美食神の超食宝(スペシャルメニュー)
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「俺だって遊びに来たかったさ! あっ、俺こう見えて遊園地好きだからね! 特に絶叫マシーンは大好きさ! このスリルたまらないよねー!」
「牛丼うまー!」
「って、聞けよ!」
「そしてまたスウィーツ!」
キャンディの観覧車に乗ったり、たこ焼きのジェットコースターに乗ったり、腹ごしらえに牛丼食べてグルト食べて……鉄平がしゃべっている間も私たちはスウィーツランドを楽しんでいる。でもトリコの食べる量は半端じゃないから「食べ尽くされる……」ってスマイルさんがまた項垂れていた。注意したからさすがにアトラクションが消失することはなくなったけどね。
――ゲームセンターでカードゲームもみんなで交代して対戦したり、ダブったカードを交換したり……あれ?
「スウィーツランド、満喫してるし……」
「やっぱ遊びに来たんじゃないの?」
「で、結局何をしに……?」
「ああ、実はな。――トリコに、仕事の依頼があって来たんだ」
「ん?」
リンちゃんと私と小松さんが声をかけて思い出したのか、鉄平はカードをしまうとトリコに話しかけた。『再生屋』の鉄平が『美食屋』のトリコに依頼なんて珍しい。
「アカシアのメニュー、食いに行かねぇ?」
「ア、アカシアだと!?」
「「「!?」」」
鉄平の口から出た『アカシア』という名に私たちは目を見開いた。大規模のグルメ戦争を終わらせグルメ時代の礎を築いた美食神・アカシア。そのメニューを食べに行くって……!?
☆☆☆☆☆
私たちはスマイルさんと別れてスウィーツランドを出て、外で待ってくれたフィルとテリーと合流し、『IGO AIRPOT』に向かった。
目的の飛行機に移動するため、動く廊下で向かう。この廊下は物凄く大きいからテリーもフィルもスッポリ入っちゃったよ。
「師匠からIGOが閉鎖したビオトープの調査を言いつけられてさ」
「そんなモン、聞いたことねぇが?」
「リンちゃん、知ってる?」
「ううん。ウチも初めて知ったし」
「IGOの上層部しか知らないから、ムリもない。『旧第1ビオトープ』……通称『アカシアのキッチン』と呼ばれている」
「アカシアのキッチン!?」
「そこには、美食神・アカシアが残したスペシャルメニューのレシピと、その食材が残されているって話だ。詳しいことは謎だけどね」
「アカシアのスペシャルメニュー!?」
「それってホントなの!?」
「ああ。食した者の心を満たすという、伝説のメニューだ」
鉄平の言うアカシアのスペシャルメニューにトリコはもちろん、小松さんも私もまた驚いたし興味津々だ。フルコースメニューとは違うのかな。
廊下の先で目的の乗り物があるガレージのシャッター開いたので、私たちはさっそく中に入ると……。
「トリコ! 瑞貴ちゃん!」
「トム!」
「トムさん!」
反対側のシャッターが開くと、そこにいたのは卸売商・トムさんだ。シャッターが開いたことで光が差し込むと、そこには巨大なシェルター付きのマッハヘリあった。
「食おうじゃねぇか、アカシアのスペシャルメニュー!」
「うん!」
さっそく乗り込んで座席に着き、トリコや私たちは心躍らせているとマッハヘリが離陸した。
☆☆☆☆☆
……グルメTV局では、ティナがニュース番組・『グルメNEWS』の仕事をしていた。
「――グルメ中央卸売市場からでした! では今日も、てんこ盛りおいしい午後をお過ごしください」
「はい! お疲れ様でーす!」
〈クーポー!〉
「さてと、張り切ってグルメな取材に行くわよ!」
〈クルッポー!〉
コツ、コツ、コツ――……。
「ん?」
昼のグルメニュースがひと段落したので、どこかへ取材に行こうとするティナとクルッポーに影が差し込んだ。顔を上げると部長がいたのでティナとクルッポーは慌てる。
「部長! ああああの、これからグルメなスクープを撮りに行こうかと……」
〈クポッ! クポッ!〉
「君にはぜひやってもらいたい仕事があるんだけど」
「え~……」
〈クポ?〉
ニヤリと笑う部長に、ティナは苦笑するが正直嫌な予感しかしなかった。
――その予想は大当たりということで、ティナは資料室の整理を命じられた。テレビ局の資料は膨大で本棚の高さも大きく脚立を使わないといけないくらいで、ティナは脚立に上がって上から資料を手に取って整理する。
「ったく! 部長の奴、私に撮影行かせないつもりね」
〈クーポ!〉
「あ~! こういう細かい作業苦手!」
ドンッ! ブワァ~……!
「ハックション!」
ズルッ。
「えっ!? わっ! きゃあぁぁあああ!!」
ドンッドンッドンッ――……!!
本を強く置いた衝撃で待ったホコリでクシャミをしたら、足を滑らせて咄嗟に本棚に手を取ったものの見た目に反して脆い作りなのか本棚ごとティナは床に倒れた。しかもその衝撃で周りの本棚も崩れていき、挙句の果てには転がった本棚が階段を伝って下の階まで行き、そこの本棚も全て崩すのだった。
幸いティナもクルッポーも大きな怪我はなく無事だったものの、この惨状に溜息を吐くしかなかった。
「あ~……」
〈クポ~……〉
「資料の整理が終わる頃にはおばあちゃんになっちゃうわ~……――ん? これって……」
ティナは目の前に落ちていた写真を手に取る。ずいぶん古い写真だが、映っている人物の二人のうち一人はティナもよく知っている美食人間国宝・節乃だった。
「節乃さん? あっ、この人……誰? 匂う……てんこ盛りスクープの匂い!」
〈クーポ!〉
節乃の隣にいる綺麗な老婆は誰か心当たりなかったが、仲良さそうに写真に写っているのだ。きっと只者ではないだろうとティナとクルッポーは感じ取るのだった。
☆☆☆☆☆
離陸してからずいぶん経ち、今マッハヘリは海の上を飛んでいる。少数しか乗れないから席は一人ずつになって運転席にトムさん、次にトリコと鉄平、うしろに小松さんとリンちゃん、最後尾に私が小松さんのうしろに座っている。
「いや~アカシアのスペシャルメニュー! ワクワクドキドキですね~!」
「いつになくテンション高いし!」
「そういうリンちゃんだって。――っ、トムさん! 前から何か来ますよ!」
「ん? こりゃヘリのチャーター代、割り増ししてもらわねぇとな」
小松さんとリンちゃんがウキウキしていると、私の第六感が何かに反応して声を上げると、トムさんも気づいて少し声音を低くした。見れば前方から黒い雲が訪れる。
「な、なんですか!? あれ!」
小松さんも窓から外を見て驚きの声を上げる。黒い雲の中には竜巻のがあるし、それに乗って鉄くずや何かの部品のようなモノが舞っている。
「グルメ七不思議の一つ『ハングリートライアングル』だ」
「グルメ七不思議って……あのグルメピラミッドと同じ?」
「ああ。三点で囲まれた海域に入った船や航空機は忽然と姿を消すという……まるで、海に飲み込まれちまうようにな」
「だからハングリー……腹ペコ……」
「ヒエ~!」
小松さんの問いにそう答えたトムさんに、リンちゃんはハングリートライアングルという名前に納得した。元の世界にもある『バミューダトライアングル』みたいなものだね……。
「ハングリートライアングルを越えた先に、アカシアのキッチンがある」
「引き返しましょう!」
「さっきの勢いはどうしたし!?」
ガチャッ!
「やっぱ行くんですかー!?」
「乗った時点であきらめようね、小松さん」
「嫌だー!」
真剣な顔で断言した小松さんにツッコミを入れるリンちゃんだけど、しっかりシートベルトを締めたトリコと鉄平。私も続いてシートベルトを締めながらそう言うと命の危機を感じて悲鳴を上げた。でもシートベルトもちゃんと閉じている。
「しっかりつかまってろよ!」
ビュンッ!!
「ヒャ~~ハヒ~~ッ!!」
トムさんが叫ぶと同時に一気にマッハヘリのスピードが上がり、小松さんの叫びと共にハングリートライアングルの竜巻の中へ突っ込んだ。
「牛丼うまー!」
「って、聞けよ!」
「そしてまたスウィーツ!」
キャンディの観覧車に乗ったり、たこ焼きのジェットコースターに乗ったり、腹ごしらえに牛丼食べてグルト食べて……鉄平がしゃべっている間も私たちはスウィーツランドを楽しんでいる。でもトリコの食べる量は半端じゃないから「食べ尽くされる……」ってスマイルさんがまた項垂れていた。注意したからさすがにアトラクションが消失することはなくなったけどね。
――ゲームセンターでカードゲームもみんなで交代して対戦したり、ダブったカードを交換したり……あれ?
「スウィーツランド、満喫してるし……」
「やっぱ遊びに来たんじゃないの?」
「で、結局何をしに……?」
「ああ、実はな。――トリコに、仕事の依頼があって来たんだ」
「ん?」
リンちゃんと私と小松さんが声をかけて思い出したのか、鉄平はカードをしまうとトリコに話しかけた。『再生屋』の鉄平が『美食屋』のトリコに依頼なんて珍しい。
「アカシアのメニュー、食いに行かねぇ?」
「ア、アカシアだと!?」
「「「!?」」」
鉄平の口から出た『アカシア』という名に私たちは目を見開いた。大規模のグルメ戦争を終わらせグルメ時代の礎を築いた美食神・アカシア。そのメニューを食べに行くって……!?
☆☆☆☆☆
私たちはスマイルさんと別れてスウィーツランドを出て、外で待ってくれたフィルとテリーと合流し、『IGO AIRPOT』に向かった。
目的の飛行機に移動するため、動く廊下で向かう。この廊下は物凄く大きいからテリーもフィルもスッポリ入っちゃったよ。
「師匠からIGOが閉鎖したビオトープの調査を言いつけられてさ」
「そんなモン、聞いたことねぇが?」
「リンちゃん、知ってる?」
「ううん。ウチも初めて知ったし」
「IGOの上層部しか知らないから、ムリもない。『旧第1ビオトープ』……通称『アカシアのキッチン』と呼ばれている」
「アカシアのキッチン!?」
「そこには、美食神・アカシアが残したスペシャルメニューのレシピと、その食材が残されているって話だ。詳しいことは謎だけどね」
「アカシアのスペシャルメニュー!?」
「それってホントなの!?」
「ああ。食した者の心を満たすという、伝説のメニューだ」
鉄平の言うアカシアのスペシャルメニューにトリコはもちろん、小松さんも私もまた驚いたし興味津々だ。フルコースメニューとは違うのかな。
廊下の先で目的の乗り物があるガレージのシャッター開いたので、私たちはさっそく中に入ると……。
「トリコ! 瑞貴ちゃん!」
「トム!」
「トムさん!」
反対側のシャッターが開くと、そこにいたのは卸売商・トムさんだ。シャッターが開いたことで光が差し込むと、そこには巨大なシェルター付きのマッハヘリあった。
「食おうじゃねぇか、アカシアのスペシャルメニュー!」
「うん!」
さっそく乗り込んで座席に着き、トリコや私たちは心躍らせているとマッハヘリが離陸した。
☆☆☆☆☆
……グルメTV局では、ティナがニュース番組・『グルメNEWS』の仕事をしていた。
「――グルメ中央卸売市場からでした! では今日も、てんこ盛りおいしい午後をお過ごしください」
「はい! お疲れ様でーす!」
〈クーポー!〉
「さてと、張り切ってグルメな取材に行くわよ!」
〈クルッポー!〉
コツ、コツ、コツ――……。
「ん?」
昼のグルメニュースがひと段落したので、どこかへ取材に行こうとするティナとクルッポーに影が差し込んだ。顔を上げると部長がいたのでティナとクルッポーは慌てる。
「部長! ああああの、これからグルメなスクープを撮りに行こうかと……」
〈クポッ! クポッ!〉
「君にはぜひやってもらいたい仕事があるんだけど」
「え~……」
〈クポ?〉
ニヤリと笑う部長に、ティナは苦笑するが正直嫌な予感しかしなかった。
――その予想は大当たりということで、ティナは資料室の整理を命じられた。テレビ局の資料は膨大で本棚の高さも大きく脚立を使わないといけないくらいで、ティナは脚立に上がって上から資料を手に取って整理する。
「ったく! 部長の奴、私に撮影行かせないつもりね」
〈クーポ!〉
「あ~! こういう細かい作業苦手!」
ドンッ! ブワァ~……!
「ハックション!」
ズルッ。
「えっ!? わっ! きゃあぁぁあああ!!」
ドンッドンッドンッ――……!!
本を強く置いた衝撃で待ったホコリでクシャミをしたら、足を滑らせて咄嗟に本棚に手を取ったものの見た目に反して脆い作りなのか本棚ごとティナは床に倒れた。しかもその衝撃で周りの本棚も崩れていき、挙句の果てには転がった本棚が階段を伝って下の階まで行き、そこの本棚も全て崩すのだった。
幸いティナもクルッポーも大きな怪我はなく無事だったものの、この惨状に溜息を吐くしかなかった。
「あ~……」
〈クポ~……〉
「資料の整理が終わる頃にはおばあちゃんになっちゃうわ~……――ん? これって……」
ティナは目の前に落ちていた写真を手に取る。ずいぶん古い写真だが、映っている人物の二人のうち一人はティナもよく知っている美食人間国宝・節乃だった。
「節乃さん? あっ、この人……誰? 匂う……てんこ盛りスクープの匂い!」
〈クーポ!〉
節乃の隣にいる綺麗な老婆は誰か心当たりなかったが、仲良さそうに写真に写っているのだ。きっと只者ではないだろうとティナとクルッポーは感じ取るのだった。
☆☆☆☆☆
離陸してからずいぶん経ち、今マッハヘリは海の上を飛んでいる。少数しか乗れないから席は一人ずつになって運転席にトムさん、次にトリコと鉄平、うしろに小松さんとリンちゃん、最後尾に私が小松さんのうしろに座っている。
「いや~アカシアのスペシャルメニュー! ワクワクドキドキですね~!」
「いつになくテンション高いし!」
「そういうリンちゃんだって。――っ、トムさん! 前から何か来ますよ!」
「ん? こりゃヘリのチャーター代、割り増ししてもらわねぇとな」
小松さんとリンちゃんがウキウキしていると、私の第六感が何かに反応して声を上げると、トムさんも気づいて少し声音を低くした。見れば前方から黒い雲が訪れる。
「な、なんですか!? あれ!」
小松さんも窓から外を見て驚きの声を上げる。黒い雲の中には竜巻のがあるし、それに乗って鉄くずや何かの部品のようなモノが舞っている。
「グルメ七不思議の一つ『ハングリートライアングル』だ」
「グルメ七不思議って……あのグルメピラミッドと同じ?」
「ああ。三点で囲まれた海域に入った船や航空機は忽然と姿を消すという……まるで、海に飲み込まれちまうようにな」
「だからハングリー……腹ペコ……」
「ヒエ~!」
小松さんの問いにそう答えたトムさんに、リンちゃんはハングリートライアングルという名前に納得した。元の世界にもある『バミューダトライアングル』みたいなものだね……。
「ハングリートライアングルを越えた先に、アカシアのキッチンがある」
「引き返しましょう!」
「さっきの勢いはどうしたし!?」
ガチャッ!
「やっぱ行くんですかー!?」
「乗った時点であきらめようね、小松さん」
「嫌だー!」
真剣な顔で断言した小松さんにツッコミを入れるリンちゃんだけど、しっかりシートベルトを締めたトリコと鉄平。私も続いてシートベルトを締めながらそう言うと命の危機を感じて悲鳴を上げた。でもシートベルトもちゃんと閉じている。
「しっかりつかまってろよ!」
ビュンッ!!
「ヒャ~~ハヒ~~ッ!!」
トムさんが叫ぶと同時に一気にマッハヘリのスピードが上がり、小松さんの叫びと共にハングリートライアングルの竜巻の中へ突っ込んだ。