トリコ×ONE PIECE1
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……山頂の争いはサニー号にまで響き渡り、ロビンも縁に手を当てて島を見ながら異変に気づいた。
「何か騒がしいわね」
「しゃーねーな」
「えっ?」
何かを決めたフランキーに、ブルックと共々寝転がっていたウソップは顔を上げた。
「このまま待っててもラチが明かねぇ。島の裏側まで船を回してみるか」
「いや、空腹で動けねぇよ……」
「骨折り損という言葉……。あっ、私、骨だけ――」
「つべこべ言ってねぇで、帆を張るぞ!」
問答無用とばかりに、フランキーはウソップもブルックも叩き起こすのだった。
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私たちがココアラの群れを相手している中、トリコとルフィはドツクゾコアラの元に辿り着いていた。
「うおおぉぉおおお!」
〈グオオッ!〉
……殴りかかろうとするトリコをドツクゾコアラが逆に叩き落とす。そのパワーはトリコが落ちた衝撃の砂塵が物語っている。
「でやあ!」
ルフィが腕を伸ばしたパンチもかわし、ドツクゾコアラは回転して裏拳で地に叩き落とした。
「ルフィ!」
「トリコさーん!」
「ルフィ! 大丈夫か!?」
「ああ!」
「奴め……こりゃ捕獲レベル5ってのはハッタリくせーな!」
ドツクゾコアラは余裕で何回かジャンプし、滑るように二本の大木を行き来してトリコとルフィがいる場所へ殴った。かろうじて二人はよけたが、ドツクゾコアラは巨体から考えられないスピードだ。
「やるな!」
「おいお前! ナミを返せ!」
「そうだ! アマタノフルーツを寄越せ!」
「えー!? 僕を助けに来たんじゃー!?」
ここまで蔑ろにされて小松は悲痛の悲鳴を上げた。
しかしドツクゾコアラにとってはどちらも却下というように、再び大木を滑ると鋭い爪で地面を斬り裂く。もう一度トリコもルフィもよけるが、切り裂いた反動の勢いを利用してドツクゾコアラは大木を持つ手を逆にし、反対の手でルフィを吹き飛ばした。
「ルフィ!」
「わあっ!」
そしてトリコには両手を合わせて一つの拳にし、頭上から直接叩き込んだ。
「トリコ!」
「おおおっ……!」
トリコはなんとか受け止めたようだが、パワーはドツクゾコアラが上のようだ。足元の地面がどんどんヘコんでいた。トリコは受け流すようにドツクゾコアラの拳を地面に投げ込んで、自分は少しその場を離れる。
「なんて力だ!」
「よし! 今度は俺が! ゴムゴムの~~」
〈グオオォォオオオ!〉
「っ!」
なんとドツクゾコアラはルフィが技を仕掛ける前に、自分の袋にいるナミと小松を見せた。攻撃したら確実に二人を盾にするつもりだと気づき、ルフィは手を止めると隙を突いたドツクゾコアラは地面に叩き落とした。
「うわあっ!」
「ナイフ!!」
一気に大木まで上がったトリコが背後からナイフを繰り出すが、ドツクゾコアラは華麗な身のこなしでかわした。
「ナミたちを盾に使うなんて汚ねぇぞ!」
しかしドツクゾコアラはお構いナシで大木を両手でつかんで軸にするように体を回転し、遠心力を思い切り付けるとトリコを切り裂いた。そのせいでトリコの上半身の服が破れ、同時に地面に落とされる。
「トリコ!」
「「わああぁぁあああ!」」
「ナミ! 小松!」
……遠心力を付けるドツクゾコアラの袋にいるナミと小松にも衝撃が伝わり、その恐怖で悲鳴を上げていた。
「さすが、アマタノフルーツの木だ……!」
「えっ?」
「ドツクゾコアラのあの激しい動きを支えて、ビクともしやがらねぇ! しかもその反動で奴の攻撃力はとてつもなく上がってる!」
「なんか厄介だな」
「だが――あの大きな幹、さぞいい養分をあの実に送ってるんだろうな。アマタノフルーツ……絶対に食う!」
この雰囲気……目の前のドツクゾコアラの強さより、アマタノフルーツに集中するなんてトリコらしいや。