##NAME1##の最期!? 覚醒せよ、超(スーパー)トリコ!
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「リ…リンちゃん……」
「瑞貴!?」
痛みを抑えながら声を掛けると、リンちゃんはすぐに私のそばにしゃがんで来た。
「エ…エンドルフィンスモークを……早く……」
「わ、わかったし! エンドルフィンスモーク!!」
リンちゃんが発射したエンドルフィンスモークが私たちだけじゃなく、少し離れたトリコにもかかった。おかげで痛みが和らいでいく……暴れていた心臓もマシになってきた。
「5流星守護結界……!!」
力を振り絞って私は薙刀から守護結界を自分以外のクルッポーを含めた全員にかけた。光が全員の体を包み込んで治まっていく。
「こ、これは一体……?」
「今、体が光ったし……!」
「体全体を包み…移動しても継続する結界…守護結界だよ……」
守護壁は出したその場でしか効果はないけど、守護結界はどこに移動しても効果が続く。だけど弱点もある。
「よく聞いて……今の私の力じゃ…守護結界は自分から攻撃しても消えてしまう……。あのGTロボの攻撃に…耐えられるのは…せいぜい一回……。スモークが煙幕になってるから…今の内に逃げて……!」
「お前…自分より…俺たちの心配を……」
「私なら…少し休めば……大丈夫だから……」
「うわあぁぁあああ!!」
小松さんが悲鳴を上げると、ティナさんが何かを決意したように立ち上がった。
「待ってて、瑞貴。クルッポー!」
〈クポー!〉
クルッポーを呼んだティナさんは走り出した。GTロボも煙幕の中でも見えていた。
《逃ゲタカ。賢イ選択ダ》
「ティナさんは…ティナさんは……逃げたんじゃない!」
「そうだし!」
☆☆☆☆☆
……小松とリンはGTロボの考えを否定した。そう、ティナが走り出したのは理由がある。
「ココとサニーを呼びに行くのよ!」
〈クポー!〉
「どんな場所からでも帰れる伝書風船鳩の帰巣本能! あんたのその、てんこ盛りスゴい能力で出口まで連れてって!」
〈クポー!〉
「今頃あの二人なら、GTロボを倒しているはず! サニーもきっと、外に出てるわ! 外に出れば、二人に絶対会えるはず」
ティナはグルメ研究所から今までのことを思い返した。はぐれて、傷つき、戦い、それでもここまできた。なのにGTロボに宝石の肉(ジュエルミート)を奪われてしまっては、今までのみんなの努力や思いが、全てムダになってしまう。
「私がそんなことさせない! 絶対に!」
……ティナの瞳は覚悟と決意に溢れていた。どんな障害が来ようとも、必ずやり遂げると。