エピローグ
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……美食會本部では三虎を筆頭に、アルファロやスタージュンやグリンパーチ、そしてトミーロッドが万が一のために残した分身、大竹もまた出発を始める。そしてNEOとの戦いにも備えうまい料理を作らせるため、人間界からさらった料理人を引き連れる。
「来い! トリコ!」
スタージュンはアカシアのフルコースとは別に、トリコとの決着を付けるのも目的の一つだった。
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地上が見えた頃に風舞を使って全員無事に着地をしたけど、そのときの小松さんの顔面が真っ青を通り越して白くなっていたなぁ。前は竜巻乱舞じゃないと無事な着地が不可能だったのに、今では風舞で充分だなんて私も充分レベルアップしたみたい。
あのときと同じく最初に入ったのはアングラの森。トリコと私は懐かしみながら歩いていると、生きていることが不思議なくらいなのか小松さんの声音に覇気がなかった。
「三途の川が見えましたよ……」
「つーかお前、よく生きてるな。さすがいろいろ試練を乗り越えてきただけはある!」
「心臓も度胸も強くなったね。さすが小松さん!」
「ヒエ――ッ!! 死んでたかもしれないんですか!? もう勘弁してくださいよ~……!!」
「ここからが、グルメ界本番だ」
「も、ものっそい緊張します……。ややややっぱり、とんでもない猛獣……出ますよね……?」
「まあな。あっ、お前の食運がまたスゲー猛獣を呼び寄せたりして。瑞貴もいるから倍だな」
「やや、やめてくださいよ~!」
「あっ、さっそく」
「へっ?」
ズドォンッ!!
トリコにからかわれて怯える小松さん。気配を感じて私が声を上げると同時に、小松さんのうしろの木を薙ぎ倒して阿修羅タイガーが現れた。
〈カロロロロッ!!〉
「出たぁ――っ!!」
ズドォンッ!!
「んっ!?」
〈ビアアァァアアア!!〉
「また出た――っ!!」
正面の木を薙ぎ倒したのはキングレントラー。これで涙や鼻水が出るくらいなら、小松さんのこの先が心配だなぁ。
前後から現れたそいつらは、私たちのそばで取っ組み合いを始めた。こいつら懲りないっていうか、まだ決着が着いていないのか……でも、もう私が四神になる必要はない。
「――!」
〈〈!〉〉
トリコの視線を感じ、二匹とも大人しくお座りした。
「ワリィな。通らせてもらうぞ」
「行くよ、小松さん」
「グルメ界の猛獣が……トリコさんの言うことを聞いた……」
トリコを筆頭に私たちは阿修羅タイガーとキングレントラーの間を通って行った。もうこの程度の猛獣だったら、トリコは戦わなくても勝てるほどのレベルになってる。
「以前来たときは、この環境に押し潰されるわ猛獣に追われるわのトリコが……こんなに成長しちゃって……」
「えっ? そうだったんですか?」
「うっせー!」
ホロリと泣く真似をしてそう言えば、小松さんはキョトンとし、トリコは少し頬を赤くして叫んだ。ちゃんと白虎越しに全て見てたんだよね。
アングラの森を抜けると、奥には山が見える綺麗な草原に入った。ここまで来るときも他の猛獣に出くわしちゃったけど、トリコも私も視線を向けるだけで猛獣は大人しくなるか逃げて行った。ちなみに小松さんはずっと悲鳴を上げているけど、これがいつもの調子なので逆にホッとしたよ。
「どんなうまいモンが待ってるんだろうな~。楽しみだぜ! グルメ界! 捕獲するぞ、GODも必ず!」
「はい!」
「うん!」
「行こうぜ、小松! 瑞貴!」
「はい! トリコさん!」
「行こう!」
トリコと小松さんと私は、これからの冒険に胸を躍らせながら走り出した。
……誰かが言った――この世の全ての食材に感謝し捕獲する美食屋がいると。料理で人々に笑顔を幸せをもたらす料理人がいると。世界中を回って食材を捕獲し万人に料理を提供する美食屋兼料理人がいると。
世はグルメ時代――未知なる味を求めて探求する時代。
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