終わりの始まり! トリコVSジョア!!
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一歩一歩と確実に近づいて来る男に、私は小松さんの前に出て構える。正直私も全く勝てる気が起こらず、むしろ時間稼ぎにもならないと気づいて息を呑んだ。
「っ……!」
「ああっ……!」
「行かせるかよ……!」
「まだ、やる気ですか?」
立ち止まった男の質問にトリコは答える間でもない。スタージュンと共にグルメ細胞のオーラを放つと同時に飛び出す。
「サタンスラッシュ!!」
「「ぐあああっ!」」
「トリコ! スタージュン!」
男がシンデレラをひと振りすると同時に放たれた斬撃が、トリコとスタージュンを吹き飛ばしたので私は声を上げた。
二人は私たちと男の直線状の位置に倒れたため、男がまた歩を進めるとトリコとスタージュンの間を通ろうとする。自分の前に出たとき、トリコは男の足をつかんだ。
「俺のコンビと……女に……手を出すんじゃ――」
キイインッ!!
「ぐわああっ!」
「コンビと彼女でありながら、彼らの価値がまるでわかっていないようですねぇ」
トリコが止めようとしたけど、男の非情な一閃が放たれて弾き飛ばされてしまった。そして男は再び私たちの元へと向かって来る。
「あなた方は、グルメピラミッドで古いレシピを見つけましたね」
「「!」」
私たちの脳裏に浮かんだのは、グルメピラミッドの中で見つけた古文書だ。あのおかげでサラマンダースフィンクスからメロウコーラを手に入れる調理法がわかった。
「あの古文書が狙い……?」
「ううん、それだけじゃないと思う。あれは一つだけしかないし、古文書だけが狙いなら『一人』でも充分、私たち『二人』も必要はない」
「そう、目的はそれだけではありません。あれを見つけるには比類なき食運が必要……誰も辿り着くことができなかったあのレシピに、あなた方は辿り着いた……あなた方の食運が必要なのです。――GODを手に入れるにはね」
「っ!」
「GOD……!?」
男の言葉に小松さんは息をのみ、私は目を見開いた。GODはトリコを始め名のある美食屋や美食會も狙っている食材だけど、それをこいつも狙っていて、そのために私たちの食運が必要ってこと!?
「一緒に来ていただきましょう」
「断る! 氷結界!!」
尚もこちらに向かって歩を進める男の足元をめがけて私は氷結界を放った。あっという間に男は凍った……――けど。
パキイインッ!
「なっ!?」
「瑞貴さんの、技が……!」
〈ユン……!〉
いともアッサリと私の結界を破った男、私も小松さんもユンちゃんも目を見開いて驚いた。
「手荒な真似はしたくないのです」
「ならこれはどう!? 暴風雷轟!!」
今度は右手に風を、左手に雷を宿して同時に放ち、稲妻が轟く竜巻が襲いかかる。命中したし無数の風の刃と雷で無事で入られないはずなのに……男は全くの無傷だった。
「これも!?」
「さすが、面白いうまみを持つ女性だ。食運だけでなくあなた自身もますます欲しくなりました。――命は取りませんが少々痛めつけてから連れて行きましょう。サタンスラッシュ!!」
「わあああっ!」
「瑞貴さん!」
〈ユンユン!〉
かつて四天王に施した紅蒼延命のように、暴風雷轟もまた合わせ技だ。それはかなりの威力を持つけど反動も凄まじいから、男の攻撃をマトモに受けて吹き飛ばされると地に倒れてしまった。
「こ…小松……! 瑞貴……!」
「ぐっ……!」
トリコとスタージュンの弱々しい声が聞こえて来る。こうなったら諸刃の剣どころか、二度と元の姿に戻れないかもしれないけど……――残り全ての力を使って四神になるしかない!