強靭なる美学! サニー、男の闘い!
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「そこを右だ!」
トリコの指示で右に曲がると、奥が今まで以上に輝いていた。私たちが思わず足を止めてしまうほどに。
「トリコさん……なんなんですか! ここ!?」
「宝石の肉(ジュエルミート)の輝きで、体内が光ってんのさ!」
「スゴい……! 最初から体内が明るかったのは、宝石の肉(ジュエルミート)のせいだったのね!」
「てんこ盛りいい香りもしてきたー!」
〈クルッポー!〉
今までずっと明かりもなく進めた体内。その原因が宝石の肉(ジュエルミート)だなんて、実物はどんなに輝いているんだろう?
「宝石の肉(ジュエルミート)は近いぞ!」
「うん!」
トリコと私は顔を見合わせて、次いで小松さん小松さんたちに顔を向けると……。
「「っ!」」
角から最も恐れていた黒いGTロボが現れた。
「どけえっ! 小松!」
「へっ? うわあ!」
「どけえぇぇえええ!!」
グルメ細胞の赤鬼が体全体に現れるほど威嚇をしながら、トリコは黒いGTロボに向かって突っ込んで行く。黒いGTロボはコメカミをかくだけで動じなかった。
「懇親の威嚇も全く動じずか! 5連――」
ドカッ!!
5連釘パンチを撃とうとしたトリコがGTロボに殴り飛ばされた。その衝撃でトリコはいくつもの壁をぶち破っていく。
「うわあぁぁあああ!!」
「トリコ!」
「ヤバい! あれは首の骨が!」
トリコの首に腫れが見えた。同時にGTロボの左肩が少しショートする。
《ホォ。少シ掠ッテタカ……》
「っ! フレグランスバズーカ!!」
「リンちゃん!」
リンちゃんはフレグランスバズーカを撃つが、GTロボはよけるとあっという間にリンちゃんと間合いを詰め込んでくる。
「ごめんリンちゃん!」
ドンッ!!
「瑞貴!?」
「守護――ぐあっ!?」
リンちゃんをその場から突き飛ばした私はすぐに守護壁を出そうとしたけど……完全に発動する前にGTロボのパンチがお腹を直撃して壁に当たった。
「トリコさん!! 瑞貴さ――ん!!」
ドクン……ッ!!
私の心臓が高鳴って暴れ出したのを知るのは、私自身しかいなかった。