決着の時! サニー、最後の力!!
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「細胞は焼け焦げ死滅、心肺も停止、完全にくたばりよったな」
「――はあっ!」
「っ!」
倒れるかと思いきや、エルグが起き上がって一気に距離を詰めより片手を突き出して攻撃して来るのに反応し、ブランチは再び電気を帯びながらその場から退いてエルグのうしろに距離を置いて着地した。
しかしブランチのその頬には、エルグの攻撃により一部が一線している。それに対し。エルグは先ほどくらった電撃により焦げた肌の一部が元に戻っていた。
「っつう! 速攻でよけたのに、かすり傷つけるとは……!」
「今のはヒットしたと思ったが」
「自分、何モンなん!? 今、絶対一回死んだやんけ!」
「自己紹介が途中だったな。私はエルグ……美食會第1支部支部長であり、料理人最年長――『不老のエルグ』だ」
「不老? 確かに焼けた皮膚も再生したみたいやなぁ……」
「私の体は永遠に老いることはない。故に……――死なない。信じ難いだろうが、私は不死身の体なのさ」
「不死身やぁ!? ワレ頭大丈夫かい!? ――あん?」
叫ぶブランチがふと目にしたのは、エルグの下半身だ。それは人間のではなく蹄を持った獣である。
「この下半身は馬王・ヘラクのモノ。グルメ界に生息し、伝説の幻獣と呼ばれる、不老不死の馬……その胴体さ」
「まさか融合したんかい!? この世の何者もその背には乗せんヘラクと!」
「細胞がうまく適合してくれてね。不老不死の力をいただいてなんとも心地いい馬上さ」
「古っ臭い形態しおってからに! ワレが融合した時代でも幻獣やない、ただの珍獣じゃ!」
「!」
侮辱されたエルグは顔をしかめると、ブランチは電気の大太刀を右手に作り上げた。
「フンッ! お前に珍獣呼ばわりはされたくないな、天狗のブランチ!」
「何が不老不死やねん! ほなわしが倒したるわい! ――稲妻包丁!! 渦雷微塵切り!!」
電撃と下駄の音と共にブランチは、エルグに一気に距離を詰めて斬りかかってうしろをとった。
「不老不死ちゃうのや。単なる万能細胞の再生機能や」
直撃を受けて体全体が焼け焦げたエルグは粉々に砕けたのを、気配で感じ取ったブランチは目を閉じて稲妻包丁を解除した。
「不老不死の生物と言われとるベニクラゲも、実際には老化する……。老化した細胞が死滅する前にコピーして新しい体を再生させ取るだけや。せやけどそんだけ粉々んなったらもう再生しようもあらへんやろぃ……――なっ!?」
目を開けたブランチが見えた先には、とんでもない光景だった。
「かれこれ二百年は生きてる……永く生き、歳を取ると、時間が速く過ぎる気がする。永く生きると新しい感動や発見が減る……すでに知っているがな。もう知っている情報は脳が記憶せずに排除する。生死を分けた戦いですらもな」
「う、嘘やろ……!? ンな…アホな……!?」
エルグがまた復活しているが、それは一体だけでなく大量にだ。複数に分身したかのように見えるが全てがエルグ本人である。
「――はあっ!」
「っ!」
倒れるかと思いきや、エルグが起き上がって一気に距離を詰めより片手を突き出して攻撃して来るのに反応し、ブランチは再び電気を帯びながらその場から退いてエルグのうしろに距離を置いて着地した。
しかしブランチのその頬には、エルグの攻撃により一部が一線している。それに対し。エルグは先ほどくらった電撃により焦げた肌の一部が元に戻っていた。
「っつう! 速攻でよけたのに、かすり傷つけるとは……!」
「今のはヒットしたと思ったが」
「自分、何モンなん!? 今、絶対一回死んだやんけ!」
「自己紹介が途中だったな。私はエルグ……美食會第1支部支部長であり、料理人最年長――『不老のエルグ』だ」
「不老? 確かに焼けた皮膚も再生したみたいやなぁ……」
「私の体は永遠に老いることはない。故に……――死なない。信じ難いだろうが、私は不死身の体なのさ」
「不死身やぁ!? ワレ頭大丈夫かい!? ――あん?」
叫ぶブランチがふと目にしたのは、エルグの下半身だ。それは人間のではなく蹄を持った獣である。
「この下半身は馬王・ヘラクのモノ。グルメ界に生息し、伝説の幻獣と呼ばれる、不老不死の馬……その胴体さ」
「まさか融合したんかい!? この世の何者もその背には乗せんヘラクと!」
「細胞がうまく適合してくれてね。不老不死の力をいただいてなんとも心地いい馬上さ」
「古っ臭い形態しおってからに! ワレが融合した時代でも幻獣やない、ただの珍獣じゃ!」
「!」
侮辱されたエルグは顔をしかめると、ブランチは電気の大太刀を右手に作り上げた。
「フンッ! お前に珍獣呼ばわりはされたくないな、天狗のブランチ!」
「何が不老不死やねん! ほなわしが倒したるわい! ――稲妻包丁!! 渦雷微塵切り!!」
電撃と下駄の音と共にブランチは、エルグに一気に距離を詰めて斬りかかってうしろをとった。
「不老不死ちゃうのや。単なる万能細胞の再生機能や」
直撃を受けて体全体が焼け焦げたエルグは粉々に砕けたのを、気配で感じ取ったブランチは目を閉じて稲妻包丁を解除した。
「不老不死の生物と言われとるベニクラゲも、実際には老化する……。老化した細胞が死滅する前にコピーして新しい体を再生させ取るだけや。せやけどそんだけ粉々んなったらもう再生しようもあらへんやろぃ……――なっ!?」
目を開けたブランチが見えた先には、とんでもない光景だった。
「かれこれ二百年は生きてる……永く生き、歳を取ると、時間が速く過ぎる気がする。永く生きると新しい感動や発見が減る……すでに知っているがな。もう知っている情報は脳が記憶せずに排除する。生死を分けた戦いですらもな」
「う、嘘やろ……!? ンな…アホな……!?」
エルグがまた復活しているが、それは一体だけでなく大量にだ。複数に分身したかのように見えるが全てがエルグ本人である。