脅威の猛毒! ココ、勝利への方程式!
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煙が晴れるとGTロボはどこも壊れておらず、ココは毒が切れて肌の色が戻っていた。
《頑丈ナンダヨ! 引火シテ爆発シタクライデ、ダメージハホトンドナイノサ! ダメージガアッタノハ、オ前ノホウダ。ザマアネェナ!》
高笑いするGTロボはココに狙いを定めて再びキヤノン砲の発射準備をしていた。
(もう毒は尽きた……。あとは効果のほどを天に祈るのみか……)
《死相ガ出テタノハ、オ前ノホウダッタヨウダゼ? アバヨ!》
ギュイ――ンッ!!
発射されたキヤノン砲……だがそれは足指の間で固定しているココとは離れた場所で落ちた。
《外シタ!? コノ距離デ!?》
「どうした? 高性能が珍しいな……」
《ウルセェ! ウワアッ!》
片足を上げて踏み潰そうとしたが、バランスを崩してGTロボは倒れた。おかげでココは自由になる。
「届いてくれたか……核(コア)アンテナに」
《アン!?》
「お前の電波を一部妨害した。バランス感覚を奪うためにその信号を送るアンテナを僕の毒でコーティングしたんだ。毒で電波を妨害する技――妨害毒(ポイズンジャミング)とでも名付けようか」
《グッ……ウオッ!?》
立ち上がろうとするGTロボだが、信号が送られないためうつ伏せに倒れる。対してココは立ち上がった。
「何発も毒を放ったのは、核(コア)アンテナの電磁波が活性化する所を確認するため……。その中でバランス感覚を伝える電磁波を見つけ、そこに毒を集中させた。そしてここは、リーガルマンモスが崖から落下した所。地面はかなりヘコんでいる。硫化水素は空気より重い……毒が籠もるにはこの窪地がベストだ」
《万ガ一、体ノ隙間ニガスガ侵入シタトシテモ、コノ体ガイカレルワケガ……!》
「ガスは僕が体内で高い濃度と硝酸の二つの猛毒を作って発射し、爆発の熱で気化させたモノだ。同時にGTロボの体内へ侵入させた。二つの酸は気体から液体に戻り、核(コア)アンテナで融合した。比率は3:1、その混合液の圧倒的な酸化力と腐食性は金をも溶かす……その名も――『王水』!」
再びGTロボが体を起こすが、もうココと戦う力はない。
《GTロボニモ……弱点ガアッタトハ……》
「敗因は、ロボット本体ではなくお前自身だ! 僕の挑発に乗って、わざわざトドメを刺す場面を拝もうと思い上がったからなのさ」
《……フンッ。ムカツク野郎ダ》
そう言い残したGTロボに、ココは背を向けてその場を去っていく。同時にGTロボは全体がショートして倒れた。
「勝負ありだ……。早く上に伝えるんだな。――グッ!」
しかしココも肌が戻るほどの毒を使ったのだ。疲労も激しく倒れてしまう。
「参ったな……毒を使い過ぎた……。水分や食料を…補充しなきゃ……。ったく…トリコたちを…一刻も早く追いかけなきゃいけないってときに……――っ!?」
ココの視界が黒いGTロボを捉える。忘れもしない不気味な電磁波を放つGTロボは窪地にいるココを見下ろしていた。
《頑丈ナンダヨ! 引火シテ爆発シタクライデ、ダメージハホトンドナイノサ! ダメージガアッタノハ、オ前ノホウダ。ザマアネェナ!》
高笑いするGTロボはココに狙いを定めて再びキヤノン砲の発射準備をしていた。
(もう毒は尽きた……。あとは効果のほどを天に祈るのみか……)
《死相ガ出テタノハ、オ前ノホウダッタヨウダゼ? アバヨ!》
ギュイ――ンッ!!
発射されたキヤノン砲……だがそれは足指の間で固定しているココとは離れた場所で落ちた。
《外シタ!? コノ距離デ!?》
「どうした? 高性能が珍しいな……」
《ウルセェ! ウワアッ!》
片足を上げて踏み潰そうとしたが、バランスを崩してGTロボは倒れた。おかげでココは自由になる。
「届いてくれたか……核(コア)アンテナに」
《アン!?》
「お前の電波を一部妨害した。バランス感覚を奪うためにその信号を送るアンテナを僕の毒でコーティングしたんだ。毒で電波を妨害する技――妨害毒(ポイズンジャミング)とでも名付けようか」
《グッ……ウオッ!?》
立ち上がろうとするGTロボだが、信号が送られないためうつ伏せに倒れる。対してココは立ち上がった。
「何発も毒を放ったのは、核(コア)アンテナの電磁波が活性化する所を確認するため……。その中でバランス感覚を伝える電磁波を見つけ、そこに毒を集中させた。そしてここは、リーガルマンモスが崖から落下した所。地面はかなりヘコんでいる。硫化水素は空気より重い……毒が籠もるにはこの窪地がベストだ」
《万ガ一、体ノ隙間ニガスガ侵入シタトシテモ、コノ体ガイカレルワケガ……!》
「ガスは僕が体内で高い濃度と硝酸の二つの猛毒を作って発射し、爆発の熱で気化させたモノだ。同時にGTロボの体内へ侵入させた。二つの酸は気体から液体に戻り、核(コア)アンテナで融合した。比率は3:1、その混合液の圧倒的な酸化力と腐食性は金をも溶かす……その名も――『王水』!」
再びGTロボが体を起こすが、もうココと戦う力はない。
《GTロボニモ……弱点ガアッタトハ……》
「敗因は、ロボット本体ではなくお前自身だ! 僕の挑発に乗って、わざわざトドメを刺す場面を拝もうと思い上がったからなのさ」
《……フンッ。ムカツク野郎ダ》
そう言い残したGTロボに、ココは背を向けてその場を去っていく。同時にGTロボは全体がショートして倒れた。
「勝負ありだ……。早く上に伝えるんだな。――グッ!」
しかしココも肌が戻るほどの毒を使ったのだ。疲労も激しく倒れてしまう。
「参ったな……毒を使い過ぎた……。水分や食料を…補充しなきゃ……。ったく…トリコたちを…一刻も早く追いかけなきゃいけないってときに……――っ!?」
ココの視界が黒いGTロボを捉える。忘れもしない不気味な電磁波を放つGTロボは窪地にいるココを見下ろしていた。