていてな。私はこの花の世話を買って出た」
「ホォ」
「肥料や水の量を変え、より大きな立派な花になったというのに……この花を見れば、あ奴も戻ってくれると思ったのに……」
「グルメ界に行くほどの実力者……」
「さっきの人がもしかして……」
「…………」
小松さんの問いにあやめさんは答えなかったけど、無言は肯定だろう。あやめさんとの想い出であり二人の人生のフルコースなのに、躊躇なく破壊するなんて許せない!
――!
「「ん?」」
洞窟の外の空気が変わったことに気づいた私とトリコは目を向けると、外の空には手羽鳥が、洞窟内にはかりねずみが群れで慌てて移動していた。まるで何かから逃げるように。
「マズいな、予想より早い!」
「いったいあの遺跡はなんなんだ?」
「ニトロが残した保冷設備だと言われている」
「冷凍庫ってわけか?」
「そんなところだ……。コロナサンフラワーが蓄えた太陽の光をエネルギーに変えて、地中を走る導線で送っていた。コロナサンフラワーがあの遺跡の保冷効果を維持していたのだ」
「つまりあの花が電源だったってわけか」
「保冷効果がなくなれば、中の食材は解凍され……――復活する」
「もしかして、それがアカシアの……――っ!」
〈シャアアアッ!!〉
〈クウウウッ!!〉
私たちが気づくと同時にポッチーとフィルが洞窟の外に向かって威嚇を始めた。それにこの気配は幾度となく感じたことのある!
「っ……!」
「小松さん、私たちから離れないで!」
「チタン合金の匂い……!」
「えっ!?」
ギュイ―ン!!
「みんな伏せて! 守護壁!!」
私が守護壁を張ってキャノン砲を防ぐ間、全員が手荷物を持って洞窟の外に向かった。ある程度距離が離れた所で私も守護壁を動かしキャノン砲の威力を洞窟の奥へと逸らして脱出する。
洞窟の外の景色を見ればあちこち爆発しているし、猛獣たちが慌ただしく移動している。さらには空からこっちに向かって攻撃しつつ四体のGTロボが降りて来た!
「うわー!」
「十中八九、美食會だね!」
「そういや、まだ礼を言ってなかったな。助けてもらった礼をよ! おかげでこの通り、完全回復だ!」
体に巻き付けていたドクターアロエの包帯を破ったトリコ。だけど体の傷はあやめさんのおかゆで塞がれ、私のフグ鯨の刺身は滋養強壮もあるから疲れも吹っ飛んだだろう。私もあやめさんの料理のおかげで復活!
☆☆☆☆☆
ゴゴゴゴゴ――……!!
……遺跡には再び赤く光る模様が施され、次々と解体するように動き出し、隙間からは黒いヘドロのようなモノが出てきた。少しずつだが解凍されていく遺跡にギリムは満足そうに眺めている。
「もうすぐだ……アカシアの食材……」
パシュンッ! パシュンッ! パシュンッ!
「ん?」
何かが素早く移動する音にギリムが振り向くと、最初の攻撃で遺跡が砂漠化した所からテリーと鉄平とリンが三体のGTロボに終われながらもこちらに向かってくるのが見えた。
「トリコや瑞貴たちを探さないといけないのに!」
「GTロボの狙いも、あの遺跡かもな」
シュンッ!
「「!」」
するとGTロボが大きくジャンプをし、全員の頭上を一気に飛び越えると前方に着地して立ち塞がった。
「先に俺らを消しておこうってわけね!」
「ブラインドスモーク!!」
リンが放ったスモークがGTロボたちの目暗ましとなり、その隙に鉄平とリンはGTロボを抜いた。
「お前らの相手をしている暇はないんだよ!」
☆☆☆☆☆
小松さんが服もしっかり取って来てくれたおかげで、私が攻撃を防いでいる間にトリコは上半身の服も着替えた。戦いの場を移動するために私たちは森へ降り立つ。
「メシの邪魔をしやがって!」
「ビオトープをこんなに荒らした罪は重いよ!」
トリコと私とフィルとポッチーとあやめさんは、それぞれGTロボを相手にする。ポッチーもそうだけど、あやめさんもGTロボ相手に全然負けていない!
「あっ……ああっ……!」
「っ、小松!」
「小松さん!」
しまった! 木のそばに隠れていた小松さんの前にいるGTロボは爪を鋭く伸ばし、口を開けてキャノン砲を発射しようとしている。
「ああっ……!」
「小松ー!」
「小松さーん!」
小松さんは恐怖のあまり足がすくんでいるのか動けない。私たちは急いで小松さんの元へ走り出すけど……マズい! この距離じゃ間に合わない!
コオオオオ――……!!
「あっ……!」
「――ポイズンライフル!!」
上空から発射された弾に反応されたGTロボが振り向くと、弾はエネルギーを溜めていたキャノン砲に命中した。