逆襲! ゼブラ、始動!!
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ジュ……。
「焦げた!?」
「ヒエエエッ!」
飛び退く際にかかった塩が私のマントに当たったけど、触れた場所が焦げていた。
「安心してください、完全に溶かすつもりはありません。本来ならば人体ごと溶ける代物ですが、今回のは少々痺れる程度ですよ」
「安心できるか! 疾風乱舞!!」
「ダメージテイスティング!!」
私はユーに向かって疾風乱舞を放つ。――けど、リモンがユーの前に現れて全ての斬撃を全身で受けた。
「なっ!?」
「体内熟成……本当は長めに熟成させた方がおいしいんだけど……すぐに味見させてあげる。開栓!!」
ズドドドドッ!!
「っ、守護壁!! わっ!」
「瑞貴さん!」
〈ユーン!〉
守護壁で受け止めきれず弾き飛ばされる私の元へ、小松さんとユンちゃんが駆け寄って来た。こいつ、私の技を倍増にして返した!?
「フフッ、死のソムリエールの名にふさわしい技でしょう?」
「さあ、こちらへ。さもなくば今度は本当に全身を溶かしてしまいますよ?」
「っ……!」
一刻も早くトリコの元に向かわないといけないのに……小松さんとユンちゃんを守り通さないといけない今、こいつらをまとめて相手をするのはキツい。
「小松さん、ユンちゃん、私にしっかりつかまって」
「〈えっ/ユン……?〉」
「少々手荒い脱出方法をするからね」
「……何をするかは知りませんが、逃がしません!」
「竜巻乱舞!!」
ゴオオォォオオオ――ッ!!
「「!」」
私は地に手を当てると同時に巨大な竜巻を起こした。レベルアップした最大の竜巻乱舞は、触れれば巻き込んで最後には粉々になる。周りの瓦礫と灰汁獣たちも巻き込まれている中、中央にいる私と小松さんとユンちゃんだけは無事だ。
「ヒエエエッ!!」
〈ユーンッ!!〉
「私がそばにいるから大丈夫! このまま会場の外へ行くよ! 風舞!!」
小松さんとユンちゃんが周りの光景に驚く中、私は風舞を使って竜巻の道を通って会場の外へと向かった。
……竜巻乱舞が止んだ頃、瑞貴も小松もユンもその場にはおらず、残ったのは瓦礫と灰汁獣の残骸だけだった。
「やはり、あの娘は美食屋四天王と同じく侮れませんね……」
「フフッ。でもなかなか面白い子じゃない。あの子が美食會にいればよかったのに」
ユーは瑞貴が美食會に危険を及ぼす存在だと懸念したが、リモンは味方にすれば面白い存在だと思った。
――……ゼブラの死音から逃れた灰汁獣は他にもおり、巨大な灰汁獣は周りの瓦礫を殴って破壊するなど無差別に暴れていた。地獄絵図な光景に通路の陰に隠れている白川は頭を抱えて悲鳴を上げる。
〈グオオオッ! グオオッ!〉
「ゾンゲ様、ここヤバいっスよ! 早いとこ逃げましょう!」
「なななな何を言うか!」
「「なあっ!?」」
「今俺様がいなくなったら、戦力が半減するだろうが!」
「いや、あんまり変わらないかと……」
坂巻がいてもいなくても意味ないと手を横に振るが、当然そばにいるゾンゲには聞こえている。
「何何何~? 今何か言ったか?」
「あ、あんまり変わらないかな~……」
「ああっ!? 二回も言ったかー!? もうお前なんか嫌い!」
ハッキリ言う坂巻に、ゾンゲは子供のようにふてくされた。しかし、白川はそうではないと頬を掻きながら告げる。
「ゾンゲ様、私は好きですよ。尊敬してます。ゾンゲ様と一緒に旅しなかったら、さみしい村で一生を終わらせていたに違いありません……」
「そっか……そうだな。こんな冒険の旅、一生できなかったに違いないよな」
「ウッ…ウウッ……お前ら……――お前ら、大好きだー! 真の部下、いや友だー!」
「「ゾンゲ様ー!」」
「なんだー!」
白川に言われ坂巻も思い出した。ゾンゲが村から連れ出してくれなければ、得ることができなかった日々。大変で危険な旅も今では笑って思い出せるくらい良き思い出となっている。
そんな二人の思いが嬉しくて、ゾンゲは号泣すると白川と坂巻を同時に抱き締めた。